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:読書記録 愛するということ

2023/08/17 「愛するということ」エーリッヒ・フロム

⚠️ネタバレあり

あらすじ

愛は技術であり、学ぶことができる――
私たち現代人は、愛に渇えつつも、現実にはエネルギーの大半を、成功、威信、金、権力といった目標のために費やし、愛する技術を学ぼうとはしない。
愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314005586
紀伊國屋書店 出版社内容情報


好きな言葉たち

私はいつも読書をするときに付箋を使います。好きな台詞、言葉、描写などを見つけると付箋をつけて、記録する。

記録を見た時にその本のストーリーや好きだったところ。読んでいたころの自分のことを思い出せるように準備してます!

ここから記録を始めるよ。

第一章

人びとは考えている————愛することは簡単だが、愛するにはふさわしい相手、あるいはその人に愛されたいと思えるような相手を見つけるのは難しい、と。

p.11「第一章 愛は技術か」

だから私は「お買い得品」を探す。相手は、社会的価値という観点からみて魅力的でなければならないし、同時にその相手が、私の長所や可能性を、表にあらわれた部分も隠された部分もひっくるめて見極めたうえで、私を欲しがってくれなければならない。このようにふたりの人間は、自分の交換価値の上限を考慮したうえで、市場で手に入る最良の商品を見つけたと思ったときに、恋に落ちる。

p.13 「第一章 愛は技術か」

第二章

孤立したくないという欲求がいかに強いものであるかがわかれば、他の人と異なることへの恐怖、群れからほんのわずかでも離れる恐怖がいかに大きいものであるかがわかるだろう。

p.29 「第二章 愛の理論」

かくして男女は、両極的存在として平等なのではなく、同一になってしまった。

p.32 「第二章 愛の理論」

以上をまとめると、活動の、現代における意味のひとつは、自分の外にある目的のためにエネルギーを注ぐことであり、もうひとつの意味は、外界の変化にかかわりなく、自分に本来そなわっている力を用いるということである。

p.40 「第二章 愛の理論」
🐟 なるほどなぁって納得しちゃった。


愛は能動的な活動であり、受容的な感情ではない。そのなかに「落ちる」ものではなく、「みずから踏み込む」ものである。愛の能動的な性格を、わかりやすい言い方で表現すれば、愛は何よりも与えることであり、もらうことではない、と言うことができよう。

p.41 「第二章 愛の理論」

幻想、すなわち自分が相手に関して抱いている非合理に歪んだイメージを修正し、相手の現実の姿を見るためには、相手を、そして自分を、客観的に知る必要がある。客観的に知ったときにはじめて、愛の行為を通じて、その人の究極の本質を知ることができる。

p.54 「第二章 愛の理論」

幼稚な愛は「愛されているから愛する」という原則にしたがう。成熟した愛は「愛するから愛される」という原則にしたがう。未熟な愛は「あなたが必要だから、あなたを愛する」と言い、成熟した愛は「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」と言う。

p.67 「第二章 愛の理論」
ちょっと宗教ちっくだなとも思ったんだけど、それは私が未熟だからなのかな。

彼女が子どもをかまいすぎるのは、子どもを愛しすぎているからではなく、子どもをまったく愛せないために、それを埋めあわせようとしているのだ。

p.99 「第二章 愛の理論」


この本を読み終わって。

①❷章

孤立したくない気持ちをなんとかするために相手を求めてがちで。その相手にするなら、共に長く生きやすい人間がいいと思うからこそ「このようにふたりの人間は、自分の交換価値の上限を考慮したうえで、市場で手に入る最良の商品を見つけたと思ったときに、恋に落ちる。」ということになるって認識した!

でもこれだと偽りの一体感で、一時的なものになるから、孤立したくない気持ちを自分でなんとかできる力が必要なんだね。

この本を手に取った理由。

友達に勧められたから借りてきた。あとは恋愛迷子すぎじゃけんね。

感想

自分には少し難しかったかもな〜。だって、愛されたいし、見返りを想定できないのに愛情を注いだら、重いとか、舐められるとかなっちゃうんじゃないのぉ…。
まだ未熟ってことなんかな。まだ20代だし、そんなもんよね!

春の陽だまりの人とはどうなるかな。

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