ソニックシリーズを一気に遊んだよ。

周りにソニック好きな人が多く、アクションゲーマーを自負していながらソニックは遊んだことがなかったので、2022年の末頃からシリーズを一気にプレイしたよ。

最新のゲームから遊んだ方が遊びやすいのはわかっていたけれど、そうすると古いゲームを遊んだ時につらい気持ちになりそうだったので、基本的には発売順に遊んだよ。

以下、カウントダウン形式に並べて、気に入った理由と気に入らなかった理由を紹介していくよ。
あくまで個人的な好みを基準としているので、必ずしも出来のいい作品が高評価ではないし、その逆もまた然りだよ。
ついでに言うと自分はゲームとしての面白さを重視する傾向があって、演出やストーリーは軽視する傾向がある。だから後者に変調したタイプのゲームの評価は低めになっているよ。

あと、自分は別にソニックシリーズのファンとかではないので、ファンの間で評価が高いとか低いとか、そういうのは評価に一切関与してないよ。

とはいえ、ソニックシリーズはそもそもが面白さよりも演出やキャラクターのかっこよさを魅せる事をコンセプトにしたシリーズだとも思っているので、そこは考慮しているよ。

あと、発売順に遊んだけど、発売当時としての評価はしてないよ。
昔のゲームにしてはよくできてるとか、最近のゲームにしては出来が悪いとか、そう言う要素は評価基準に含めてないよ。
あくまで今遊んでどう感じたかだけで判断しているよ。
ただ、全く考慮しないのも良くないと思うので、各タイトルの紹介に合わせて補足するよ。

それから、自分の面白さの基準は、面白さをプレイ時間で割って考えているよ。
1時間でクリアできる100点の面白さのゲームと、100時間かかるけど1000点の面白さのゲームだったら、前者の方が10倍高評価になるよ。
とはいえ、3Dゲームはどうしても間延びするのものだとも思っているので、3D作品など、構造上プレイ時間がかかるゲームに関しては、多少係数をかけて上方補正しているイメージかな。
瞬間的な面白さも考慮しないわけではないけど、全体的な面白さの密度を重視している。そういう基準で考えているものと理解してほしいよ。

前置きが長くて申し訳ないけどもう一点。
自分はとりあえずクリアする事を目標に各タイトルを遊んだよ。
だからやり込みとかはあまりやってないよ。
ソニックシリーズ自体、初見で遊んで面白いゲームというよりは、繰り返し遊んで上達して気持ちよく走れるようになった時に一番楽しさを感じられるゲームだということは解っているんだけど、初見殺しの多いタイトルも結構あるし、上達するほど遊びたいと思えなかったタイトルも…残念ながらあるよ。
だから、君からしたら「やり込めば面白いのに!」って思うタイトルもきっとあると思う。
ただ、自分は1周クリアしたくらいで終えていて、やり込まない状態で感想を書いているという事は理解しておいてほしいよ。
ちなみに、やり込んだタイトルに関しては各タイトルの感想のところにちゃんと書いてあるよ。

では行ってみよう!

ソニックバトル

1時間ほどプレイしたけど、面白さを見出せなかったので嫌いになる前にギブアップ。
イライラしながら無理して最後まで遊んでその作品を嫌いになるのは、誰にとっても幸せなことじゃないよねって。

ソニックアドベンチャー

初3Dソニック。
当時としては凄かったんだろうけど、今遊ぶにはかなりつらい内容…。
製作者も試行錯誤している感じが伝わってくる。
まぁ、作り手の苦労は評価に関係ないけどね。
初3Dだけあって操作性にも難はあるし、どこへいけばいいのか何をしたらいいのか、ガイドも必要最低限だから、攻略サイトなしでは攻略できなかったよ。

ボス戦も、悪い意味でソニックらしく、何をしたらボスにダメージを与えられるのか、何がダメでダメージを受けてやられてしまったのかなど、説明・描写不足で非常にわかりづらい。
「なんかよくわからないけど勝った…」と
「なんかいつの間にか死んでた…」の
オンパレード。
ハスの池の上で戦うカオス戦とかは文字通りカオスだった。

一応頑張って最後のカオスまで倒したけれど、しんどい上にボリュームが多くてかなりつらかった。
瞬間的な辛さで言えばもっと評価の下がる作品もあるんだけど、全体的に面白さのアベレージが低く、ありすぎるボリュームが足を引っ張ってこの順位に。

ソニックトゥーンアイランドアドベンチャー(3DS)

開発が海外の会社なのは、ゲームを始めればすぐにわかるってくらい、洋ゲーの匂いがしたよ。
不自然な翻訳、不自然な改行位置。
「コインがあと0マイあります」なんて日本語、日本のゲームじゃ見かけないよ…。

アニメ作品のゲーム化ということで、かなり子供向けに作られたゲームという印象。
確かにソニックシリーズは世界で売れているタイトルという割りには、難易度が高すぎる気はしていたので、難易度を低くしてきたことにも納得はいく。

でもね、面白くはないんだよね…。

見た目こそいつもの2Dソニックだけど、実際に遊んでみるとメトロイドヴァニアのような探索タイプのゲームで、かなり広いマップをウロウロするゲームなんだ。ただ、その割りにはマップが不親切で、エリア間のつながりが全く解らないし、バネやダッシュ板に触れたら強制的に進ませられて、元の位置に戻れなくなり、アイテムが回収不可能になることが頻繁に起こるよ。
回収不能になったら、わざと死んで戻るか、一度ステージをクリアして最初からやり直すしかないよ。

