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グッドパートナー 無敵の弁護士 感想

このドラマを知っているだろうか。
個人的には結構好きなドラマの一つだ。
内容は、神宮寺法律事務所に新しく熱海という弁護士がアソシエイトとして配属されてビジネスロイヤーとして働く姿を描く物語だ。
そして、この法律事務所には個性揃いのメンツがおり、3人のパートナー弁護士がおり、その2人は元夫婦であり、離婚したが同じ事務所で働き続けているというなんとも面白い設定だ。もう1人のパートナーは独身の猫田という者であり、婚活中だ。
3人のパートナーがいて2人は元夫婦、1人は婚活中という設定はバランスが取れているような気がする。まぁ、猫田さんは結婚して家庭も充実しているというキャラでもいいかもしれないが、それではとれる選択が減るから、今のキャラがいいだろう。それに途中で猫田さんの婚活イベントということも意外と丁寧に扱われたり、周りからいじられているからいい脇役なのだろう。

とまぁ、パートナーはそれくらいにしておいて、アソシエイトも充実しており、熱海、赤星(通称レッド)、城之内という人たちだ。
赤星はイケイケのかっこいい風の役で調子に乗りがちだが、意外と重い過去をもっており、第6話では親父の苦労話により、依頼者に説得を成功する。イケイケなやつが意外と深く辛い過去があることはポイントが高そうだ。
城之内は女性だが、恋愛には少し不向きなタイプであり、少しいじりにくいが仕事ができそうなタイプである。
そこに熱海という割と万能そうだが生意気な新人という組み合わせ。

それにパラリーガルという弁護士先生のサポート役として、2人、秘書1人という構成だ。

このドラマの見どころはなんといっても男前の咲坂先生だろう。弁護士バッチを外し、弁護士としてではなく、1人の人間として言います。と意外と泥臭いこと・それに正義心が掻き立てられるようなことを話したりする。顔がいいだけにそのギャップに心打たれるものもいるだろう。

それに、咲坂先生と、夏目先生が元夫婦のパートナーなのだが、2人のやり取りも気になる。ついケンカをしたりするときに昔の癖で「パパ」「ママ」と呼び合うのはもはや普通の夫婦喧嘩にしか見えない。笑
客観的に見ていればかわいすぎる。笑

という構成で作られているドラマが法律ドラマだけあって、いろんな展開がる。働かない労働者を解雇したいが、不当解雇になってしまう。労働法に抵触するかの問題を取り扱ったり、病院でナースがドクターからセクハラを受けているが、ドクターは認めず、ナースがやめていく病院の体質について解決していくことなどシンプルな法律問題を取り扱っている。
それに、会社を親子で経営していたが意見対立により、親子同士で親は子の、子は親の取締役としての地位を辞任させるというような会社法に関係する問題も扱っている。

法律を扱いドラマ化するものを見て、思うのは、やはりエンタメ性と法律問題の組み合わせ方だ。
このドラマでいうと、エンタメ性は、事務所内で元夫婦が一緒に働いていること、猫田さんのキャラ、周囲の個性的なキャラが特徴的なものでそこで笑いや人間味あふれるところを表現していると思う。
法律問題という点では、上記のような不当解雇、セクハラ、取締役の辞任などの実際の法律論と通ずる部分について描いている。

その両者のバランスを保ちながらうまく構成されているのが、非常に見事であり、中身の部分と、楽しく見られるようなエンタメの部分が機能しているところがドラマらしく素敵だと思う。

自分が観点と示した、エンタメ性と法律問題という点は、ドラマが成立する構成要素を抽象化してみたもので他の法律を扱う、リーガルハイや99.9刑事弁護士でも同じように機能しているかはわからない。けれど、分析する要因としてはありうる見方だと考える。

他にも要素はあるし、見方はあると思うが、ひとまず、そうした所感を持った。仮に他の要素などがあるよと気づいたことがあればコメントで教えて欲しいです。ぜひお待ちしてます。笑

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