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彼らからすれば、核を1発撃てば壊滅させられる。日本には反撃する能力がない。日本という国は国土が狭く、産業、人口も密集している。京阪神と中京と東京、3発で日本は終わり。しかも彼らは、日本に対して核兵器を使うのに何の躊躇もない。

中国の政府は日本人ほどナイーブじゃない。それにしても、たった3発で日本を黙らせることができちゃうんだから、考えてみたら空恐ろしい。
2022年12月29日
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江、村上、平野等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本著も、痛切に証明している。



日本は核3発で壊滅させられる
高山 
では、中国はアメリカは強いと思っているとして、日本は弱いと思っているんですか?
石平 
そこそこの強さがあるけれど、やっぱり中国の相手ではないと考えているはずです。
彼らからすれば、核を1発撃てば壊滅させられる。
日本には反撃する能力がない。
日本という国は国土が狭く、産業、人口も密集している。
京阪神と中京と東京、3発で日本は終わり。
しかも彼らは、日本に対して核兵器を使うのに何の躊躇もない。
高山 
そこが実に怖いけれど、東京にミサイルを放ったら、横田の米軍基地、米軍の司令部も破壊される。
華僑など身内も多い。
石平 
いや、やるとなったら米軍基地云々なんて関係なくやる。
日本には抵抗能力がないので、彼らは甘く見ている。
残念ですが、それが現実です。
日本はいまでも、核の議論すらできない国でしょ。
高山 
確かに。中国が何者か。
日中友好しか語らないし、そのうえ新聞も教育現場も日本を悪く言うことにやぶさかでない。
とにかく自分たちの国を悪く言うだけのマスコミが多すぎる。
核の議論をしようといっただけで反発を食らう。
石平 
中国は日本に核攻撃を仕掛けようと決めたら、日本在住の中国人の命が犠牲になっても構わないと考える。
中国政府はそんな政府です。
お前たちは勝手に中国から出て行ってあんな国に住んでいるんだから、死んでも仕方ないじゃんって。
高山 
ウクライナのときも、中国人がウクライナ国内にいたのに、その中国人を保護しなかった。
事前に予測できなかったからと擁護する向きもあるけど、習近平はプーチンから聞かされていたんだから、普通だったら保護するはずです。
でも、自国民に配慮する国じゃない。 
日本には永住している在日中国人が約30万人いますが、中国と戦火を交えることになったら、その30万人は人質になる。
「仕方ない、日本なんて国で儲けようと思ってるんだから」というのが、中国政府の理屈です。
中国の政府は日本人ほどナイーブじゃない。
高山 
それにしても、たった3発で日本を黙らせることができちゃうんだから、考えてみたら空恐ろしい。
石平 
彼らは本気でそう思ってる。
まったくの妄想ではないんです。
それを考えたら、日本も核抑止力は持たなければならない。
核に対する意識を変えなければなりません。 

「唯一の被爆国」だからこそ核を持つ権利がある
高山 
「日本は唯一の被爆国」というぉ題目がよく使われますね。
アメリカはそれを広島、長崎の市街地上空500メートルで爆発させた。
いかに効果的に大量殺戮ができるかの人体実験をしたわけですが、これは日本が非白人国家だったからでしょう。
そして約20万人の命が奪われた。その8割は非戦闘員の女性と子供で、明らかな国際法違反です。
しかしアメリカは謝罪することもなく、侵略国家日本に戦争行為をやめさせるためにやむを得なかったと、いまだに嘘を重ねている。
そんな核爆弾の餌食にされた。
それが「唯一の被爆国」の意味です。
だから謝罪もせず、嘘をつき続けるアメリカに核の報復をする権利も含めて、日本に再び核を見舞おうする国が出てこないよう、「唯一の被爆国である日本は、どの国よりも優先してそれを阻止するための核を保有する権判がある」と続くのが正しい文脈です。

石平 
だからこそ日本は核を保有する権判があります。
考えてみてください。1945年、日本も核を搭載したアメリカ本土に届くミサイルを持っていたら、ヒロシマ・ナガサキの悲劇はなかった。
その当時、核兵器はアメリカしか持っていなかったので、2発も投下されてしまったのです。

高山 
その通り! 
でも岸田首相は「非核三原則を遵守する」という。
つまり3度目の核にさらされても核で報復はしないと、自ら宣言したに等しい。

石平 
岸田総理の態度は、到底容認できるものではありません。
被爆地広島が選挙区だから核保有を明言できないという配慮もあるでしょうが、日本人の生命・財産には代えられない。
ヒロシマ”より”日本゛のほうが大事に決まっている。

高山 
そうですよ。
来年、広島でサミットを開催したいという政治的思惑もあるだろうけど、そんなことにこだわってもらっては困る。

石平 
自分が置かれている立場と責任を自覚すべきですよね。
国家の安全保障と国民の生命財産にかかわる課題なのに、口先だけで実際の行動に移さないとしたら、それは犯罪です。
日本はアメリカの核の傘で守られているから大丈夫なんていう意見もあるけれど、日本が核攻撃されても、アメリカが中国からの報復を覚悟の上で中国に核を落とすかといったら、落とさないでしょう。
落としたら自分が報復されるでしょうから。

高山 
やはりちゃんと報復権を確保していなければならない。
結局、ここに尽きるんだよね。
だから安倍さんは「核共有論」を提唱したけれど、その議論はまったく進んでいない。
公明党の選挙標語は「日本を前へ。」だったけどね、全然進めない(笑)。

   

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