ステージの広さとマップの不親切さが相まって、1ステージ30分とかかかることもザラだよ。

キャラクターは4人いるけれど、それぞれの特殊能力が、実質扉を開ける鍵になっているので、どの場面でどのキャラを使うべきかがわかりやすい…と言えば聞こえはいいけれど、実際には使わされている感じが強くて楽しくなかったかな。
移動能力ではソニック1強なので、鍵を開けるときだけ他のキャラに変えて、それ以外は常時ソニックを操作している。そんなゲーム。

残機が無限で、死ぬことに何のリスクもないのもプレイしてて飽きるポイント。そもそも、ダメージを受けた時にばら撒いてしまうリングが回収しやすいので、意図的に死のうとしない限り死なないレベル。子供向けとしては正しいのかも知れないけれど、大人が遊ぶと物足りないと思うな。

新キャラのスティックスは気が狂っていて、ある意味とても面白い。wii U版とは別人に見える。

出来の悪さだけで言ったらもっと酷いソニック作品は普通にあるし、許せない程酷い部分があるゲームではないけれど、取り立てて評価したくなる良い点が全く見当たらないので、遊んでいて虚無感があったよ。
個人的には一番遊んでいて虚しいタイプのゲームだったかな…
多少欠点があっても唯一無二の面白さがある作品の方が好きだなぁ。

ソニックトゥーン太古の秘宝(wiiU)

海外でソニックブームというタイトルで放送されたアニメ作品のゲーム化作品。
したがって、厳密にはソニックシリーズとは血筋が異なるので、ゲームとしての毛色が従来作と違うのは受け入れるべきだと判断したよ。

キャラクターの見た目も大幅にリデザインされ、ナックルズは何故か大柄に。
個人的にはソニックシリーズのキャラデザインは、みんな似たような見た目をしていて、ファンではない自分の目から見たら、シリーズを遊ぶ前は「青いソニック」「黄色いソニック」「赤いソニック」というふうにしか見えず、区別がつかないと思っていたので、シルエットからはっきりと差別化したのは悪くない判断だと思うよ。

このゲームは面白くなるまでにかなり時間がかかるゲームだったよ。
チュートリアルが終わると広い街に放り出されて、探索しながら次の目的地を見つけていくんだけど、次の目的地が一瞬しか表示されない上に、聞いたこともないキャラクターに会え!って言われたり、聞いたこともない土地に行けって言われたりするんだ。
地図を見てもそれらは確認できないので、街に放り出された後はしばらくどこに行けばいいのか解らずにウロウロする羽目になるよ。自分はここで2時間くらい迷ったかな。

街はやたらと広い割りには人はほとんどいないし、オブジェクトを調べたりもできないので、本当にただ広いだけで退屈だったよ。

たまにいる人も、後にクエストを発注してくれるキャラクターである事が一目でわかる会話内容で「今はお前と話す暇はない!邪魔だからどこかないけ!」と高圧的な人が多く、気分が悪かったよ。

ゲームが進むと、マップで次の目的地と、今何をしようとしているかを確認できるようになるので、それ以降は多少楽になるけれど、マップがかなり大雑把なので、なかなか目的地に辿り着けなかったよ。広い割りに、区画ごとに高い壁で覆われていたりして決められたルートでしか目的地に行けないようになっているんどけど、地図ではそういうのは解らないので、目的地のダンジョンに行くまでがとにかく迷う。
プレイ時間の5割は街で迷っている時間だったと思うよ。

戦闘は基本的にボタン連打。終わり。面白くないよ。チャージ攻撃もあるけど、敵がたくさん出てくるので、あまりチャージしている余裕はないし、使うメリットを感じなかったかな。
ワイヤーで敵を引き寄せたり投げたりできるアクションが全キャラ共通で存在しているのだけど、これが非常に強力で、戦闘エリアの外に敵を投げ捨てて仕舞えば即死させることができる。(ゲーム内でも積極的に敵を投げ捨てることを推奨される)結果として4キャラクター使えるのに、どのキャラを使っても敵を投げ捨てるだけだったよ。

壁に囲まれていて敵を投げ捨てられない場面ではちゃんと戦わないといけないんだけれど、やっぱりどのキャラを使ってもボタン連打するだけで変わり映えはしなかったかな。
被弾した時にリングをばら撒くのはいつも通りなんだけど、本当に僅かしかばら撒かないので、途中で数分寝落ちしてても死なないくらい簡単で、緊張感はないよ。なので雑に連打しちゃう。
後述するソニックワールドアドベンチャーのウェアホッグパートをつまらなくした感じの戦闘って感じだったかな…
それでいて、プレイ時間の3割くらいはこの戦闘パートなので結構しんどいものがあったよ…
(先述の通りマップで迷っている時間が5割)

戦闘がそんな感じなので、攻撃能力は重視されなくて、移動能力の高いキャラクターの出番が多くなるよ。自分は3段ジャンプができるエミーばっかり使っていたかな。

全体の5%にも満たないんだけど、高速スクロールパートもあるよ。
ただ、何も操作しなくてもクリアできるってくらい簡単なのと、ソニックにはよくあることだけど、ダッシュ板に乗って超スピードで走っている間など、派手だけどただの演出で、何も操作できない時間が長いので、あまり楽しくはなかったかな…。

悪いところばかり書いてしまったのでここからは良かったところ。
ダンジョン内の探索は結構面白かったよ。
キャラクターごとに移動用のアクションがあって、特定のキャラクターでしか進めないルートが豊富に用意されているんだ。
かと言って、特定のキャラを強制的に使わされる場面は少なくて、自分である程度好きなキャラを選んでルート構築できるようになっているのは、手間がかかっているなと思ったよ。

