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【Twitterまとめ】毒親育ちの自分が持つ完璧主義の成り立ちと受け入れ方について

失敗を取り返しても、毒親は後に何度も何度も繰り返し責めるし、人に言いふらすし、人前で恥ずかしい失敗の話を披露する。だから、そういう毒親クラスタは失敗を恐れて完璧主義になるしか身を守る方法がない。失敗していいなんて悠長なこと言ってたら心が殺され続ける。

あれほど辛いものはない。

少し自分の話を書くと、私は小学生の時に友達とふざけていたら友達を転ばせてしまいケガさせてしまったことがある。ちょっとした擦り傷で。泣きながら保健室に連れていって、先生に事情を話して『お前ら二人ともふざけすぎで悪い。お互いに謝ってもうふざけるな。』と怒られて終わった話。友達のけがは砂利道で転んでしまったので、石で擦って額の髪の生え際を2ミリくらい切って血が出て、絆創膏貼って終了程度だった。これが毒の実母に伝えたら

『お前は友達を手ひどく虐めた挙句、大けがをさせた』

と勝手に話がねじ曲がり、そのねじ曲がった話を何度も蒸し返され続け、何十年もずーっと「お前は小学生の頃、友達を虐めて大けがをさせた、私はどれだけそれで心を痛めて苦しめられたか!」と責められ続けた。

私は何度もこの話を、月に1度くらい何か実母の気に障ると蒸し返されて責められ続けた。何百回謝っても変わらない。事実と違うといっても嘘つき呼ばわりされる。

そのうち沈黙してやり過ごすようになった。相手などしていられない。

その後、私は20代後半で夫と知り合い、実家や実母の狂いっぷりも承知した上で結婚しましょうかとなる奇跡がおき。両家の初めての顔合わせで、ホテルのレストランで食事会をした時に実母がニコニコ笑いながら

『この子は友達を手ひどく虐めた挙句、大怪我させたんですよ~』

と言い放った。

これは前置きもあってな。結婚を前提とした、両家顔合わせの席では始まったとたんに実母は「自分が結婚した時の話」をマシンガンのように1時間以上喋り続けた。誰が止めてもやめないで最終的に義父が『今日は2人のための怪ですから!娘さんの話をしてくださいよ?』と強めに言ったら、話始めたのがその、事実とは異なる中身が尾ひれつけ過ぎてウソになってる「娘が友達を虐めて大けがさせた話」だった。とても楽しそうに『私はとっても傷付いたんですよ!』とな。何が何でも毒の実母は主人公で居たかったらしい。その場でも。

自分の親が毒親と呼ばれる種類の人間で、分かりやすく気が狂ってる人だと、こういう日常をずーっと過ごすんだよ。

私の実母の態度には全員絶句で凍り付いたんで、もう破談だなと思い家に帰る前の移動中から私はずっと泣いてた。すでに夫とは同棲してたけど、もう結婚無理じゃないかなごめんなさいって謝ったら

「そんなことで人を判断するような人間じゃないよ、俺も俺の親も」

となって、結婚したけど。

書ききれないし、まとめて思い出すと再起不能になるので今書かないけど、このように毒の実母が「事実を捻じ曲げて都合よくでっちあげ、子供が悪さしたせいで自分が大変で傷付いた嘘の話」がいっぱいあって、実母の記憶の中では本当の話にすり替わっていて、それをネタに私は責められ続けた。

毒親にもいろんな種類が居るので、一概には言えないけれどね。私の実母みたいな人格障害タイプ(境界性&自己愛パーソナリティ障害と何らかの発達障がいのミックス感がもの凄い)の場合ね。

そういう親に育てられる過程では、子供は様々な攻撃を受けるから戦い続けなくてはならず。生き抜くために心の状態をいろんな形で麻痺させていかないと生き残れないのでは?私はそうだったよ。

だから、もし今これを読んでる毒親クラスタな人が、社会に出て外での人との関わり方が難し過ぎて苦手で辛くて自分がダメな人間だと思ってるなら。見方を変えると、毒親の攻撃を避けるため会話の内容や態度に細心の注意を払ってきた結果身に付いた独特のコミュニケーションしか出せてないので。適応能力がものすごくあるってこと。そんで現状は対毒親戦闘態勢になってるから、外の世界とのコミュニケーションの方法を知らない状態なのでは。私もそうだった。何でも自分が悪いと思ってたし。失敗したら大変な事になるから異常な完璧主義だし、失敗しない事にしか手出せなかったし、外の人とのコミュニケーションも苦痛ばかりで、その時の自分の状態は今思えば「あの狂った実家で生き延びるために必要だった能力しか持ってない」だった。

実家に住んでて今も毒親と一緒の生活でありながら、外の世界の学校や職場に行ってる人は「毒な家で生き延びるためのスキル」と「外の世界でうまく生きるためのスキル」が必要で、そのスキルって実は真逆だったりすることも多い。

毒親は自分のストレス解消に何度も何度も責めるから、何度も謝らなくてはならず自分のせいにされることを受け入れないと生きることさえ許されないみたいなとこあるけど。外の世界じゃそれをやると他人に利用されてばかりで生き残れない。『生き延びるためのスキル』が全く違うので、大きな矛盾を抱えて生きることになるから、本当に辛い。

