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実写ミステリー~春ゆきてレトロチカ~

令和4(2022)年、春。
ミステリ小説家の河々見(かがみ)はるかは、
科学者の四十間(しじま)永司の依頼を受け、
編集者の山瀬明里とともに、
富士山麓にある永司の実家、四十間邸を訪れる。
永司の依頼は、桜の下で見つかった白骨死体の
正体究明と、四十間邸に眠ると言われる“不老の果実”の捜索。
大真面目に語る永司と、半信半疑のはるか。
そんなはるかに明里が一冊の古書を差し出す。
そこに掲載されていたのは永司の先祖、四十間佳乃が書いた
“不老の果実”をめぐる、百年前のある物語。
それは小説の体裁をとった、実際に起こった殺人事件だという。
古書を読み終え、事件の謎を解き明かしたのも束の間。
はるかの目の前で四十間家を揺るがす殺人事件が起きた…

公式WEBサイトより

今回はこちら、春ゆきてレトロチカをクリアしましたので、つれづれと感想などを書いていきます。

このゲームに惹かれた理由…おわかり頂けますね?

そう!大正時代を舞台にしたミステリなんです!(一部)

コレ、私が買わなきゃ嘘でしょ!?
ということで、予約して買っちゃいました~

好きなところとそうでないところ

まずは問題編。実写ってどうだろう?

このゲームほとんどの時間が実写のドラマを見ることになります。
まー私は2Dイラスト至上主義者なので、もちろんイラストでやって欲しかった…という気持ちはあるんですが、この実写ドラマなかなか良く出来てる。
というか、かなり良い。
実写ものというと古いですが、街とか428とか思い出しますよね。
私もあの2作は大好きなので、実写アレルギーがあるってほどでもないんですが、やっぱりイラストのほうが…(うるせー)
私は知らなかったんですが、役者さん方もなにやら有名な方だそうで。

ところで実写ならではの、良いことはないの?
と、思いますよね?
あります。
このゲーム、マルチロールシステムというものがあるんです。
同じ役者さんが別の時代では別の役をやるという、犯人も被害者もやるかも?
みたいなシステムがあるんです。

これは面白かった!
実写ならではだな~って。
ただ、同じ役者さんが違う役やるから、ちょっとごっちゃになりますけどね。
それも、後から考えればオモシロミの一つだったな~と。
時代を超えて(小説内のお話がある)舞台が様々なので、こういうの楽しいですよね~

あと、実写と全然関係ないですが、作中劇ってすっげー好きw
考えてみたら自作でもやったことないな~
ネタを考えてみたいw

推理編は操作性がアレ

このゲームには「問題編」「推理編」「解決編」とありまして、問題編はほぼ実写ドラマを見るだけ(多少の選択肢はありますが)で、ゲームとして自分が動けるのは推理編だけなんですよね。

だからね、やっぱりもう少し考えて欲しかった。
推理シーンはこのゲームのキモなのです。

説明を読むと、手がかりをあつめて仮説を作っていく。

と、あります。
なんだか難しそう~
って思うじゃないですか。

でも、ここはほとんどパズルゲーム的にクリアできてしまう。残念!!!

まず手がかりは、別に集める必要ないです。
ドラマを見ると自然に集まるので。
どうやら取りこぼしとかもないらしい。

そんで、謎が浮かび上がる。
それに対する手がかりをくっつけると仮説が出来る。

んだけど、この手がかりには模様が入ってて、謎の模様と同じものをくっつければいいのだった…うーん。
模様合わせゲームになっとるやん。

ついでに言うと、手がかりはハマる場所がキッチリ決まってるので、間違えてハメるとか、1度ハマった手がかりを外すとかはない。簡単。

それと、この手がかりをくっつける作業が…操作しにくい……
これSwitchだけなのかしら?