また、今回はほとんど常時4人のキャラクターで一緒に冒険する流れなんだけど、一緒に行動していて、今自分が操作していないキャラクターは、あまり賢くはないけれど、一緒に自動で戦ってくれるので、共闘感がしっかりと演出されているよ。

逆に別行動のキャラクターは、ダンジョンを攻略中に近くで戦っているのが見えたり、別のルートを通って追い抜いて行ったりといった演出が細かく入り、これもまた共闘感が演出されているよ。特にナックルズがソニックを煽りながら追い抜いていくようなシーンは、彼のキャラクター性が強く表現されていて高評価。

共闘感を演出するためか、本来はソニックにべったりなはずエミーも、積極的に他のキャラと共闘するので、見ていて微笑ましく、気分が良い。
解釈違いと捉える人もいるかも知れないけれど、個人的には遊んでいて楽しかった。
あの子ナックルズとこんなに親しく会話できたんだなぁ…。

ナックルズも原作よりちゃんと頼もしく、ソニックと軽口を叩き合いながらも背中を預けて戦えるパートナーとしてしっかり活躍してくれるのもかなり嬉しいポイント。
ナックルズはシリーズを遊んできた中でかなり愛着が湧いて好きになったキャラクターではあって、ソニックアドバンス3では過去最高に雑に扱われていたりして、そこがたまらなく好きだったりもしたんだけど、一方でかっこいい活躍をする場面が全然見られないキャラクターになってしまっていたので、今回は過去最高にかっこいいナックルズが見られて、それだけでも満足度が高かったよ。こちらも人によっては解釈違いになるかも知れないし、見た目の変化も受け入れられないかも知れないけれど、そういうのを全部飲み込める人ならきっと本作の彼を好きになれるんじゃないかな。

終始退屈なゲームではあるし、何度も寝落ちしてしまったけれど、キャラクターの関係性、描写などは優れた作品。
プレイ時間に対して得られた面白さで言うと全く割には合ってないんだけど、明確に許せないポイントがあるわけでもなく、かなり作り手の誠意は感じるので、嫌いにはなりきれない一本。
光る所はあるけれど、根本的にゲームとして面白くないことがどうしてもネックで低評価にならざるを得ないといった感じだったよ。

ソニックCD

ソニックオリジンズでプレイ。
全体的にかなり荒っぽくて、1作目よりもさらに遊びずらい印象…。
肝心のメタルソニックも何がしたいのかよくわからなかったかなぁ。
しばらく彼に出番がなかったのも納得ではある。
むしろ後年よく再登場を果たしたなぁと感心したよ。

スペシャルステージが、一見面白そうな雰囲気だったので、結構頑張ってしまった結果、かなり嫌いになってしまった…。
こんなことならもっと早く諦めておけばよかった…。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ

初代ソニック。
ソニックオリジンズでプレイ。

思ったよりもガチなアクションで、スピード感はないなと感じた。
慣れればそれなりに早く走れそうではあるけど。

1作目なので、おそらく全編ハイスピードなゲームという作りは初めから目指しておらず、ハイスピードなステージもあれば、じっくり進むステージもありと、一般的なゲームがそうするように、バラエティ豊かなゲームを意図して設計されたものが、結果的にハイスピードアクションとして受けたので、後年徐々にその方向に寄っていったのだろうなと思った。

初めはメガドライブ版と同じ環境で遊ぼうとしたけれど、今遊ぶにはあまりにもつらいと感じたので、早々にスピンダッシュ、残機無限、時間制限無限を解禁してプレイ。

普通に1周クリアしたが、しっかりと難易度も高く、それなりの手応えを感じた。
1作目だけあってかなり荒削りで、気持ちよく走っていたら突然トゲ!みたいな理不尽な地形もかなり多く、古いゲームだと言うことを前提にした心構えで遊んでいなければ許せてなかったかもしれない。

ボス戦は全体的に何をさせたいのかよくわからない感じで、ちゃんと攻略できるようにはなっていないように感じた。結果的に「なんか勝てた」だったり「なぜか負けた」だったりしたよ。
1作目に限らず、ソニックシリーズのボス戦は結構後年までずっとこんな感じだと言うことは、この時の自分はまだ知らなかったよ。

スペシャルステージは全然面白くなかったのと、ストレスが溜まりそうだったので、トゥルーエンドを見るのは諦めた。
無理して頑張っていたら、多分もっとこのゲームを嫌いになっていたと思う。
無理してつらい思いをしてもしょうがないよね。娯楽なんだから。
昔の人は残機制限あり、時間制限あり、スペシャルステージでミスしたらやり直しが効かないと言う鬼畜ルールでよく頑張っていたなと感心した。いったいどれだけの人がトゥルーエンドまで辿り着けていたのだろうか。

ソニックアドベンチャー2

DCソニック2作目。
とにかくシティエスケープで度肝を抜かれる。
このステージのためだけに遊ぶ価値のある作品。
逆に言うと以降はずっと尻すぼみに感じた。
ラスト付近でギリギリ持ち直した感じか。
ソニックシリーズは1面が一番面白い、という印象を強力に植え付けた一作。

