花黒子

ライター兼小説家。 ライト文芸というジャンルの小説を書いています。 基本的に文章を書い…

花黒子

ライター兼小説家。 ライト文芸というジャンルの小説を書いています。 基本的に文章を書いて食べていってます。 ブログはこちら:https://www.hanabokur0.com/ ツイッターはこちら:https://twitter.com/hanabokur0

最近の記事

駆除人(原液)四巻が出たぞー! モホス文明とボリビアに思いを馳せながら

 駆除人(原液)四巻が出た!  ゴールデンウィーク中、嫁の実家、旦那の実家に行って、特にすることもなく暇な人は必ず買って読むといいと思います。  4巻は本当に気持ち悪い精霊が出てきますが、世の中的に徐々に善意のふりをした悪事が山ほど出てきているので、ちょうどよかったのかもしれない。  というか、多すぎないか。マジで。  自分たちがやってあげているなどというゴミのような仕事があるらしいが、根本的に儲かるからやるのが仕事だ。儲かりもしないのに、やるのは誰かを搾取しているので

    • スタートラインに立つ者としての最低限

       これだけ円安が続いているんだから普通の経営者なら、すべての工費や製作費を考えて、日本で作る判断をする。  ところが、材料費に関しては日本で採掘できないものがあるからどうやってもかかる。それならわかる。  でも、文化に関すること、例えばアニメ制作に関しては、制作費を上げないアホの責任だ。これだけサプライチェーンだ、フェアトレードだと叫ばれている時代において、危ない企業に仕事を割り振ること自体がリスクマネジメントができていない。  テレビ局も新聞社も今や不動産業で儲ける時

      • 感性は千差万別だから誤読される

        感性は千差万別だから誤読される。 多くの作家がこれを前提に物語を書いている。 だからこそ、小説は少数派の味方になり得る。 もし読者からつくり手の側に回ったら、どうやって自分の発信した文化が消されるのかは知るべきではないか。 時代とともに消えるのではなく消されることがある。 文化大革命やウイグルで起こっていることなど 声なき声を掬う矜持。 簡単に理解できる物語ほど消費しやすい。 それだけ多くの人に届いている。 それに伴って利益もある。 そう思って、多くのメディアが切磋琢

        • 「未来の配信者」

           額に縦に三つ並んだ緑色の光を放つ男が森の中を歩いている。  人間の姿かたちをしているが、カスタマイズされた量産型のアンドロイドだろう。  先の大戦で、人間の代わりにドローンが大量に使われ、アンドロイドも投入された。民間人を騙して捕虜にするためには、人型の方が便利だったのだ。  戦後、いろんな場所でアンドロイドを見かけることが多くなった。介護や医療系、性風俗、農業、工業などではいち早く使われている。教育関係でも使おうとしているが、子どもたちによるアンドロイドへの直接的な暴力が

        駆除人(原液)四巻が出たぞー! モホス文明とボリビアに思いを馳せながら

          「価値の付け方」

           価値は信用で成り立っている。  本来であれば、信用されなくなった企業に価値はないから潰れていくのが自然の流れだ。  ところが日本ではなぜか銀行がそれを支えてしまう。アメリカの債券は現在爆上がりしていて、6月には終了すると言われている。そのために準備をしているのが4月だろうか。  さて、そんな金融関係の話は置いておいて、なぜかシステム上で働いている人たちのことを考えたい。筆者は若い頃、いろんなサービス業や製造業、ネット関係、クイズ制作、構成台本執筆などのいろんな仕事をして

          「価値の付け方」

          『世界ふしぎ発見!が終わってしまう』

           『世界ふしぎ発見!』は子どもの頃から見ていた世界の不思議をクイズにする番組だ。なぜ黒柳徹子が知的なのか、司会の草野仁はなぜ筋骨隆々なのか、海外リポーターの礎を築いた竹内海南江はどこに行ってしまったのか、野々村真のボケはなぜほかで通用しないのか、板東英二はゆで卵と言いながらなぜ消えて行ってしまったのか。  自分が成長するにつれて番組についてわかることとわからないことがある。  それはそれとして、『世界ふしぎ発見!』ほど子供が、世界の知的な歴史、知性に触れる番組はなかったの

          『世界ふしぎ発見!が終わってしまう』

          「ミスを認めさせるのが一番難しい。だが……」

           日本人は完全にミスっているにもかかわらず、ミスをしたことを認められない民族性を持っている。失敗をあざ笑う島国根性があるからだろう。ミスが恥ずかしいことだと思っているが、挑戦した結果のミスならば認められるだろう。私利私欲、頭の悪さ、視野の狭さなどのミスはなかなか認めにくい。  さて前政権で移民を受け入れないと崩壊すると言われ、数々の政策を打ち出してきた。2020年から2022年まで「地域外国人材受け入れ・定着モデル事業」を実施。成功しているところもあるだろうが、やはり山梨な

          「ミスを認めさせるのが一番難しい。だが……」

          自分がどんなバイアスを受けているのか(再エネ資料に中国国営企業の透かしから見えるバイアス)

          内閣府の再エネタスクフォース資料に中国の国営企業の電子透かしが入っていたことが判明した事件があった。 当然、内閣府の事業だから、スパイ行為となり制作者含め外患罪として捜査すべきことだが、おそらくやらない。 地上波ではニュースとして取り上げられてもいない。 自由な報道を掲げるテレビ局に圧力をかけているのではないか、とネット民たちは疑ってしまうが、このまま本当に取り上げられなかったら、ジャニーズの人権侵害と同じくなかったことにされてしまうので、ちゃんと記録しておく。 そもそも

          自分がどんなバイアスを受けているのか(再エネ資料に中国国営企業の透かしから見えるバイアス)

