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「価値の付け方」

 価値は信用で成り立っている。

 本来であれば、信用されなくなった企業に価値はないから潰れていくのが自然の流れだ。
 ところが日本ではなぜか銀行がそれを支えてしまう。アメリカの債券は現在爆上がりしていて、6月には終了すると言われている。そのために準備をしているのが4月だろうか。

 さて、そんな金融関係の話は置いておいて、なぜかシステム上で働いている人たちのことを考えたい。筆者は若い頃、いろんなサービス業や製造業、ネット関係、クイズ制作、構成台本執筆などのいろんな仕事をしていた。

 つまりフリーターだった。氷河期世代の人たちは多いと思うが、その仕事の構造を理解するとだいたい出世したり給料が上がる。簡単な話だ。ただネット世代でもある。
 学生時代からインターネットがあり、儲かる奴は儲かるというのを見てきた。
 
 今ならインフルエンサーになれば、人気になれば、儲かるんだと思っている若い人たちも多いが、ちょっと上の世代はシステムを作った方が儲かるよなということを傍目で見てきた。

 そのはずなのだが、人間関係の面倒くささを考えたくないあまりに構造上、やってきたことだけしかやらない人たちが出てきた。それは失敗してバカにされまくった人たちを見てきたからなのだろうが、当然だがその仕事は価値を上げない。

 価値を上がるのはリスクを取ってきたモノだけだ。
 リスクを取って失敗しているのに気づかないと、一過性のものになる。そういう企業は五万とある。
 いわゆる一発屋だ。もちろん一発屋でもでもいいのだが、一発屋で終わらせてしまう人たちが多かった。今は過去の一発屋でも長く続けていて、面白くなっていく芸人も多い。

 企業で言えば、ソフトバンクもファーストリテイリングもリスクを取ってきた。当然失敗もたくさんしている。現状で最も信用価値が高い企業として任天堂があげられると思う。

 リスクを取っても、この企業ならやってくれるだろうという信用がある。だからお金が集まる。この金を稼ぐではなく金が集まるという感覚が大事だ。

 稼いでいるうちはシステム上、誰かから貰っているだけで、その個人としての価値はそれほど上がらない。
 お金が集まる状態を作る。これが重要だ。集団であれば個々人の能力や知識を上げる必要があるが、個人であればただ人がやっていないことをひたすらやっていけばいい。
 それだけで珍しい人になり、「人がやらないことに挑戦する」という信用に繋がる。

 大きな企業で生計を立てているとシステムの中での働き方をするが、少なくとも価値がある人への視線くらいは持っておいた方がいい。特に今は世界的な企業が多くの人員を削減し、目の前に暴落を見えている時期なので、システム自体が変わる可能性は大いにある。
 ちゃんと半歩、所属組織の外側に出ておいた方がいいだろう。

 ここまでが建前だ。

 本音を言えば、よくそんな奴隷みたいな人生を歩んでいるな。主体性がないから、知識を得ようという知的好奇心もなく、同期に嫉妬して、クソみたいな人格になっていく。
 なにもしたことがなく言われた通りにしか生きてこなかったから、自信がなくなり姿勢が悪くなり、神経が乱れるわけだ。
 原因と結果がわかっていて、改善できないのは中毒か宗教だろう。
 システムという仏の掌の上で落ちることもないのに、ただ不安がっているようなもので、掌はあくまでも掌だ。
 
 システムを守るために生きるよりも、そのシステムをどうやって使うかを考えた方がいい。自戒を込めて。

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