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前職場の相棒と久しぶりに会う

相棒なんて言っていますが、68歳のパートおじいちゃんです。歳の差38歳!!このスーパーおじいちゃんに私は何度も助けられました。主に仕事面ではなくて精神的な支えとして。

おじいちゃんに婚約の報告のため、2年ぶりくらいに会いに行きました。私の人事異動以降一緒に現場を回ることは無くなってしまったけど、毎日のように行動を共にしていた日は、今でも鮮やかな記憶として残っています。

主なお仕事

おじいちゃんと外回りをしていたときは、主に道路の面積を測ったり、工事会社なので工事のお知らせ用紙を配ったり、東京都内から千葉や埼玉まで1日中車移動で動き回りつつ、事務所に戻ったら私は図面描き、おじいちゃんは写真整理などバタバタと過ごしておりました。外回りはベテランおじいちゃんに教わりながら、写真整理などのPC関係は私が教えながら、自他共に認める相棒関係が築けていました。

場外デートと桜鍋

場外つまり、競馬ですね🏇
おじいちゃんには、大人の娯楽を教えてもらいました。2人で有馬記念をしっかり外して腹いせのように桜鍋、馬のお肉を食べたのはもう5年ほど前。まだコロナが社会問題になる前なので、錦糸町のJRAは溢れるほどの人、人、人!モニター前を陣取って、行けっ!行けっ!させっ!させっ!って騒いだのは本当にいい思い出。今より無垢な私にとっては、場外の雰囲気そのものが異世界で、ちょっと怖くてなんだかわくわく浮き足だっていたのを覚えています。

そういえば、おじいちゃんのスタバデビューは、私がお付き合いしました。いそいそとズルズルとコーヒーを啜る作業着のおじいちゃんとスタバという空間がなんともシュールで、小声でコーヒー美味しいって呟きあったのもいい思い出です。

養子縁組のお約束

おじいちゃんは生涯独り者なので「遺産ください」と、わいわい話していたこともありました。

「〇〇(私の呼称)ちゃん、お葬式きてよ!」って言っていたけど、もちろんお通夜だって行きますよ。

そんなことより、突然ころっと逝かないでくださいね。何かあったら駆けつけますから。

酔っ払って骨折入院

その日は何か嫌なことがあったみたい。行きつけの飲み屋のママにも止められるほど、お酒を飲んで、飲まれたようで。

朝一業務用携帯で、おじいちゃんが入院したことを知った時は血の気が引きました。

もう!本当にやめてよ。死んじゃったかと思ったじゃん!

自宅マンションの階段で転んだようで、右腕を骨折。血圧高めで手術が難航。それでも、自分で救急車を頑張って呼んでくれてよかったと安心したものです。

おじいちゃんはしばらく運転ができないので、電車と徒歩で外回りを頑張っていました。

大好きな作家さんをシェアし合う

お互い読者好きだから、たくさんの本をシェアしました。私は三浦しをんさんをおすすめして、おじいちゃんは東野圭吾さんの作品を貸してくれる。村上春樹さんの作品を読んだのはおじいちゃんの書評があったから。読書仲間がいる環境はすごく尊い。好きを共有できるのはやっぱり素晴らしい。

おじいちゃんは、三浦綾子さんの「氷点」という作品を貸してくれました。次会うまでに読破して、読書感想をシェアしあうんだ!
私のおすすめした凪良ゆうさんの「流浪の月」読んでくれるかな…。

長生きしてくださいな

おじいちゃんは今高齢のお母さんと2人暮らしをしているんだそう。老老介護といってもいい年齢。きっと大変なこともいっぱいあるはず。それでもあまりプライベートなことは話さず、毎日ちょっとバカになりながら、楽しそうにお仕事するおじいちゃんは本当に素敵だと思う。

私の子供と会う約束をしてくれました。
会社辞めたいけど、産休育休は取りたくてって話したら、ちょっと先延ばししたって考えればいいじゃんって軽く言われて。そうだな。その程度の話だなって、長く生きている人生の先輩から言われると、ちょっと先延ばしって言葉がすんなり落とし込めてきて、モヤモヤ悩みまくっていたけど、なんだか答えが見つかりそう。
これから私かおじいちゃんかどちらか仕事を辞めたとしても、ずっと仲良くしてくださいな。遺産はいらないけど、まだまだ大切な時間を一緒に過ごさせて欲しいな。

また場外で会いましょう。

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