アドベンチャー1に比べればかなり遊びやすいが、それでもやはり古い作品であることを感じさせる程度には荒削りな印象。

ストーリーは確かに見るべきものがあったと思う。
ただ、やっぱり当時としては凄かったんだろうなという印象は拭えず。

ソニックやテイルスのステージを遊んでいる分にはそれなりに楽しかったけれど、ナックルズとルージュのステージがひたすらに苦痛。
ルージュで時間制限付きの、ランダム配置されたアイテムを集めるステージで5時間ハマってキレたのはまだ許してないよ。
ナックルズとルージュのステージさえなければもっと高評価だったと思う。
それなりに面白かったはずなのに、特にルージュのせいで2度と遊びたくない…。

良い所も悪い所も尖りまくっていて、実にソニックらしい作品。
加点式なら高評価だが、減点式なら低評価。

瞬間的な面白さならトップクラスだと思うんだけど、いかんせんその面白い時間が短い。
ワールドアドベンチャーとかでも顕著だけど、ソニックって面白いシーンは一瞬で終わり、面白くないシーンが圧倒的に長いんだよね…。
構造上仕方ないのはわかるけどさ…。
だから面白さをプレイ時間で割ると評価が下がるの…ごめんね。

ソニックと暗黒の騎士

wiiリモコンで遊ぶソニック。
秘密のリングの続編。

wiiのゲームではよくある話だが、リモコンで遊ばせていること自体がマイナス要因に感じられてしまう。

前作である秘密のリングはリモコンを傾けてソニックを動かす感じだったが、暗黒の騎士は素直にスティックで移動になったのは評価点。
ただ、今度はリモコンを振って攻撃するようになってしまった。どうして…。
敵がわらわらと出てくるゲームなので、攻撃を繰り出す頻度が高く、腕が疲れる程度にはリモコンを振りっぱなしになる。
それでいて、狙ったタイミングで正確に攻撃が出せるわけでもなく、思ったように戦えなくてとてもイライラしてしまったよ。

シナリオ、世界観共に、秘密のリングの二番煎じ感が強い。発売順は評価に考慮しないので、二番煎じであること自体は減点対象とはしていないが、シナリオ、世界観共に、純粋に秘密のリングの方が好み。

秘密のリングと違って、ステージ内に細かくリトライポイントが設定されていて遊びやすいのだけれど、残機が無限な上にリトライポイントが多いため、上達しなくても雑にプレイし続けているだけでなんとなくクリアできてしまい、達成感は皆無で、結果としてゲーム自体があまり記憶に残っていない。
この点に関しては秘密のリングとどちらが良いのか評価が分かれそうではあるが、自分は秘密のリングの方が好き。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ4
エピソード1

PS3でプレイ。ダウンロード専売タイトル。
ダウンロードでゲームを売る流れが出来始めてきた頃のゲーム。
ロックマン9やバイオニックコマンドーマスターD復活計画など、コンパクトなタイトルが世に多く出たタイミングのタイトルで、こちらもそれらに近い流れを汲むものと思われる。

今の技術で原点回帰というコンセプトが随所に見受けられるのだが、良い所も悪い所も原点回帰してしまった印象で、尖った所が一切ない。
リアルタイムで遊んだ人なら「そうそうこんな感じだった懐かしい」という感想も出てきたかもしれないけれど、自分は1作目からぶっ続けで遊んだので、グラフィックが綺麗になったという感想しか出てこなかったよ。
目立った欠点はないものの、評価するべき目新しさが何もなく、ただただ記憶に残らない凡作という印象。

ボリュームが控えめで遊びやすいのは良いのだが、面白くなくてコンパクトなのは評価に値しないかな…。

ソニックジェネレーションズ青の冒険

20周年記念タイトル。

出来ることが少ないクラシックソニックと、ラッシュ以降の性能に近いモダンソニックを使い分けて遊ぶことができる。

プレイした感想としては、ソニック・ザ・ヘッジホッグ4エピソード1に近い。
欠点はないけど目新しさもない。

特にクラシックソニックは本当に性能がクラシックなので、わざわざ遊ぶ意味を見出すことができなかった。

ステージも過去のシリーズ作品の人気ステージをリメイクするというコンセプトなためか、クラシックソニックだと旧作を遊んでいるのとあまり変わらない印象を受けたよ。

モダンソニックで遊ぶ分にはそれなりにちゃんと面白かったし、3Dソニックのステージが2Dでリメイクされているのにも感動した。

ベースがラッシュ以降のソニックなので、動かしているだけで楽しくはあるのだけれど、特別光る部分がなく、どうしても記憶に残りずらいタイトルという印象。かなり惜しい感じはする。

ソニックラッシュアドベンチャー

ラッシュの続編。
ラッシュは名作だったが、ラッシュをベースに色々足したものが軒並み蛇足だったという印象。

航海パートは、最初は面白い気がしたが、あまりにも何度もやらされる点や、シナリオを進めるためには素材集めとして過去のステージを何度かやり直す必要があるのも印象が悪かったかな。

アクションゲームとしてはかなり面白いのに、アクション以外の要素が物凄く足を引っ張った印象。
波乗りジョニーとの対決も、仕様を隅々まで理解していないと勝てないバランスになっているのに仕様の説明はなかったり、チュートリアルでブースト中は岩を壊せるぞ!と、まるで積極的に壊していく事を推奨するように説明しておいて、実はちょっと減速するのでできればぶつからない方がいい、というより避けていかないと勝てないバランスなのはいかがなものかと。

波乗りジョニーに全勝した後に、一度エンディングを見ると自分のボートを強化できるようになる事を知って愕然としたよね。先に強化していたらもっと印象は良かったかもしれない。

