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私とおじいちゃんと石鹸と

私が5歳の時にパパ方のおじいちゃんは亡くなった。しかし、最近おじいちゃんが我が家にいる。

去年実家に帰ってきてから、おじいちゃんがよく現れるようになった。

正確に言うと、おじいちゃんの姿が見えるんじゃなくて、おじいちゃんが意見してくるのだ。

おじいちゃんが私に対して、何か意見がある時に、洗面所にある手をかざすと泡が出てくる石鹸が勝手に何回も出てくる。

最初はただ壊れているだけかと思ってたんだけど、とにかく6回ぐらいいきなり石鹸が出てくる。(もちろん誰も洗面所にいない)

初めてこの現象に気づいたのは、おばあちゃんが痴呆のせいで「ステファニーちゃんは本当に吠えない静かな犬」って言った時だった。

実際は、ステファニーは、おばあちゃんに
いつもめっちゃ吠えているから、うるさい。笑
けどおばあちゃんは痴呆だから、私も
話をあわせて「うん、そうだねー」と言った。

そしたら突然洗面所にある自動せっけんから、何回も泡石鹸が出てくる「ぶいーん、ぶいーん、ぶいーん、ぶいーん、ぶいーん」と音がした。洗面所を見ると泡石鹸がてんこ盛りになっていた。

まぁでもこれはそんなに気にしてなかった。
「泡石鹸も反対してる」ぐらい気持ちだった。

次はパパにiQOSを買ってあげた時だ。
それでパパに「私が買ってあげたiQOSだから、私にも吸う権利がある。吸わせて」と言ったら、洗面所の石鹸がまた何回も何回も出てきた。笑 おじいちゃんはヘビースモーカーだったが、「孫にはタバコを吸って欲しくない」という言葉を思い出した時に、やっと気づいた。
「おじいちゃんは私にiQOSを吸って欲しくないみたい」と。笑

この時ぐらいから、おじいちゃんが何か意見したい時に、泡石鹸が大量に出ることを確信した。

最近だと、私が「次は海外駐在だったら、また企業に勤めるのも良いかも」と母に言ったら、また何回も何回も洗面所の泡石鹸を出てきた。

ママがそれを見て「おじいちゃんは保守的だから海外に行って欲しくないみたい」と言った。
保守的だったら、収入が不安定な個人事業主をするのは止めないのかなぁ?笑

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