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水虎晩帰之図

水虎晩帰之図すいこばんきのず 1922(大正11)
芥川龍之介 1892〜1927

秀選名著復刻全集 近代文学館

芥川龍之介 30歳。自筆紙本。
久米正雄との合作(馬の尾にぶらさがる河童)。

大正9年くらいから河童の絵に夢中になっていた芥川。

◎左側:芥川龍之介作。
「水虎晩帰之図」「我鬼画」
・身体の線が細い河童(芥川自身?)が後ろを振り向きこちらをじっと凝視している

◎右側:久米正雄作。
提燈ちょうちんのような鬼灯ほおずき岸に生へ」
「三汀」とは久米の俳名
・馬の尾に必死にしがみついている河童の姿

・・・

この絵を描いた5年後の1927年(昭和2)に小説「河童」を発表。当時の社会を批判した内容になっている。

同年7月に自殺。忌日の7月24日は河童忌とよばれています。

1923年9月 関東大震災
1927年3月 昭和金融恐慌

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