航海パートさえなければベスト5に入っていたかもしれないが、いかんせん総プレイ時間の半分以上が航海パートで唸っていた感じなので、どうしても評価を下げざるを得ない…。

ソニックと秘密のリング

wiiリモコンで遊ぶソニック。

とにかく思った通りにソニックが動かない。
リモコンを傾けて曲がるのはまだしも、リモコンを振ってホーミングアタックは辛かった。
リモコンを裏返すとバックなのもいかがなものか。
とにかく操作面での不満と、クリアしても特にシナリオの進展がない、水増し感の強いステージ…というか、他の作品だったらクエストに割り振られそうなミニステージが、普通のステージのような顔をして登場するのが印象が悪い。とはいえ、操作面に不満があるのはこの頃のソニックであれば全部そうではある。

残機制ではないのがかなり救いではあるが、とても命が安く頻繁に死ぬため、ソニックの死亡ボイス「オゥノウ!」がとても耳に残って消えてくれないね。
また、ステージ内のリトライポイントが基本的にないので、残機制ではないけれど、難易度はかなり高い。

ラスボスのイレイザージン(1戦目)の「一騎打ちだ!」の攻撃が説明がなさすぎて何をしたらいいのか全くわからなかったよ。
何度も死んでいるとヒントが出るが、ヒントを聞いても何もわからない。
自分の何がいけなくて迎撃に失敗しているのかが最後までわからないままだった。
一騎打ちだ!になるたびにほぼ確定でダメージを受けるせいで全然勝てなくて、勝つのに4時間ほどかかった。
勝った時もたまたま迎撃が上手く行っただけで、納得感は皆無。

真エンディングへ向かうために攻略が必要なクリスタルのステージもかなり理不尽に感じた。
ただでさえ長いのに、一部逆走しないと攻略不可能な場面があったように思う。
一応逆走もできるような仕様にはなっているが、まさか逆走を前提に攻略ルートを組んでくるとは思わなかったため、一旦諦めてしまった。
その後、人の攻略動画を見て無事クリア。

許せないポイントは結構あるものの、イレイザージンのデザインの良さ、魅力的な世界観、晴れやかなシナリオなど、遊び以外の部分が軒並み高評価な所を無視して評価はできない作品。
PS3とかで普通のゲームとして遊びたかった…。

ソニック3&ナックルズ

ソニックオリジンズでプレイ。
ボリュームがありすぎてしんどかった…。
自分は短めのアクションゲームが好きなんだよね。
2に比べて悪質な敵配置やトゲ配置が多く、1作目に近いレベルデザインな印象を受けたよ。
スペシャルステージもあんまり面白くなかったから、カオスエメラルド集めは早めに諦めて、普通にクリアして終了。

長いといっても初期作品にしては長いというだけで、アドベンチャー以降の作品に比べたら短い方なので、プレイ時間で割ってもそこまで評価が下がらなかった感じ。
ソニアド2のルージュのような絶対に許せないポイントがないことも減点が少なく高評価な理由。

ソニックロストワールド(3DS版)

携帯機ソニックとしては初の3Dソニック。
これまでの2Dソニックとも、3Dのソニックとも毛色が違う、全く新しいソニック…ではあるのだが。

空中に浮かぶ島のような舞台設定なためか、とにかく足場が少ない。最初のステージこそ楽しいものの(それは悪い意味でソニックシリーズのお約束ではあるが)少し進むと小さな足場から小さな足場へと飛び移っていくアスレチックのようなステージばかりが続くようになるよ。

カメラ制御もあんまり良くなくて、ジャンプ中は常にソニックの真下に影が表示されるから、影を見ていれば着地地点を見誤ることはない…はずなんだけど、ジャンプするとソニックに釣られてカメラも上に移動してしまうため、影が画面の下に見切れてしまうんだ。結果としてとにかく穴におちまくる。残機制も相まってとても大変。
残機が増えやすいのは良いけれど、良いバランスの取り方とは言えないかなぁ。

また、全体的には手堅い作りをしているのだけれど、要所要所で説明不足で何をしたら良いか分からなかい、みたいな理不尽な場面があったりと作りの荒さが目立つ。
ラスボス戦の、一見横に動いて敵の攻撃を避けるだけと見せかけて、上を押してボスに少しだけ近づかないとロックオンできない仕様とか、説明されないと解らないし、説明されても納得できないかな。

また、過去作のザコをかなりリブートしているのだけど、シリーズにしばらく出ていなかったザコが、そのまま再登場しているというか…。
面白くない部分までそのまま過去から持ってきてしまった印象があるよ。
これはwiiU版にも言えることではあるけどね。
頭を踏むと倒せるけど、胴体を踏むとダメージを受ける芋虫とか、なんで??という仕様のザコがとても多いよ。

素直に攻撃すると一方的にダメージを受けるので、一旦待たなければいけなかったり、新アクションのサマーソルトを使わないと倒せなかったりする。
ホーミングが効かない敵は大抵サマーソルトで倒せるようになっているみたいだったけど、なぜホーミングだとダメでサマーソルトならOKなのかが見た目と関係がなく、納得感がないので理不尽な印象を受けたよ。

特に何の説明もなく、カラーズでお別れしたはずのウィスプが再登場する上、カラーズの時より能力が面白くないのもマイナスポイント。クエイクがつらい。

ステージもかなり長く、大抵のステージは制限時間が25分に設定してあるのだけれど、割りと頻繁に時間切れになって死ぬ。それくらい長い。

ストーリーはwiiU版と同じだけれど、ステージの数が違う関係か、wii U版よりもステージ間のCGムービーの数が少なく、シナリオが破綻しているのも気になったよ。
初登場の敵女幹部に対して「しつこいやつだぜ!」とか言い出して、????ってなる感じ。