          「文化教育の負け仕草」

           最近、物作りや表現活動そのものの表現が多い。  自己顕示欲が強ければ売れる時代になってしまったことによる弊害に見えるが、おそらくそうではない。  視線を教えられていない者たちが現場にいるからだ。  なぜピカソがゲルニカを描いたのかという問いではなく、ゲルニカを描くと有名になれるという視点しかない。点で停まっているから世界が広がらない。  ドイツ空軍による無差別爆撃を受けた1937年に描いた絵画で、スペインの内戦の悲惨さを描いているわけであって、なにもないのにあれだけ大きな

          「文化教育の負け仕草」

          自分の作品のターゲット層を考える回

          最近見た経済・経営系の中で面白かったアレックス・ホルモジの動画。 英語がわからない人は是非、字幕で見てほしい。 筋肉ムキムキの人が熱心に話していて面白いのだが、35歳で1000億円以上の資産をぶん回しているというから驚きだ。 日本のインフルエンサーや投資家って小粒なんじゃないかと疑ってしまう。(そんなことはない。皆すごい) 金融系の本としてすでに話題になっているが、『わが投資術 市場は誰に微笑むか』https://amzn.asia/d/3JKxScM これが抜群に

          自分の作品のターゲット層を考える回

          デジタルデバイスに思考力や判断力を奪われがちな自分たちへ(大谷翔平の通訳・水原一平の解雇を見て)

          世界一のスポーツ選手をサポートする重圧を考えると、大企業の社長レベルじゃないんじゃないかと思ってしまう。 WBCの時、ヌートバーの母親の証言などから、ものすごい仕事ができる人物であることは伝えられていた。 賭け事や勝負事に携わっている限り、自分自身のメンタルを鍛える必要があると考えるのは普通のことだ。 ただ、おそらくだが選手でもないのにベンチにいる者として、批判されることも多かった彼のメンタルをサポートする者は少なかったのではないかとおもう。 どんなに傍から見れば同じよ

          デジタルデバイスに思考力や判断力を奪われがちな自分たちへ(大谷翔平の通訳・水原一平の解雇を見て)

          『駆除人(原液)』3巻が出たぞー!本州最南端串本町とアラフラ海の木曜島に思いをはせて……。

          https://amzn.asia/d/0lv84eb ということで駆除人(原液)再販シリーズの第3弾出ました。 サーズデイという島の話がある。木曜島という貝ボタンの貝をとっていた島をモチーフにサンゴ礁やキーストーン種について書いていたが、紀伊半島出身の人たちが出稼ぎとして行った場所だ。 再出版するにあたり、もう一度調べてみるとやはり非常に面白い。 串本町(木曜島の真珠と白蝶貝の採取の物語) 書いていた当時は生物多様性についての本を読み、生物学者アルフレッド・ラッセル

          『駆除人(原液)』3巻が出たぞー!本州最南端串本町とアラフラ海の木曜島に思いをはせて……。

          本来の小説の作り方

           いい加減落ち着いて書こうと思う。月に10万字となんとなくやってきたが、やろうと思えばできる。それよりも内容を濃くした方が面白い。幸い、AIの方もセカンドオピニオンのようにたくさん出てきた。考えることは相変わらず楽しい。  駆除人(原液)3巻の作業をして、4巻の編集作業にも入った。  あとは、編集者からの修正確認があって、もう少し修正するかもしれない。  台詞一つ、文章一節こだわっているというわけではなく、本来はこうやって時間をかけて作るものだ。  鳥山明が亡くなられ

          本来の小説の作り方

          根本的な理解のための道筋に本屋はあるのか。

          ちょっと、いいか。 この数年間、人権侵害もわからないようなクソボケ爺どもが作った本が売れません。本屋が潰れますっていう報告をずっと見続けている。 結論は「売れてたまるか!」です。 「天下り先を作って喜んでんじゃねぇよ、ゴミ」としか言いようがありません。 事実考証や知性にまったく価値がないことを毎日のように報道しているのだから、いろいろと無理がある。 まず、裏金を貰っている政治家をちゃんと逮捕して、宗教に偏らない真っ当な選挙を始めてからでないと、本屋再建ちょっと難しいのでは

          根本的な理解のための道筋に本屋はあるのか。

          本屋は文化別のマップではないか。

          ここ5年くらいで本屋が閉店するというポストをたくさん見た。 出版業界は斜陽と呼ばれ、権威は失墜。雑誌も休刊していく。 いい加減、逆算して俺たちが考える最高の本屋を考えるべきではないか。 知性の雰囲気がなくなって久しい。 本屋はすでに本を売る場所ではなく、文化別のマップと捉え、どういう人がどのジャンルの棚を巡るのかを経済行動学的に解析していくべきじゃないか。 防犯カメラの映像を見ながら、棚の位置を変えるのではなく、組み合わせを考えていく。 釣り好きの人なら雑誌を見に

          本屋は文化別のマップではないか。

          AI生成音楽を聞きながら漫画を描くのが一番大変かもしれない。

          手作業のない作業ほど簡単になり、プロンプトはどんどんうまくなっていく。 ソフトに合わせて使い分けていけばいいだけなので、本当にaiは使い様だ。 放置していた自分のチャンネルに音楽を上げているが、思いのほかレベルが上がっている。 ここまで簡単だとは思わなかったし、毎日10曲も作れるそうだ。 3分くらいの曲を作るaiもあり、何を課金してどこでマネタイズするのか、宣伝も含めて、戦略を考える機会が増えていくだろう。 ただ、ミュージシャンがいかに技術力が高いかよくわかった。 本当にす

          AI生成音楽を聞きながら漫画を描くのが一番大変かもしれない。