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【読書】出セイカツ記 : 衣食住という不安からの逃避行

普段は本を読んだ時に「はて、この本はどこで知ったのだ?読もうと思ったのは、どういう紹介で興味を持ったのだったかな?」と思うことが多いです。

この本は覚えています。ラジオです。

山口周さんが館長、長濱ねるさんが司書の図書館という設定の番組で、毎回各界の著名人がこの図書館にふさわしい1冊を紹介する「BOOK SHARING」というコーナーでのことでした。

マハラージャンさんの紹介を聞いていたら、それは読みたいと思ったのが、生きる不安が何なのかわかったきっかけが「野草食」だというプロローグのくだり。ご近所の悦子さんに、野草を食べにこない?と誘われるのです。

以前の春にこんな記事を書いていた私は、興味津々になりますよ、そりゃ。

しかも、野草食の後は磯で魚を突いたり、断食してみたり、衣服を減らした挙句に全裸で過ごしてみたり、小石や泥団子を売ってみたり、祖母の庭に穴を掘ってみたりと、色々と試みる様とその書きっぷりが実に面白いのです。

本当に不安ですか?と疑いたくなるような発想力・行動力とPDCAサイクルではありますが、それでもヒトが何を考えているかは外から見えませんから。

こうした漠然とした不安は多かれ少なかれ、抱えているものなのでしょう。自分のそれが何なのか、探ってみても良いのかもしれませんね。
さて試みの結果、不安は果たして消えたのでしょうか!?


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