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しみじみエッセイ

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半笑いの表情で書いています。
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2024年3月の記事一覧

【エッセイ】忘れる日々の手記

【エッセイ】忘れる日々の手記

鼻先にREPLICAをひと吹きする。
十分には液体を含まない管から、やる気なく香りの粒がとんだ。
それぞれが花火の散り際のように机やパジャマや床に降りていく。

香りは記憶を呼び起こすというけれど、とくに何も感じない。
これは私の香り。
いつかDiorのソバージュの香りとすれ違ったら、私は立ち止まって振り返るのだろうか。
かすかに共有した日常の燃え殻には、もう火がつかないことを悟るのだろうか。

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