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【読書】日本の品種は本当にすごかった

大根足。最近では耳にしなくなった言葉ですが、元は白くてスラリとした足という褒め言葉だったとは!それが、品種改良によって太い足を揶揄する言葉に変わるなんて、品種改良恐るべしです。

それもこれも、効率良く育てて美味しいものを消費者へ届けようという育種のおかげです。大根は、太く大きくくびれのない方が良くてそうなったわけです。

取り上げられているのは希少品種ではなく、ジャガイモ、カブ、ダイコン、ワサビ、ナシ、リンゴという私たちにお馴染みの野菜や果物でした。

病気や虫との闘い、輸送や日持ちの問題、ブームなど色々あるものです。いくら美味しくても育てるのが大変だったら、それでも育てようと思う人は少ないですよね。それでも育ててくれた方々にも、尊敬の念でいっぱいです。

ナシやリンゴは懐かしい名前が出てきました。
そういえば、産地であった川崎に子どもの頃に梨狩りに行った時など、まさに長十郎だったのでは?日持ちがしないからこそ、梨狩り向きの品種だったのかもしれません。

リンゴは紅玉が好きですが、これはアメリカのジョナサン。まさかアメリカ人(いや、リンゴだけど)だったとは。
紅玉も甘いリンゴに押されて一時は店頭で見かけなくなりましたが、また人気が出てきて嬉しい限りです。

王林やシナノゴールドなど、結構古くからあったのにも驚きました。
リンゴは赤いものというイメージがついていたのは何故でしょうね。消費者が求めたわけではなく、ファッション業界のトレンドカラーのように誰か先導していたのでは……という気もします。

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ベランダ園芸をしていた頃、F1品種というのはあまりイメージのよくない話を聞いていましたが、別にF1品種が在来種を追いやったというわけではないとのことで安心しました。

カブが、根菜類で世界初のF1品種が作られた野菜だそうです。両親のイイトコ取りをしたような一代雑種、と理解しました。
三元豚もF1だそうです。美味しいですよね。

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大根河岸の碑の話が出てきますが、こちらです。東京の京橋にあります。
築地市場に移るまでは、青果市場がありました。

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近くにある、江戸歌舞伎発祥の碑の方が大きい、とも書いてありました。

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確かに大きいです。なんだか逆光で神々しくなってしまいました(更に曲がっている…)。

「大根役者」の由来は諸説あるようですが、大根河岸と歌舞伎の碑がほんの数メートルのところにあるとは、何か関係あるのかなと思ってしまいますね。

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