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ダークソウルに学ぶ 身の丈にあった目標設定

ダークソウルという高難易度ゲームがある。
そのゲームは決まったルーㇳがなく、プレイヤーの意思で好きなルートからクリアを目指すことが可能だ。

このゲーム、高難易度と前述したが、ボス《も》高難易度であって、道中の雑魚敵も強い。
そしてルートにより、道中の雑魚敵は強さが変わる。
ここがポイントだ。
雑魚敵は無視してもボスへは挑める。
ここもポイントだ。

強い雑魚敵がいるルートは後回しにするのがこのゲームにおいて攻略のコツなのだが、僕は「強い雑魚敵は無視してボスまで挑めばいいじゃん」と、弱い雑魚敵ルートを地道に倒して進むのではなく、強い雑魚敵を飛び級して難しいルートを選んだのだ。
その結果どうなったのかというと、ボスは倒せたのだが、その後で必要なアイテムやシステムが十分ではなく、詰んだ。
他のゲームで言うと、ボス直前でレベルや回復アイテムが足りないにも関わらず、セーブしてしまった状況。
セーブしてしまったという点では同じ。ルートを選ぶ時点には戻れない。
物理的に戻るのが唯一の手段なのだが、前述したように必要なアイテムやシステムが無いため戻れない。

ちなみにそのシステムやアイテムは、雑魚敵が弱いルートを通れば開放される。

何が言いたいかというと、器量に余る目標へ無理矢理進もうとすると、詰むという教訓。

そしてこれは現実世界でも適応されると感じた。

自分の器量を無視して、レベルの高い道を選ぶ。
でもレベルが実力より高いわけだから、当然できないことがほとんどだ。そうなると対象を後回しにする。
で、なんだかんだ進めるが、その先で詰む。そしてそれは自分から詰ませているということだった。

パッと考えつくのは浪人とか。
受験で落ちるということは、自分にとって身に余るということ。そこで無理をすると、その後合格できても入学後授業についていけなくて詰む。お金の面でもそうだ。
お金がないからと奨学金や借金をしないと入学できないなら、しない方がいい。
アルバイトなどで本業が蔑ろになると、結局留年になって退学になり、就職難になり詰む。高卒妥協ルートの方が全然楽に就職できただろう。

スケールは大きいが、戦争がそう。
無理をして詰んだ。神風特攻隊がいい例だ。無理矢理やった結果、大して成果が出なかったどころか、犬死にさせる人間を大量に出した。

そして芸能界でいうならコネ配役。
親族が有名な人間であり、おこぼれでネームバリューを使い自分も有名になれたが、器量不足のためデジタルタトゥーだけ遺して人生詰むという結果になりかねない。

妥協癖はいいこと

こう考えると妥協して取り組むのはいいことだ。
少しでもやりやすいことを選ぶ。わざわざ自分に厳しくして、
仕事ができなくて辛いなら、自分に鞭打って続けるより、少しでもできる業種に転職したほうが精神的にも成果的にもいい。
登校が辛いなら、家で引きこもっていたほうが無理しなくていい。逆に無理して登校した方が、トラウマを増やして一生外に出られなくなるほど傷が広がる可能性がある。

僕が実際そうだった。
昔から要領が悪く、周囲にはついていけなかった。
しかし妥協はできなかったので、必死に食らいついていこうとした。それでも一向にできるようにならず、下される評価も低かった。
折れないようにズル休みをしながら進んでいた。
大人になってから知的にハンデがあるという事実を知る。
その頃にはもう結構な心の傷を負っていた。
同じような知能ハンデを背負った知り合いは、学生時代から妥協ルートを歩んでいた。

その結果、彼は今では僕よりできることが多いし、コミュニケーションスキルも高い。
僕は無理をして、自分から人生を詰ませるルートを進んでいたのだ。

漫画の専門学校にも行ったが、これも無理矢理だった。
投稿をしても酷評。
今思えばこの時点で高難度ルートだと悟り、他の妥協ルートを模索すべきだった。

対戦スポーツでもそう。
勝てない時ほど「対戦を止めるのは甘えであり逃げ」という心得で、結局何も得るものも無く、やる気と労力だけ失ってキャリアが詰んだ経験がある。神風特攻に似ていると感じる。
自分と同じようなレベルの相手と対戦して切磋琢磨する妥協ルートが、やる気もなくならず、長い目で見ると良い結果が出て詰まなかっただろう。

妥協していこう。


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