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中学校では教えてくれない、2030年に”使える”勉強をしよう

2020年、今年の春に中学生になる君が、社会に出るのは2030年。

2030年、世界はどうなっているのだろう。


中学では小学校よりも教科も授業時間も増え、内容もずっと難しくなる。大人になってから社会で自立して生きていくために、絶対に勉強はした方がいい。勉強は人生で成功するための合法的なチートだ。勉強にかける時間やお金は、人生の課金アイテム。しかも、どんなにお願いしてもスマホゲームの課金を許してくれない親が、なぜか人生の課金アイテムにはバンバンお金を出してくれる。

もうすでに将来の夢が決まっている人もいるだろう。やりたいことが決まっている人もそうでない人も、中学では幅広く学ぶことをお勧めする。あの教科をもっと勉強しておけばよかった、と大人になってから後悔することはよくある。ま、何のために勉強したのか、いまだに分からないこともあるけど。

ただ、中学校の試験でどんなにいい点数をとっても、2030年の社会では”使えない”可能性があるのだ。なぜなら2020年に求められる知識や能力と、2030年に求められる知識や能力が変わるからだ。たった10年と思うかもしれないが、世界は猛スピードで変化している。どうせ勉強をするなら、中学の勉強だけではなく、2030年の世界で使える勉強をした方がいい。


さて、僕は、毎日お年寄りに囲まれて仕事をしている。

お年寄りといっても、君のおじいいちゃんやおばあちゃんより年上の人たちだ。平均年齢は90歳ぐらい。

90歳まで長生きできるのは特別な人だと君は思うかもしれないけど、2018年時点で日本には90歳以上の人が219万人いる。ちなみに同じ年の中学生の人数は約325万人。90歳以上の人口は今後も増え続けて、2030年には少なくとも324万人になると予想されている。一方中学生はだんだんと減っていき、300万人を下回る予想だ。

そう、君が社会に出る頃の日本は、中学生よりも90歳以上のお年寄りの方が多い国になっている。


ここで一つ疑問に感じることはないだろうか。

街の中で中学生にはよく出会うだろうけど、90歳を超えたお年寄りを見かけることはあるだろうか?おそらく見かけることはあまりないだろう。それどころか、90歳以上のお年寄りに会ったことすらない人もいるだろう。

では、お年寄りは一体どこにいるのだろう?

老人ホーム?病院?それとも……


お年寄りに関して、知らないことが多すぎる。君がどんな仕事に就くとしても、お年寄りのことをもっともっと知る必要がある。なぜなら2030年には、80歳以上の人が1569万人いて、それは0~15歳の数よりもずっと多い、そんな社会で君は生きていくからだ。

子どもよりもお年寄りが多い社会

お年寄りと共に生きていく社会

もう、”お年寄りのことを知らない”では、過ごせないのだ。


僕は、お年寄りに関わる仕事をしている。

2030年の社会をちょっと先取りしたようなところだ。

だから僕は、未来をこう予測する。

みんながお年寄りのことを知り、子どもも大人もお年寄りもみんなが同じ地域で暮らせる社会は、誰もが幸せで楽しく生きられる社会だ。


中学校では教えてくれない、2030年に”使える”勉強を一緒にしよう。




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