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日本女性会議2020に参加して

もう、タイトルだけで拒否反応を起こす方もいるんじゃないでしょうか。
女性会議なんてやっているから男女平等にならないんだというつぶやきも、Twitterで見つけました。

最大のマイノリティと呼ばれる、女性。

女性の権利を求めて声を上げる人々は、決して男性を憎んでいるわけでも、男性の権利を剥奪しようとしているわけでも、女性を特権化しようと考えているわけでもありません。

私はライトな気持ちで参加を決めたので、活動家でもないですし、フェミニストと名乗ることもはばかられるような立ち位置です。
それでも参加してよかったなと思いましたので、あまりこういう問題に興味のない人こそ、読んでいただければ嬉しいです。

あとでまたこのテーマについてはまとめたいな、と思いつつ、今日は構成とか雑だけど感想をパパっと書きたいと思います。

概要

2020年11月13日~15日まで、愛知県刈谷市で日本女性会議が開催されました。今回はコロナウイルス感染症の関係でオンライン開催となりました。

オンライン開催になったからこそ、遠方(東京都在住)の私も気軽に参加することができました。

全体トップはこちらです。また後で結果動画とかまとめとか公表されると思います。


今回は仕事の都合つけるなど諸々がうまくいかず、結局今日、15日の「エキシビション(ミライク若者会議) U-40と考える かけがえのない”わたし”を生きる」のみの参加となりました。

最初に
一般社団法人fair代表理事 松岡 宗嗣さん、
NHK名古屋放送局 報道部 副部長 山本 恵子さん、のミニ講演、

続いてパネルディスカッション

パネラーは前述の2人と、
官民連携事業研究所 チーフマネージャー 晝田 浩一郎さん
名古屋わかもの会議創設者/総合統括 水野 翔太さん

そして、学び舎mom 代表 矢上 清乃さんが司会をしてくださっていました。

内容については
介護医療グラレコグループむす部東海 田中 恵一さんがグラフィックレコーディングで記録されてました。グラフィックレコーディング(グラレコ)はイラストや記号を使って分かりやすく記録する方法のことです。このまとめもどこかで共有されるのかな?と思います。楽しみ!

(詳しく書いてますけれども、私はパネラーのみなさんのことは詳しく知りませんでした…不勉強…)

最後にzoom参加者がzoomのブレイクアウトルームでグループトークをすることができました。同じ話を聞いた、見ず知らずの人同士が感想を伝え合うのはなかなかできないことですし、オンライン開催ならではだなと思いました。


心に残ったトピック

(私の言葉で再編集した結果をまとめております。その点をご了承いただければ。)

★「マイノリティ」に関して
ゲイは性的少数者ではあるけれど、ジェンダーではマジョリティの存在。
LGBTのコミュニティでもリーダーになるのはゲイの男性やトランスジェンダーの男性が多く、そこにもジェンダーの問題は存在する。
ジェンダーはグラデーションになっている。

★「アライ(ally)」について
アライはもともと「仲間」や「同盟」を表す英単語で、LGBTの当事者であるかどうかにかかわらずLGBT当事者たちに共感し、寄り添いたいと思う人のことを指す表現。
仲間をつくって声を上げることが大事。つながることで声を上げやすくなる。非当事者でも、「そうだよね」と言ってくれる人が一人でもいると力になる。

★自分らしさという考え方について
男らしさ/女らしさという「らしさ」の押し付けは、雑な捉え方。
それに対して、一人ひとりに向き合い自分らしさを追求する考え方は、みんなで生きやすくなろうという考え方。
それはもともと有意な立場にあるとされている男性も生きやすくなる考え方。自分らしさを追求することは、社会全体で可能性を広げることである。

★アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)
アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)は、最近多様性や男女平等の観点から注目されている言葉。
あからさまな差別言動はこのご時世減ってきているけれど、いつの間にか学んでしまっているもので、差別意識はなくても、「男の子なのにピンクが好きなんて珍しいね」といってしまうことはある。無意識で言われてしまうことって怖い。
例えば、イラストのジェンダーチェック。医者は必ず男の人?女の子はピンクのスカートを履いている?保育園に迎えに行くのはお母さん?など、小さいことでも意識するきっかけを作ることが大事。

★少数派のエンパワーメントに関する取り組みに対する風当たりについて
今の時代だとやる過ぎに感じる人も多いが、1回やりすぎる必要はあるのではないか、とも。
また、別の視点として、世代交代の可能性もある。天動説と地動説が入れ替わった理由の一つとして、天動説を支持していた上の世代の人が死んでいなくなったことが考えられるとのこと。世代交代だ。
マクロのデータでみると世代間でジェンダーに関する考え方は大きく違う。今から着実に準備して、ジェンダーにとらわれない生き方を広げていくことで、いつか天動説を打破することにつながるかもしれない
一方、今困っている、待っていられない人がいるのも事実
また、今の上の世代の人がジェンダーに関する偏った見方を持っていたとしても、社会がそうだったからそのような考え方になっただけ。100年前に生まれていたら自分だってそうなのではないか、と考えることも重要。


私の感想まとめ

男女、マイノリティとマジョリティ。カテゴリーを表す言葉は様々あるけれど、カテゴリーの特徴を知ったうえで、目の前にいる人自身に向き合うことが重要だということを改めて実感した1日でした(3時間?)。

いまは個人の「自分らしさ」を追求するため、男女平等やマイノリティの理解と支援が重要だと信じている私は、新しい考え方を推し進める人の一人かもしれません。

しかし、社会の変化が速い今、
新しい、推し進めるべき考え方だと思っていたものが気付いたら過去の遺物になってしまうことはあり得ることだなと地動説の話を聞いて思いました。(年齢が若いかどうかは関係なくなってくるだろう)

私自身が過去の遺物となることがないよう、今以上に社会に対するアンテナを張って生きていきたいと、決意した日となりました。




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