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サラリーマンの美学

気が付くと怒涛の日々で
2022年も寒くなってきた

日々どうやって仕事を片付けようか
どうやって限られた時間をこなしていこうか
そんな事で頭を抱える感覚
嫌いじゃない


先日テレビ番組のディレクターの方と
お話する機会があって
スピリチュアルな事や
今後の世界どーなる?
的なことをお話したのだけれど

私の中に芽生えたのが
その話とは全然違う方面の事だった

サラリーマンの美学

私はそこまで長い時間を生きてる訳では無いし
サラリーマンをやっていた年数なんて
たかがしれてるのだけれど
でもやっぱりそこに
何かしらの美学を覚える

完全に個人事業主になって
多分4年ぐらいが過ぎた

脱サラしたのは26の歳だったし
その後バイトしてみたり
雇用されてみたり
色んな働き方を経験した

そして私の今の結論はサラリーマンの時の方が
人間味に満ち溢れていた気がしてならない

例えばビールが上手い季節と
熱燗が上手い季節

インナーを出来るだけ涼しく選ぶ季節と
ジャケットにもう一枚羽織りたくなる季節

連休がどこも激混みして辟易したり
先月と変わらない給与明細に
感情を持っていかれたり

そうかと思えば
隣の部署の新人がイケメンだとか
飲み会の出席順を粗方予想して
お酌しなくていい席に着くために
早めに行ったり少し遅れて行ったり
何かと人間らしい事に気をもんでいた気がする

きっと今の若い世代がこんな話を聞いたら
なんて古い時代の話なんだろうと
思うのかもしれない

でもきっと
そういう人間味が溢れていて
毎日対面のデクスの人の
顔の疲れ具合から
仕事の進みを予想しながら
沢山の「自分以外の世界」に触れ合って
仕事をすると言うのが
サラリーマンの美学なんじゃないかと思う

仕事に対して
情熱があるのか
やり甲斐があって
尽くしたいと思うか
というのは
きっと私よりも少し前の世代の
サラリーマンの美学なのだと思っている

だからきっと
今のサラリーマンの美学は
私の想像の遥か斜め上を
行ってるかもしれないけれど

そんな事をふつふつと考えながら
1人で仕事をする自分が
なんだかノスタルジックで好き

特にこの季節になると
サラリーマンとしての行事が多かった気がする

会社全体の忘年会に
部署の忘年会
同期の飲み会
取引先の接待
年末調整の紙が総務から回ってきたり
営業成績の穴埋め合戦が始まったり

あぁ。私は意外と楽しんでいたのだな。

と、つくづく思う

若かった私は
こんな社畜の生活いつか辞めてやる!

と常に思っていたけれど
今になって思うことは
そんな人間という味を
沢山味わえた自分や
与えてくれた関係者への
ちょっとした感謝が
この文字になって繋がってるんだな
という感覚

日本人の皆さん
年末がすぐそこまできてますね

残りも存分に
味わいましょう

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