受刑者を雇う女性社長

いま私は会社を経営しているのだけど、元受刑者を雇う総務省の取り組みがあることも、chance!!という受刑者向けのリクルート雑誌があることも、新宿駆け込み餃子のようなお店があることも以前から知っています。

数日前、この番組を見ました。元受刑者を受け入れて就労だけだけでなく生活の面倒も見ている女性社長。入社の3割がまた塀の向こうに帰ってしまったり、社員に泥棒に入られかけたりと苦労は尽きない中で、家の全ての箇所に防犯カメラをつけるなど対策をしながら、変わらずに支援を続けている。

まだ小さな娘さんもいて、このような取り組みをしている廣瀬社長を本当に尊敬しています。兄のことがなかったら「勇気あるなー」「こういう会社がもっと増えたらいいなー」と思うだけでしたが、自分で会社も経営している状態で、しかも兄という人間を見ていて、彼ら心の甘さを少なからず理解しているがゆえに自分の会社で働いてもらうということがいかに難しいかを切に感じます。

一方で、元受刑者を受け入れる会社は本当に増えたほうがいいのか、総務省が先導してやるべきことなのか、かといって社会で孤立していいのか、受け入れる会社の社員の安全はどのように担保するのか、自分の中でもなかなか答えが出ません。

議論をしている方々のどれくらいが加害者家族でしょうか。無責任ながら、突き放したい気持ちと、自分の会社でどうやったら受け入れられるのかを、日々の経営課題と同じくらい考えています。

見る人によって景色が全然違うこの問題を、覆面で議論したいです。

( この投稿も少し時間が経ったら有料マガジンに含めます)

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