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読書記録:だから、明日もまた物語を書きます。終わりはありません。

『中庭のオレンジ』___吉田篤弘

24.2.4 読み切った日

この小説は好きな作家さんのものだけど、疲れた日に寝る前に読もうと思って買ったから、随分読み切るのに時間が経った。笑
それで付箋の少なめだけど、ゆるゆると現実逃避したくて一気に読み終えた!

起承転結がすごくあるわけじゃないけど、そこがすごくすき。


文章が素敵で、すごく品のある紳士が読み聞かせをしてくれるみたいな文章だなって思う。

おらすじ

やすらぎのひとときに、心にあかりを灯す21話の物語。
◇オオカミの先生の〈ヴァンパイア〉退治◇ギター弾きの少女の恋◇予言犬ジェラルドと花を運ぶ舟◇天使が見つけた常夜灯のぬくもり……他〈中公文庫創刊50周年記念刊行〉

https://www.chuko.co.jp/tanko/2022/12/005610.html
中央公論新社

付箋

私はいつも読書をするときに付箋を使います。
記録を見た時にその本のストーリーや好きだったところ。読んでいたころの自分のことを思い出せるように付箋をつけて、紙に書く文章を選んで、さらに厳選したのをここに残すのが私の楽しみのひとつです!

早速ここから記録を始めるよ!
ネタバレあり⚠️

眼鏡の二人

このストーリーがいちばん好き。幸せほっこり。こういう関係って憧れる!
ちょっと拗ねたり、なだめたり。お互い好きなんだなぁって思って。笑

「君は自分が怒ったり泣いたりしている顔を僕に見てほしいんだ?」

p.95
眼鏡の二人
てかなんだ!?
このイケ散らかしたパートナーは!(すき)


もちろん見せたいのは笑顔だけど、そういうマイナスの部分も見せられる相手は貴重だよね。

ナポレオン・ツリーと千の声

朗読者、求む。本を読みながら旅をする仕事です。

p.222
ナポレオン・ツリーと千の声
「1日乗車券」を買って
本を片手に電車に乗り続けたい


なんて素敵な仕事なの…。どこの言葉を使うようになるんかな。そもそもここの世界に多言語っている概念あるんかな。全世界同じ言語だったりする?

神さまの妹

(君は〈水の塔〉が気になるのではなく、それを君に教えてくれた彼女のことが気になるのだろう?)
そうかもしれません。

p.260
神さまの妹


眼鏡の二人の時もそうだけど、今回は「恋」の要素が入ったストーリーも多い気がする。

「月とコーヒー」はどうだったっけ?
読み返したいな。


常夜灯が好きな天使の話

(なるほど、人間というのは、命の次に光を大切にしているのかもしれない)

p.297
常夜灯が好きな天使の話


物理的なことの話なんかな。それとも希望とかそういう話なんかな。命の光に関しては希望や未来とかそういう意味な気がする。

写真を撮るときも、光に惹かれちゃうのは人間だもんね。
当然なんだ!


あとがき

仮に答えであったとしても、ひと晩眠ったら、もう忘れてしまうでしょう?
だから、明日もまた物語を書きます。終わりはありません。

二〇二二年 冬の夜
吉田篤弘

p.317
あとがき


相変わらず素敵な小説でした!
他の作品も読みたい。


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