見出し画像

ヤミツキテレビ10周年

今回の記事はYouTuberの解説記事です。


はじめに

ヤミツキテレビとは怪談朗読系のYouTubeチャンネルです。
編集担当の闇島さんと朗読担当の月子さんが運営するチャンネルとなっている。
2013年12月に始まり、今年10年目を迎える。

実績

YouTuberが世間に浸透する前から開設している古参チャンネルであり、編集技術は初期から優れていた。
動画のひとつ《きさらぎ駅》は、再生回数は80万回を超えている。
放送を聴いていればわかるがお互い敬語だ。長続きしている理由だと思う。

メンバーの感想

10周年を迎えてどうか?

早かった。

初期などの過去秘話

月子さんは初期の頃、読むのが早かった。感情移入するのは嫌だから、下読みはしないのだそう。

《残念ですが》

当時怪談朗読はブルーオーシャンであり、ましてや編集、演出をするようなチャンネルはほとんどなかった。
なので闇島氏は既存怪談である《残念ですが》を投稿。
するとそれを視聴したユーザーがブログで賞賛したため、「やっていける」という自信に繋がったとのこと。

《鮒おじさん》

不気味に笑うおじさんの話だ。闇島氏曰く「笑いというのは悪意を感じさせる」とのこと。
この鮒おじさんの役は、闇島氏自身がやっている。
のちに同じ演技をしてほしいというオファーがコラボであったそうだが、最初に投稿したものは超えられなかったそうだ。

《きさらぎ駅》後日談

映像化に当たって、権利問題に引っ掛かる可能性があったので、完全版と称し作り直して投稿した。
するとヤミツキテレビで今も破られない大記録再生数動画となった。きさらぎ駅パワーは凄い。

《三つの選択》

闇島氏曰く「尖った演出をしていた」「今リメイクしても越えられないかも」とのこと。
夢の中の話だ。
この話はヤミツキテレビでも異質であり、最初は闇島氏の朗読から始まる。
他の怪談と比べても、作品自体の怪異さが変わっている。
幽霊系ではなく、世にも奇妙な物語系なのだ。
ショパンの《別れの曲》をBGMにしたが、闇島氏は自画自賛していた。
この頃は作っていていちばん楽しかったらしい。

《ハウリング》

闇島氏は稲川淳二氏の《キュルキュル》が好きだったそうだ。編集は楽しかったそうだ。自分でもオチで鳥肌が立つくらいの質に仕上がっている。
《ハウリング》を制作していた年から、創作のソフトを有料のものに切り替えたそうだ。
それまでは標準装備されていたソフトで制作していた。
《ヒギョウ様》から有料ソフトを導入していた。作業時間が縮まった。ただ選択枝が増えて妥協しづらくなった。

《呪いのゲームソフト》

にじさんじのVTuberである月ノ美兎の企画で応募し、採用してもらった話だ。
これがきっかけでヤミツキテレビの知名度が上がった。
月子氏にとっては、思い入れが深い作品になっている。
闇島氏の手違いで形式が違ったため、途中で不具合が起こってしまい、それが逆に怖くなってしまった。
闇島さんにとって演出が楽しくなっていた時期だったそうだ。手間暇をかけすぎていたそうな。

《廃道の向こう側》

まず話が長い。
そのうえ背景は闇島氏の手描きと合成だった。
作っている時は色々な技術を試していたのでひたすら楽しかったらしい。コストがかかっていた。

そして背景は白黒になっているが、その理由はCGの粗さを隠していたからだ。

《ドライブイン》

32分というヤミツキ史上いちばん長い動画になっている。
《廃病院の地下》も長かった。足の怪我の演出も凝っているそうだ。
手を抜いたことは全くない。
全部気合いを入れた。
やはり楽しいらしい。

《大雪山ロッジ事件》

映像ではなく字幕に力を入れ始めた作品だった。
字幕の色を変えるという工夫をした。闇島氏は職人気質なにかひとつ工夫をしないと気が済まない。そして一度手をかけると止まらない。

《覚えたからね》

この時期は闇島氏の本業が忙しくなり、長編が作れなかった時期だった。本当は《カンカンダラ》を手掛けようと思っていた。
この頃から闇島氏はAI技術に目を付けていたようだ。

《カンカンダラ》

一度こだわると、いつまで経っても完成しないため、勢いで作った。

これから

変わらずやっていきたい。
動画の更新が毎週のルーティン作業になっている。
月子氏の声が出なくなれば、AIでなんとかする。

闇島氏は10年も続くと思わなかった。月子氏は特に年数は元から意識していなかった。
月子氏は主導権はないため、どうでもいいのだろう。

月子氏は今後もコツコツやって行くつもりで、闇島氏は自作の怪談を作っていきたいそうだ。
《小箱》という作品は自作らしい。音源と脚本が好評だったそうだので、書いて行きたいそうだ。
しかし宣言すると強迫観念に苛まれるので、あまり言わないようにしている。
とにかく今まで通り軽い気持ちでやっていく。
長編などは私生活を削る。
月子氏も本業があるため、コツコツとやって行かねばなるまい。
やはりリスナーの評価が原動力であり、現実を忘れさせられるようなものを作っていきたいと思っている。
リクエストも受け付けている。長編は映画を作っているレベルだそうだ。
細く長くをモットーにしていく。

自分の感想

この人たちの繋がりのきっかけは何なのだろうと本当に思う。人の縁なのだろうが、月子氏の声がねっとりしていて壇蜜風で本当に良いのだ。闇島氏、月子氏、どちらが欠けてもヤミツキテレビの今の人気は無かっただろう。

長続きしている理由は、やはり距離感と主導権だろう。
身内ノリにならない距離感と、喧嘩にならないワンマンなパワーバランス。これが亀裂を生まず長続きする秘訣だろう。

ファンの人数的に過小評価されている気がするが、やはり古参勢はいる。10年前からのファンがチャット欄でもチラホラいるようだった。
スーパーチャットをしていた。

という訳で闇島さん、月子さん、10周年本当におめでとうございます!!

↓今回の10周年記念を祝う動画


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?