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自分らしさを忘れない

私は、還暦を目前に控えている初老の男性です。このくらいの年齢になると、人生とは何か、幸せとは何かと言った、いわゆる哲学的な悩みを抱くようになります。

今までの生き方や考え方が、世の中や社会の基準に沿って生きてきただけで、一切自分らしくない生き方であったと自省するようになります。

なぜ私たちは、若いころに世の中や社会を基準にした生き方をしてしまうかを考えますと、それが世の中や社会と関わることだからです。

俗な言い方をすれば、世の中の輪に加わり社会の一員となるためなのです。そうしなければ収入を得て生活をしてくことができないからです。このような生き方や人生の選択は、あたかも正しいように思うでしょうが、そこに「自分らしさが」欠如しているのです。

世の中や社会の基準に沿う生き方と、自分らしく生きることとは、相反するものだと思っています。自分らしく生きれば世の中や社会に適合しなくなるのです。しかし世の中や社会に適合して生きるということは自分を見失うということなのです。人生も晩年になってくると、そんなことに気がつき始めるのです。そして生き方を修正していきたくなるのです。

若いうちは世の中や社会の中で生きる必要があると思いますから、自分を捨ててでも世の中や社会に準拠した生き方をする時期も必要でしょう。しかしそんな時期でも、ぜひ自分を見失わないで欲しいと思っています。正しい生き方は間違いなく自分らしい生き方だと思います。

しかし自分らしく生きることは、社会や世の中に背を向ける生き方でもあります。自分の年齢や置かれた環境を考えながら自分らしさと世の中や社会基準とのバランスを取っていくことが大切なのだと思います。

繰り返し言いますが、正しい生き方の基準は自分らしさにあります。それだけは忘れないでください。

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