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ハッピーアースデイ大阪 勉強会!「アボカドチーム」

ハッピーアースデイ大阪では、定期的に勉強会をおこなっています。
アボカドの人気に隠れた問題を知っていますか?
今回は、アボカドについてお届けします。

もくじ

  1. アボカド産業

  2. アボカド問題

  3. アボカド専門店の取材

  4. アボカドの再利用

  5. まとめ


アボカド産業

まず、アボカドとは何か、確認していきましょう!

栄養価の高さから、アボカドは森のバター食べる美容液とも呼ばれています。

日本では、2011年からアボカドの需要が増加しています。
需要の増加に伴って総生産量も増加しており、2025年には760万トンまで上ると予想されています。

(左図出典)FAO(単位:トン)   (右図出典)財務省貿易統計(単位:トン)



アボカド問題

健康と美容に良いということで有名なアボカド。

今では手軽に買うことのできる身近な食べ物ですが、その栽培地を巡って大きな問題を抱えていることをご存じでしょうか。

1つのアボカドを育てるためには約230リットルの水が必要であることから、生産地では水不足が深刻化しています。

(出典)食品産業に潜む腐敗、アボカド戦争編


他にも、アボカド生産の裏には麻薬カルテルとの関わりがあるという問題もあります。
(麻薬カルテルとは、麻薬を製造、販売する犯罪組織のことをいいます。)

(出典)食品産業に潜む腐敗、アボカド戦争編

  1. メキシコの麻薬カルテルは崩壊危機に陥り、アボカドの産業に目を向ける

  2. アボカド農民はカルテルによる殺人や強盗など被害を受けている

  3. アボカド受益の一部をカルテルに手数料として渡すしかない状態になる

  4. 自警団が作られ、自ら守ろうとする動きがあるが、まだ解決されていない


アボカド専門店の取材

アボカド×サステナブル という課題に取り組まれている「アボカド屋」さんにお話を伺いました。

アボカド屋さんは、SDGsの観点からフードロスを削減するために
「まだ使えるアボカド」を回収しています。

このほかにも、よりよい環境で販売できるようにした上で、それでも廃棄されるアボカドをスーパーから定期的に回収し、加工処理により
・寿司の巻き芯
・冷凍ピューレ(果肉ソース)
・フリーズドライパウダー
などに再利用されます!


アボカド屋 オーナーである山内さんのターゲットとする顧客は、アボカドに対して安さや流行りを求める人ではありません。

アボカドの魅力をしっかりと理解している人や、理解しようとしている人です。アボカド屋はそんな人たちに寄り添い、学びを得られる場所にしたいと、私たちにお話をしてくださいました。

取材に答えてくださったアボカド屋さん、本当にありがとうございました!


アボカドの再利用

アボカドチームのメンバーが、
アボカド屋さんからいただいたアボカドを工夫して再利用してみました!

まずはアボカドオイルです。
一つのアボカドから絞ることのできるオイルは想像以上に少量でした。

続いては、普段は捨てられてしまうアボカドの種を使ったチップスです。
このアボカド種チップスは、苦みが強かったようです……!


まとめ

アボカドという1つの食べ物から様々な環境問題へと派生して考えました。

勉強会を通して、アボカドの人気に隠れていた
生産過程による環境破壊現在の過剰なアボカドブーム
それによるフードロス問題について知りました。

一時的なブームにならないよう、アボカドに関する正しい情報や生産者の思いも伝えていくことが必要です。




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