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本の紹介「絶望名言」

久々に良い本に出会ってしまった。
いや、世界には数多の良い本があるのだけど、ごつんといい感じにハマったというか。

その名を「絶望名言」という。2も出ているようなので、私がただ無知なだけなのだ。

その名の通り絶望そのものを切り取ったような言葉と、NHKラジオ深夜便の人気コーナーを視聴するかのような対話が並び、本は進んでいく。
例えばカフカのこんな言葉。
「無能、あらゆる点で、しかも完璧に。」
あるいは芥川龍之介の言葉。
「どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え。」

そんな後ろ向きな言葉たちが、一体何の役にたつと思われるだろうか?
否、どんな美しく前向きな言葉より深く沁み入り、心の柔らかい場所を照らす。
そこに広がるのは静謐な空間。
全ての孤独と絶望と後悔ともろもろの汚い感情がごった煮になった場所はとてつもなく平和な癒しとなる。

私は毎晩少しずつ眠る前に読み、深く深呼吸して眠りにつく。
絶望が人の心をラクにすることを知った。

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