シナリオ的にもややキャラ崩壊気味というか、ソニックとテイルスが不自然な成り行きで喧嘩したりと、ソニックはそんなこと言わなくない…?という違和感が強かったかな。

致命的に悪い部分があるわけではないけれど、全体的にちょっとずつ良くない。そんなタイトル。

ソニックアドバンス3

どうしてしまったのか。
後述するソニックアドバンス2はとても面白かったのに、ステージ構成から敵の仕様までとにかく意地が悪く説明不足な本作。
メガドライブのような意地の悪さに戻ってしまった印象。

まず、ステージに入るためのステージで迷う。

ベースがちゃんとしているので、大きな破綻はしていないけど、素直に受け止めづらい作品。

あまり使いこなせていなかったパートナーアクションが、実はぶっ壊れに強い事を後から知ったよ。
パートナーアクションをガンガン使えば印象が変わるかもしれないので、いずれまた遊んでみたくはあるかな。

2と同様、カオスエメラルド集めは早々に諦めたよ。無理に集めていたらもっと評価が下がっていたと思う。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ2

テイルスが可愛い。
2作目のソニック。
ソニックオリジンズでプレイ。
1作目に比べてマイルドになり、遊びやすくなった印象。
ボス戦が大味なのは1作目と同じだけど。
メガドラシリーズでは最もスペシャルステージが面白く、カオスエメラルドも集めきる方ができたよ。
ナンバリングタイトルでは最も好み。
あとテイルスが可愛い。

ソニックヒーローズ

フライフォーメーションとパワーフォーメーションしか使わないゲームだった。
スピードフォーメーションを使うとすぐに足場から落ちて死ぬ。
ソニックを使うと死ぬゲーム。

操作性に難があり、これより古い作品であるはずのソニックアドベンチャー2よりも動かしづらい。
操作に慣れるまではかなりストレスが溜まるが、慣れないとクリアさせてくれない難易度をしているので、クリアする頃には嫌でも上手くなっていて、気持ちよく遊べるようになっている。
上達を感じられるという点が高評価の理由。

全体的に作りは荒いが、ソニアド2のルージュのお宝探しやナックルズのステージ全般のような、絶対に許せない要素がほぼ無いのも、評価を下げていない理由かな。

でも、チームダークのファイナルフォートレスの最後の極太レーザーはあんまり許せてないかも…。

スペシャルステージのルールがよく解らないというか、自分のプレイの何が問題で失敗しているのかがさっぱりわからず、何度やっても上達を感じられなかったので、トゥルークリアは諦めた。
無理してトゥルーエンドを目指していたらこのゲームを嫌いになっていた自信があるので、良いところで引き下がれたと思ってるよ。

難易度が高くてとても苦労した分思い入れが強い、というのが高評価の理由なため、お気に入りの1本ではあるが、あまりまた遊びたいとは思わない、思い出の中にしまっておきたい1本。

シャドウ・ザ・ヘッジホッグ

いわゆるシャドゲ。
ここまで3Dソニックシリーズはほぼほぼ発売順にちゃんと進化していっているなという印象。
当たり前だけど…。

作り自体は全体的にちょっと荒っぽいし、結構許せないポイントも多いんだけど、ステージのクリア条件を自分で選べるシステムのおかげで、意図的に嫌いなステージや嫌いなクリア条件を回避できるのが素晴らしい。

この頃の3Dソニックはまだまだ挙動が安定していなくて、気持ちよく遊べるようになるにはかなりの練習と上達が必要だったんだけど、シャドゲはソニックが主人公のゲームほどはスピードアクションに振ってないので、操作が多少おぼつかなくても遊べてしまう点もグッド。
かなり消極的高評価だけど。

ガンアクションが主体で、武器もどんどん使い捨てていけるのは良いよね。とは言いつつも、使える武器と使えない武器の差が激しいんだけど。

ガンアクションが主体だから、ソニックシリーズらしくない一面はあるけれど、まぁシャドウが主人公だしこういうのも良くない?って感じで全然許容できたかな。ガンアクションになったことで、他社のアクションゲームとゲームと比べた時にわざわぞシャドゲを選ぶ意味はあるか?と聞かれると多少困るけど、当時のアクションゲーム事情はどうだったんだろう?

先述の通り、嫌なステージは回避できるとはいったものの、回避できないステージもあるし、大統領機撃墜ミッションでは、大統領機に攻撃してもリアクションがない上、かなりの量の攻撃を当てないと撃墜できないので、何をすればクリアなのかがわからなかったりもした。
せめて1発当てるたびにGUNのおじさんがボイス付きで大慌てする、みたいな大袈裟なリアクションがあるとか、大統領機の体力ゲージを表示して欲しかったなぁ。
自分のやってることが正解なのかどうかがわからないままプレイさせられる説明不足感はいつものソニックって感じだったよ。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006)

いわゆる新ソニ。
世間で評価が悪いのは知っていたが、個人的には高評価。

ロードの長さは気になるが、直接的に面白さを貶める要素ではないので評価対象とはしなかった。
今遊ぶなら、スマホで時間を潰せることもあり、そこまで気にならなかったというのもあるかな。

