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書きたい所で書く

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いままで様々な文章を書いてきたけれど
私が本当に書きたいものではなかった。

書く事を仕事にしたいと思って
10年程ちゃんと書く事に携わっていれてるから
それはそれで目出度いことなんだろうけども。

ここにきて、このnoteに
自分の書きたいことを書きたいだけ書いていい
そんな状態になっても私はきっと満足しない。
そして死ぬまで満足しないと思う。

でも、その日の書き事の満足感を少しでも上げるため
私は結構こだわっていることがある。

それが「書く所」。

どこで、どんな風景を見て
どんな人たちがいる空間で
どんな温度で
どんな音楽がかかっていて
どんな会話が交わされているのか

そこには、なんだか拘りたい。

因みに今日は
沖縄本島の北中城村にある
Franklinというカレー屋のカウンターで書いている。

店主は友人で
私の憩いの場でもあるこの店カウンターは
心地よくjazzが流れている。

そこで私はこの
「書きたい所で書く」という文章を書いているんだから
きっとここのお店の雰囲気を纏った
文章が出来上がるに違いない。

Starbucksのコンセントが設置してある席。
喫煙できるレトロな喫茶店。
ファーストフード店のザワザワしている空間。
道沿いに迫り出したテラス席のあるカフェ。

私はいつなんどきだって
書きたい場所がある。

そしてその場所の雰囲気に呑まれながら
その日の感覚を文字にしていく。

特に冬になると
この感覚は研ぎ澄まされる感じがしている。

15℃前後の沖縄の冬の曇りの日は
自分の感覚や感情を操ることを
放棄してしまいがちになるので
そこを場所で埋めようとしているのかもしれないな。

そして自分の感覚や
感性のようなものがここにあるのだとしたら
温度や場所や天気やその他の
自分ではどうしようもない事に
とことん左右されているような
不確かなもんであってほしいと思う。

その不確かなものを確かなものに変えるために
私は文章を書いている気がするからだ。

「書きたい所で書く」ということに拘っている私。
確かな自分をその場所、その時間に確立しては
また消えていくような
そんな自分もいいんじゃないかなと思う。

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