ま、そんな感じなんですが、不思議と後半はこのパズルを埋める感覚も楽しくなっていきました。不思議~

なので、あんまり難しく考えずにストーリーを楽しむ余興みたいな感じで遊べばいいのかな?
私は推理する気満々だったので、ちょっとコレジャナイ感が強くなっちゃっただけでw

手がかりをくっつけて出来る仮説は、そうじゃないだろ、なんでそうなる? と突っ込みたくなるものもあるけど、仮説事態は楽しいです。
で、私ははじめシステムを理解してなくて、この後の解決編をより大変にする事態を招くのですが、コレは後述します。

解決編ですよ! 謎解きはサイコーやで!

解決編はどんなミステリでもサイコーの時間やね!!
このゲームも同じくですよ!!

ま、私はシステムをちゃんと理解してなかったので、落とし穴があったわけですが……

解決編では、仮説を元にヒロインはるかさんが推理していっちゃいます。

で!
このとき、選択肢を間違えると最終的なランクが下がります。
ま、だからってエンディングが変わったりはしないので、べつにどーってことないです。

ただ、間違えると推理に戻されるのでめんどくさいな。
ムービー飛ばせないし。

で、私がハマった落とし穴ですが…仮説を立てなかった。コレです。

どういうこと?
仮説立てないと進めないんじゃないの?と思うでしょ?
そうでもないんだな~
よくわからないですが、それなりの仮説を立てると推理終了して進めちゃえるんですよね。
で、仮説というのは解決編の選択肢(一部)になるんです。
だから推理の段階で、すでにわかってる人は余計な仮説を立てずに進めて、余計な選択肢を出さずに解決できるんですね。

私は、2章までこの方法で進んできちゃったので、3章ではじめて選択肢が足りない!という事態になりまして…ま、失敗しちゃったとw

ただ、この遊び方はミステリとしては正解だったんだよなーと思ってます。
自分で推理して、選択肢を作る。みたいな?
用意された仮説を全部パズル的に公開していくよりは、健全だったなとw

ただ、推理できてないと積みます。
がんばって推理して下さいw
たのしーw

大正時代から続く因縁の家系

シナリオについてはネタバレなので言いませんが、面白かったです。
つーか、もっとおどろおどろしいネタを突っ込まれてるんかと思ったけど、そういう雰囲気はなかったのが、ちょっと残念。

そんでもって、詳しく言えない大ネタがあるんですが、それがやっぱり驚きです。

正直、あの人はアレだと思ってたんだけどちゃいましたw

その、大ネタが、かなりちゃんと仕込まれてて気分が良いです。
ただし、そのネタを仕込んだの元を正せばあの人(作中では言及されない)なんだけど、最初からそのつもりだったんかい!!とは言いたいw
たのしいw

大正時代を舞台にしたお話が含まれていると知って購入を決意した本作ですが、思ったよりは大正感はなかったですw残念w
ただ、登場人物がみんな着物着てたり、レトロな雰囲気の洋装だったりとその辺は良かったです。
たぶん、大正感がなかったのはシナリオのせいなんだろうなー
小物とか、いろいろそういう雰囲気醸し出してる箇所もあったのに、なぜか大正っぽくはない…と感じてしまった。
これはひょっとしたら実写の弊害かもしれませんね。

あと、物語の軸の「不老の果実」の扱いは、私だったら…と思うところはありますね。
この果実が存在するか、しないか、で話の現実味が一気に変わってくるので。
そこだけは感覚が相容れないなーと思ったけど、まぁ気にならない人のほうが多いと思います。

総括

今回は実写だったので、キャラについてとかはないです。
なんだろ、やっぱ実写キャラには萌がないのか?

だけど、そのかわりミステリに没頭できたような気もします。
でも制作が大変そうなので、続編は期待できないのかなー?とか余計なこと考えちゃうw

少しでも、ミステリゲームが増えるのは良いことだ!
そんで、レトロチカやって大正時代もミステリもいいなーって思った方!

すかさず、どうぞこちらを!!!(盛大なダイマ)

https://yukirins.booth.pm/items/801979

つまり、ミステリはいいぞ!

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