傍の下で(記憶列車)

過去は、薄れ行く記憶をどんどん捨てされり、過ぎて行く。
未来は、不安と言う感情を乗せて、どんどん押し寄せて来る。
 列車に乗ると時々考える。
進む方向性と逆に流れて行く景色は、過去の記憶が薄れ行くのに似ている。
そして、今と言う空間に乗車され、行く先の見えない未来へと進んで行く。
 刻々と進む今と言う車両は、既に決まっている未来へ進んでいるのか・・・
それとも幾重にも枝分かれになって進んでいるのか?
瞳に映る記憶(せかい)がゆらめき、はじけて消える追憶の珠
自分の中にある記憶(せかい)、他者にやどる記憶(せかい)を創りながら
幾星霜の旅で、薄れ逝く記憶(せかい)
その儚い記憶(せかい)に、囚われる
囚われの記憶(せかい)で、弛(たゆ)む時の中
甘い誘惑の闇路に彷徨い
触れる事の出来ない記憶(せかい)で、倦む
不確かな記憶(せかい)で、倦む
繰り返しの記憶(せかい)で、倦む
ふと過る懐かしい記憶(せかい)で、倦(う)む

幾星霜の旅で、薄れ逝く記憶(せかい)
その儚い記憶(せかい)に、囚われる
囚われの記憶(せかい)で、弛(たゆ)む時の中
甘い誘惑の闇路に彷徨い、闇路に倦(う)む

倦む記憶(せかい)の中で、歩みを止める声が聞こえる
囚われの記憶(せかい)を解きほぐす、時の氏神

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