こんにちは。
私は営業において必ず意識しているのが、
「去る者は追わず来る者は拒まず」の対応です。

正直、経営者からしたらお荷物社員とみなされるかもしれません(笑)
契約を解除したいという顧客がいた場合、
必死になって先輩社員はみんな電話で引き留めています。

私も解除理由を聞いて、考え直しましょうという提案はしますが、
顧客の話を聞いて、今後の顧客のためになるサービスをするようにします。
同業他社に乗り換える場合は、メリット・デメリットを伝えるなど
むしろ顧客の今後のために親身になって相談に乗ります。

あくまで決定権を持っているのは顧客です。
ノルマのためとか会社都合で顧客の決めた選択を全否定できません。
去る者は追わない。なぜなら、どうせ時間が経ったらまた去るからです。
一旦、引き留めに成功しても顧客がずっと継続する保証はないです。
数カ月後に結局、契約解除というケースが大半です。

別れにも意味があるので、運命をむりやり変えようとすると
お互い疲弊していきます。
また、去る者は事前に決まっています。
その運命を変えることで人生のカリキュラムが大きく歪み、
ストレスとなり、仕事に面白さを感じなくなります。

去る者からいなくなることは自分の時間をこれ以上損しないことである
と喜ぶべきであると思います。
他人を変えることはできないので、去る見込みのあった顧客が早く去ることで、去る見込みのない大事な顧客に対する時間を増やせるし、去る者への対応時間が減った分、接客の質を上げることができます。

逆に同業他社で多くの企業があるなか、わざわざ自分のところを選んでくれた顧客にはとことんとホスピタリティ精神でおもてなし尽くします。
新しいご縁に感謝して接していきます。もしかしたら、今後、去るリスクのある顧客になり得るかもしれませんが、
契約中はしっかりと最大限のサービスを提供していきます。
顧客のためになることを考えて、行動していく。
会社にとって利益重視に注力してほしいと思うかもしれませんが、
私には無理ですね(笑)

新卒時にとある銀行で業務をしていましたが、
当初からこのスタンスで顧客に接していたら、
上司にも先輩にも同期にもよく注意を受けました。
組織の異端児であるとよく言われましたが、
組織に出る杭があえていることでその組織に彩りを与え、
より人間味のある営業ができるようになるのではと思います。

私はロボットのようにノルマ達成機のようには動きません。
ノルマよりもご縁を頂いた方々に最大限尽くせるように精進していく。
これが本当の仕事の醍醐味であると思います。

世の中、資本主義ではありますが、稼ぐことには執着していません。
稼ぐよりも短い労働時間内に最大限の想いで他人に尽くす。
そこに愛があれば、必ず愛の波動が伝播し、自然と売上も増える。
お互いウィンウィンの関係になるためには、金で動いてはいけない。
金ではなく、つながりで動く。
それこそが自然なスタイルでもっともストレスの少ない効率的な営業スタイルであると確信しています。