バグや怪しい挙動も多いが、笑えるものが多く、許せない要素が少なかったのが高評価の理由の一つ。
クエスト周りは、面白そうなものだけ選んでプレイ。ロード地獄のクイズとかはやらなかったよ。
無理して遊んで作品を嫌いになっても仕方ないからね。

シナリオに関してはシリーズで一番好きかも。

この頃の3Dソニックは操作周りがまだまだ荒く、気持ちよく走れるようになるにはかなりの練習が必要な作品が多かったかため、ハイスピードアクションではないシルバー編が素直な挙動で遊びやすく楽しかったのも評価点。

シルバーのアクションはスピード感がなく、ソニックらしくない言われればそうなのだが、自分はソニックのファンというわけではないので、作品に「ソニックらしさ」みたいなものは必ずしも求めていない。

終わりよければ全て良し、という言葉は好きではないが、最後がシルバー編だったのが高評価の理由な所はある。
一番辛かったのがソニック編で、クライシスシティの最後の強制走行パートとかは割りと許してないんだけど、いかんせんゲームのトータルプレイ時間でいうとかなり前半の方の出来事なので、オールクリアする頃には苦痛が記憶の彼方にいってしまっていて、評価をあまり下げていない気がする。

ヒーローズもそうだけど、この時期はソニックのゲームなのにソニックの存在感が薄いというか、ソニックがいない方遊びやすいまであって、流石にどうなんだろうと思わなくもない。

シャドウ編はひたすらゲラゲラ笑っていた記憶。
乗り物に乗ると何かが起こる。
飛んだら跳ねたり刺さったり。
面白いバグは大歓迎。

よく槍玉に上がっている気がするシルバー編のビリヤードギミックも気にはなったが、自分は早めにコツを掴んで40分くらいで抜けられたのでそこまで悪印象は受けなかった。
アドベンチャー2のルージュで5時間ハマったのに比べたら全然可愛い。
かなり難易度の高いギミックではあるが、何をすればいいかが明白な分、ギミックに集中できたのも評価を下げていない理由。
クリアできないのは自分の操作が下手なせいだと思えれば、多少難しくても納得できる。
何をしたらいいかわからない上に難易度の高いギミックが多すぎるんだよね、ソニックシリーズは。

全体的に、世間で言われている欠点が自分にとって欠点として感じられなかったこと、許せないレベルの大きな欠点がほとんどなかったこと、そしてクセが強い分、コツさえ掴めば上達が早く、自分の上達を実感しやすかったところが高評価。
この頃のソニックにしては思ったよりボリュームも控えめで遊びやすかったのもグッド。

なぜこの作品が世間的に低評価なのか理解できない、なんていうつもりはないし、問題点として挙げられる点にはとても頷くところだが、自分はあんまり気にならなかったとしか言いようがない。
加点要素は少ないが、減点要素もあまりなく、凡ゲーという印象。
(逆にいうと新ソニより下のゲームは減点要素で損してる作品が多いってことなんだけど)

ソニックワールドアドベンチャー(PS3)

PS3とxbox360で出ているけど自分がプレイしたのはPS3版。
wii版とは別のゲーム。

wii版よりもグラフィック、ボリュームなど、全体的に豪華な作り。
PS3版を見てしまうと、どうしてもwii版は見劣りしてしまうね。

wii版と違って街も3Dマップで作られていて、自由に走り回れる。
走り回ったところでそれほど面白いわけではないんだけど、世界観の解像度がグッと深まる所は高評価。

発売はwii版の方が1日早いが、3Dゲームとしては初のブーストが搭載。
スライド移動やドリフトなど、欲しかった機能が一気に搭載された感じ。
どうして今までこれがなかったのかとすら思ってしまう。

減点ポイントとしては、ステージの長さがシリーズ屈指。ウェアホッグパートは特に長く、最も長いステージは、迷ったこともあって初見で90分かかったよ。残機制のゲームなので、残機がなくならないか不安で仕方なかった。
終わってみればそこまで難しかったわけではなかったけど、だからといって許される長さではないと思うな…。
それ以外でも、短めのステージですら30分とかかかるので、気軽に遊べるとは言い難いかな。

ソニックパートは基本的にはハイスピードアクションで面白いんだけど、wii版に比べるとこちらもステージがやや長く、気持ちよく走っていたらいきなりトゲ!穴!即死!みたいな理不尽な構成のステージが散見され、メガドライブのゲームを遊んでいるようでストレスが溜まったかな。
wii版はそういう構成が少なく、遊びやすかった印象。
チュンナンのアクト2とかは結構許せてないかな…。

wii版の方でも触れるけど、このゲームはシリーズでもトップクラスにQTEが多い。それも失敗すると即死することが多い。
予兆なしに突然入力を求められる割りには受付時間も短くて、楽しくないのに難しいという負のスパイラルを感じたよ。

最後の巨人のアレまでQTEなのは流石にがっかりしてしまったし、真ラスボス戦での味方がやられてしまうまでの時間がランダムな仕様は流石にちょっとどうかと思ったな。
こちらが良い感じに攻撃していても、運が悪いと味方が瞬殺されて負け扱いにされてしまう。
多分プレイヤーが完璧なプレイをすれば、運が悪くても安定して勝てるんだろうけど、そこに運要素を入れる必要がそもそもないと思ったなぁ。

wii版と比較すると、アクションゲームとしてはwii版の方が好きだけど、アクション以外の部分はほぼ全てにおいてPS3版の方が圧倒的に良いと思った。
でも自分はアクションゲームとしての面白さを重視するのでwii版の方が高評価になったよ。

ソニックワールドアドベンチャー(wii)