自分自身がどの世界で生きていきたいかを第一に考えて良い。親なんて先に死ぬんだから外の世界に照準を合わせてスキル磨いていった方がいいと思うんだよ。私はそうした。だから実家を出たし、今縁切った。私は毒親との共依存的な関係を断ち切るためにアドラー心理学を読んでた。あとは毒親本、スーザンフォワードの「毒になる親」と、加藤諦三の書籍。そこで「現状の自分は毒親に合わせて作ったもので、その価値観は完璧に狂っているので、捨ててしまっていいものだった」と気づくことからスタートして、毒を徐々に抜き始めた。

いつも自分の感じ方がおかしい確信も持てたので、夫に「今日このようなことがありこう感じたのだが、私はおかしいか?」と尋ね、「おかしい、その場面で謝る必要は無いし相手はこう考えてるだけだから、このように自分なら対処する」と、夫のいわゆる普通の感性で何をどう感じるか教えてもらった。この日々の地味な作業で「普通の家庭で育った人の物事の感じ方」を学んでいって、自分の罪悪感の異常な大きさと、自責の念の異常な強さと、人に対しての自意識過剰っぷり(相手は毒親がやるほど私をクソ扱いしないんだという側面で)を自覚して、それまでより横柄になることを自分に許した。どれだけ自分が過敏にビクビクと相手の様子を伺い過ぎて、疲れて、疲れて、必死に「相手の感情を逆なでしないことに細心の注意を払ってきたか」を自覚したら、なんかもう今まで何だったんだろうって一旦絶望したよね。酷くて。

機能不全家族に精神的に殴られながら生きると、こうなるんだって例。

最初は、普通の人の振る舞いを学んで真似して、ちょっとずつ擬態してみる。無理はしないで。いきなり大勢と関わらない方がいい、パンクするから。新たに親しくなった相手に、少しずつ「普通の人がやるみたいに気を使い過ぎない怯えないコミュニケーション」を試してみる。難しいよ。難しい。なんか大変だけど、長年やってると片手で数えるくらい「気を使わなくても話せる他人」という健全な人間関係が出来てくる。驚きの。でも実は相手も何かしら、心理的葛藤を持ってたりもすることも分かったりして。似た所があるから繋がれる部分てのもあるもんでね。

頭の中から、毒親との生活で培った要らないスキルを追い出すのは至難の業で、ちょっとでも毒の実母や毒姉に関わるとそれが発動して引き戻されるのを何度も繰り返してきたので。連絡を絶ってみたらどんどん回復しているから、最近やっといろんなことがここにも具体的に書けるようになってきた感じ。

まぁ、一人が一番いいけど。気楽で。家族と以外で、どっか出掛ける時なんか一人がいいんだよ。

たまに友人(と呼んでいいのかな??って迷うくらい常に自信は無い)と出かけても、移動中の電車から一緒だと辛いので現地集合現地解散で、短い時間で普通の人に擬態スキル発動できる程度がベスト。その程度出来るようになったら、一応なんとかなるかな!って程度に思えてきた。仕事中は人と話さないで仕事だけしてるような職種選んでるし。

人との距離感は少し遠めの方が気が楽ですよ。そんなんでも日常のストレスはすごく減ってきた。そういう自分を責めないようになったからかも。私が「ちょっとこの後、予定があるので今日は失礼しますね~」って2時間程度でその場から立ち去ることがありましたらね。『あ、こいつ活動限界時間終了したんだな?』って思ってもらって間違いないですよ。むしろ積極的に後に予定入れてトンズラするもんね。ズバットスーツ爆発するよ!!(昭和ネタ)

子供の時代に、自分の実の親から沢山の「惨めな思い」を沢山させられた人は「自分の存在が他人から見たらとても恥ずかしい存在であるから、常に気を付けてきちんとして相手に不快にさせないようにしないといけない」という思いで生き抜いてきてるだろうから、そんな子供が大きくなって、外の世界でうまく生きるのが最初はとっても難しいことの理由みたいなものを、書きたかった。

子供をバカにして笑う事、失敗をリカバーした後なのに蒸し返して何度も責めて謝らせること、やってないことをやったことにされて理不尽な謝罪を求められること、出来ないハードルを設定されて達成しないとなじられること。色々あるけど「価値を認めないこと」が日常だった人は、とても生きるのが辛いよ。それでも適応能力は人一倍あるから、どう変わるか無理ない目標を目指せばなんか変わる。私は自分の価値を淡々と認めてくれる他人が近くにいる事、は最初は結構ポイントになってた。仕事して評価されて給料上がるとかも。クライアントに仕事を褒められるとかも。

小さな積み重ねを意識して過ごすのは今も忘れないようにしてる。何しろポンコツに出来てるのでちょっとダメージあると壊れるんでね。


以前、バズった自分のツイートを読みやすいよう、繋げてテキストとして残しています。(誤字脱字の修正と文章の微調整をしているのでオリジナルを多少改変しています。)


投げ銭を頂いたりしたら、嬉しさと興奮のあまりワタクシの鼻毛が伸びる速度が上がって大変な事になることでしょうね…。