#村上春樹で語る育児 が面白い
「…ここで、かい？」
— ハパ (@niconicoikuji) August 29, 2019
僕は訊き返した。
「そう、ここでよ。ここで抱っこして」
こうなることは家を出るときに予想していたのかもしれないが、あるいは違う可能性を期待していたのかもしれない。
僕は腕に彼女を抱きかかえ、床に置かれた米を見つめた。#村上春樹で語る育児
久しぶりに反響あった…
ふだんはすみっこのほうで、厳選したアカウントさんに声援(リプ)をする日々だったけど、反響あるのは純粋に嬉しい。
(ただ、誰かも言ってたけど、これが純粋なハルキストの目に留まってどう思われるか…申し訳ない気持ちもある)
以下は上のに比べたら♡は少なかったけど、私からしたら充分すぎるほどだ…
「ありがとう。喉、乾いてたんだよね」
— ハパ (@niconicoikuji) August 29, 2019
そう言いながらあの子はペットボトルのお茶を飲み干した。
日に焼けた肌に、水風船のように膨らんだお腹。いや、むしろ歩くペットボトルなのではないか…？
そんな僕の視線などおかまいなしに、あの子は言った。
「おかわり」
#村上春樹で語る育児
あの子にとっては、世界をひっくり返すなんて造作も無いことなのかもしれない。
— ハパ (@niconicoikuji) August 28, 2019
僕が渡したコップの水は、気がつけば床の上に広がっている。
「誰が飲むと決めたの？」
遠のく意識の中で、世界にあの子の声が響く。
濡れた手が僕の頬に触れた。
#村上春樹で語る育児
文体模写なんて初めてしたし、文体模写ですらないんじゃないかとも思うけど、意外と楽しかった。日々の育児のやるせなさを昇華できる。
このタグを作った方に感謝だ…！
息子がグレて「こんな家、出てってやるよババァ」と言ったあと、「何言ってもいいが大学にだけは行っておけ」と送り出し、旅立つその日に「これ持っていけ」と渡します。