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本多勝一がリクルートにたかったことを岩瀬達哉に暴かれたとき「売春婦より下等な、人類最低の、真の意味で卑しい人間の滓」と四段重ねで誹謗した。本多の癖だが、同じように文章にはその人固有の癖が出る。

本多勝一がリクルートにたかったことを岩瀬達哉に暴かれたとき「売春婦より下等な、人類最低の、真の意味で卑しい人間の滓」と四段重ねで誹謗した。本多の癖だが、同じように文章にはその人固有の癖が出る。
2022年09月10日
以下は9/8に発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
私は、何故か、今週号は買い置いたまま、読まずにいたのだが、本論文は高山正之の最高傑作の一つと言っても過言ではない。
私がノーベル文学賞の選考委員なら、微塵の躊躇もなく彼を推薦する。
本音は投稿で
川柳はいい。 
俳句より奥があって、歴史の勉強にもなり、何よりくすりとくる笑いがある。「結び目を/ほどいてみれば/長くなり」これは何が面白いか。
「盗人を/捕えてみれば/我が子なり」の韻をみごとに踏んでいる。
「親鸞と弘法/裏表を許す」はやや難しい。
空海は9世紀、唐に渡って20年間で仏教の奥義を窮めるはずだった。
でも「2年でみんな分かった」から帰国して高野山に真言宗を立ち上げた。
彼はあの時代にLGBTを理解し、女人禁制の代わりに稚児を許した。
衆道の開祖でもあった。
親鸞は浄土真宗を立ち上げ、空海もできなかった女犯の禁を解いて坊主の妻帯を認めた。
自身も恵信尼と結婚し子を成した。 
つまり空海は男色を許し、親鸞は妻との正常位を許した歴史を語っている。
川柳のそういう奥深さを「西木空人の朝日川柳が貶めた」と全日本川柳協会の江畑哲男が「正論」10月号で批判していた。
安倍元首相が凶弾に倒れてすぐに掲載された朝日川柳の「入選作七句は川柳を装った政治プロパガンダだ」と江畑は指摘する。
確かに酷い。
「疑惑あった人が国葬そんな国」、「忖度はどこまで続くあの世まで」「ああ怖いこうして歴史は作られる」
元首相の死をひたすら嘲り、貶める。
品も軽妙さもない。
朝鮮日報や微博だってここまで酷くはない。 
この欄は読者投稿という。
しかし他紙の投稿川柳欄がみな元首相の死を悼んでいるのにここはゼロ。
「政党機関紙でもない一般紙ではありえない」と江畑は正直に疑う。
選者の西木空人は本名栗田亘。
元朝日記者で天声人語を担当し、いまだに朝日で食っている。
その朝日は10年前、安倍首相から直に「慰安婦問題は朝日が詐欺師吉田清治の嘘を広めたのが元」と指摘されて社長はクビ、部数も半減で三流紙に落された。
以来、根本清樹主幹以下が社是「安倍の葬式を出す」のに狂奔してきた。
「モリカケ」も「忖度」も根本が創った中傷ネタだ。
そして狂奔の結果が出ると西木の許に朝日の社是に沿った川柳が山のように集まる。
「まるで手品だ」と江畑は疑う。
投稿はなかった。
社内の誰かが投稿者に成り済ましたという見方は大賛成だ。
では誰が作ったか。
半分は西木の作だろう。
それに天声人語担当の有田哲文か山中季広が一句。
本多勝一がリクルートにたかったことを岩瀬達哉に暴かれたとき「売春婦より下等な、人類最低の、真の意味で卑しい人間の滓」と四段重ねで誹謗した。
本多の癖だが、同じように文章にはその人固有の癖が出る。
「疑惑あった人が国葬そんな国」の「そんな」が最近の天声人語にはしょっちゅう出てくる。
いずれも無意味な「そんな」というところが共通する。
夕刊「素粒子」担当の坪井ゆづるも1句作ったか。
「忖度はどこまで続く…」はいかにも彼らしい。
坪井は事件翌日の素粒子で元首相の死を嗤って「忖度政治の検証はどうなる」と嫌味を書いていた。 
彼は元首相とは因縁がある。
党首討論会で安倍首相から「朝日は都合の悪い事実を報道しない」とたしなめられ、失禁しかけた。
以後、悪意剥き出しで安倍誹謗に邁進してきた。 
西木に頼まれたら、喜んで一句捻るだろう。
しかし一人前の記者がなぜ投稿者を装うのか。
実は朝日は過去、慰安婦を始め悪意ある嘘や誹謗中傷記事を好きに書き、結果、渡辺誠毅、一柳東一郎から木村伊量まで5人の社長のクビが飛んだ。
他社でそんなケースは一つもない。
酷い新聞だ。
朝日の記者もさすがに見え透いた嘘や中傷記事は好きに書けなくなった。
でも嘘は書きたい。
元首相を中傷もしたい。
それで投稿を装って本音を書き始めたという風にも思える。


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