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【詩】ほっと一息


味気ない窓枠の
向こう側に会いたくて
狭い空気を逃がすように
窓を開ける

はりつめてばかりの毎日は
気持ちまでも早足で
時間に躓きそうになる

急いでしまったら
春を見逃してしまうから

走ってしまったら
私を見逃してしまうから

重なり合い揺れている
陽射しを少し飲み込んで
ほっとするのも
私の仕事






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