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愛ある生き物の生態系と私たちの健康や暮らしを守るために

私たちが何気なく使用をしている殺虫剤、実はさまざまな健康への影響が指摘されているのを皆さんはご存知だろうか。

有機リン系殺虫剤のクロルピリホスは、シロアリ駆除剤として住宅や倉庫に多用されていた。
しかし、シックハウス症候群の原因物質として、建物への使用は2000年代に日本やアメリカ、欧州連合(EU)などで原則禁止されている。
だが、農業での使用は日本や使用を認めている国が少なくない。
アメリカでは野菜、果物、大豆、ナッツ類などの栽培に用いられている。

クロルピリホスは散布の際に吸引したり、残留した食品を摂取し体内に入ると、神経作用し子供の神経の発達に重大な影響を与えるという。
まず、母体を通じた胎児の脳の発達への影響、低体重児との因果関係、発ガン性などを示唆した研究結果が報告されている。

EUは昨年1月、クロルピリホスの農薬としての承認を取り消し、食品の残留基準値も大幅に引き下げ、今秋からクロルピリホスの残留した食品は輸入品も含めて事実上、流通禁止になる見通しだという。
カナダも昨年12月、保険省が使用を禁止し、2023年12月11日から原則、使用を禁止するとのこと。
タイは昨年6月から農作物への使用を禁止し、今年6月からはクロルピリホスにが残留した農作物の輸入も禁止した。
対象は穀物類、野菜、果物類、肉、牛乳、卵だという。
アルゼンチンもクロルピリホスを有効成分とする農薬の輸入、販売、使用を禁止した。

2016年、日本の東京で、クロルピリホスの残留値をさつまいもや桃から計測し、国の基準値以下だが検出されたというデータがある。

また、アメリカの環境保護庁(EPA)はネオニコチノイド農薬(ネオニコ)3種類、クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムを前面禁止している。

神経毒のネオニコは、クロルピリホスと同様、子供の発達障害や低出生体重児との因果関係が疑われている。
ネオニコは、絶滅危惧種を含む数多くの哺乳類や鳥類、昆虫類、魚介類の繁殖に甚大な影響を与え、自然の生態系を破壊すると強く懸念されている。

皆さんも健康にはぜひ気を付けて、いろいろ調べ、この地球上にいる愛ある生き物との暮らしを守ってほしい。

もちろん昆虫にも愛ある生態系の生き物がいる。いろいろ調べてみてほしい。

まず、蜜を運び、病気を治す作用の植物や木の花粉を集めてくれている優しい蜂さんがいる。

また、エジプトのスカラベで有名なふんころがしさんがいて排泄物を必死に丸めて優しく片付けてくれている。

建築材木を食べてしまうシロアリを食べてくれるクロアリさんがいる。

でも、シロアリも実は近年の研究で土をかなり深く掘り巣を作る習性があるため、雨季にはそこに雨水が地下へと深く浸透し干ばつによる砂漠化を防ぎ、土を湿らせ野菜や果物などの収穫を支えているという研究データがとれている。

皆さんが苦手なゴキブリさんも実は埃を食べてくれていたり、優しくて一生懸命生きている。

近年、農薬などの影響で蜂が減っている。
しかし、野菜や果物のなかには受粉しないと実が実ることがないものがある。問題である。

また、植物には除虫作用のあるものがあり、植物や雑草のそんな作用を生かして自然栽培を行い、無農薬で栽培している農家さんもいる。
お米も無農薬栽培を可能にするアイガモ農法や、きのこ栽培ならカエルを放ち(作物を食い荒らすハエを減らし食を守るため)、さまざまな方法がある。

いきとしいける愛ある全ての生き物が幸せになりますように。


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