PS3・xbox360版とは別物。
(以降PS3版と記述)
PS3版に比べて、街が一枚絵だったりと、全体的に大幅にパワーダウンしている。
しかし、PS3版に優っている点もいくつかあり、自分はそれらが特に重視する要素だったため、wii版の方が高評価になった。

評価点としては、ステージが圧倒的に短い事。
PS3版ワールドアドベンチャーはステージが長いことで有名なゲームだが、wii版は半分くらいの長さの印象。
ステージ数も多分少ない。
ゲームは長ければ長いほど良いなんてことはないと思っていて、逆に言えば短い方が高評価になる場合もある。
wii版でも十分に長くはあるのだが、PS3版に比べればかなり短く、遊びやすい印象。

また、ワールドアドベンチャーは屈指のQTEゲームなのだけど、自分はQTEが大昔から大嫌いだったため、QTEの難易度が高いPS3版は評価を落とすことになった。
wii版のQTEはフレーバー程度のなんちゃってQTEなので、減点対象にはならなかった。
そもそもwiiはボタンの数が少ないから…。

もう一点上げるなら、ラスボス周りの演出がwii版の方が好みだった。
巨人でアレする戦闘が、PS3版は全部QTEなのに対して、wii版はキャラクターを直接動かして戦う
ミニゲームになっているのが評価点。
どちらもそんなに面白くはないのだけど、直接キャラクターを動かして戦える分、QTEよりは全然マシかなと。

昼はソニックで走り、夜はウェアホッグで戦うというコンセプトのゲームだが、プレイ時間の8割は全然面白くないウェアホッグパートなのが辛いところ。面白さをプレイ時間で割るとどうしても評価が下がる。
ウェアホッグパートは特別出来が悪いとまでは言わないけれど、これなら他の、もっと良くできたアクションゲームを遊ぶ方がいいなって思ってしまう。

また、ウェアホッグパートは戦っている時間以上にアスレチックをしている時間が長く、狭い足場を、神経を研ぎ澄ませながら進んでいくゲームという印象だったよ。
残機制との相性も非常に悪い。

とにかくウェアホッグパートが足を引っ張っており、ソニックパートだけならトップ5も狙えたであろう作品。

ソニックトゥーンファイア&アイス

3DSのトゥーンシリーズ2作目。
操作可能なキャラクターにエミーが追加。

とにかくレベルデザインが凄まじくよくできている。
レベルデザインの完成度だけで言えばシリーズ最高傑作だと断言できる。
あくまで完成度なので、ダイナミックさや演出においては他の作品に劣るが、どこに行けば良いのか、何をすれば良いのかといった、ソニックシリーズが蔑ろにしまくってきた要素がしっかりと改善されて組み立てられている。
アイランドアドベンチャーに引き続き探索要素の強いアクションで、本来のソニックとはかなり毛色が違うのだけど、分岐点に差し掛かった時に「なんとなくこっちにアイテムがありそう!」と思った方に、ほぼ100%でアイテムが置いてあり、ちょっとした予知能力者気分を味わえる。
そして、アイテムが置いてある場所から分岐点まで高速で戻れるような措置が必ず用意してある。
この高速で戻る、という部分がミソで、一般的な探索ゲームではワープで戻るとか、ショートカットルートが開通して戻るというのが一般的。場合によっては普通に徒歩で来た道を戻れと言われる作品もある。
そんな中、ファイア&アイスでは、ソニックが元々持っている高速移動能力を、何ら制限することなくただそのままそれを利用して元の位置に戻させることで、アイランドアドベンチャーにはなかった、ソニックシリーズが本来持っているスピード感を味わえるパートとして機能させている。
余談だが、新ストライダー飛竜がハイスピード探索アクションとしてお粗末だった理由を、プレイした当時は「移動が早いのに、探索ゲームであるせいで細かく隅々まで確認しなきゃいけないため、そのスピードを活かせないのがストレス。つまりハイスピードと探索は相性が悪い」と結論づけたんだよね。でも、ファイア&アイスは、スピードを出せる場面を限定してはいるものの、ある程度探索とハイスピードを両立しているといえるよ。実に見事だ。

ファイア&アイスは、ハイスピードとは言え、従来のソニックシリーズに比べると、移動速度はかなり遅い。
ただ、従来のソニックが、早すぎてまともにプレイできるバランスではなく、どうしても覚えゲーになってしまっていたのに対して、ファイア&アイスはアドリブで攻略していける程度のゲームスピードに抑えてあると感じたよ。
従来のソニックは何度もプレイして覚えて上手くなってね、というコンセプトのゲームなのに対して、ファイア&アイスはユーザーに対してあまり繰り返しプレイを期待したコンセプトのゲームではないように感じたよ。1回しか遊ばない想定だから、覚える必要なくプレイできる程度のスピードにしてある訳だね。実に理にかなっている。このことを無視してただただゲームスピードが遅いと言い切ってしまうのはナンセンスだと言いたいな。

ボス戦も良かった。簡単だし冗長ではあるけれど、簡単なのは子供向けゲームとしては正しいと思うし。
何より戦闘中に強制キャラ交代が入るのが新鮮だった。確かに、キャラクター毎の性能差が割りと薄いゲームなので、常時好きなキャラで戦って良いよ!としてしまうと、使うキャラが偏ってしまうと思う。だからこれは良いアイディア。
まぁ、逆にステージ道中はずっとソニックを使っていたけど、まぁ主人公が一番出番が多いのはギリギリ許されるバランスだと思う。エミー一強なバランスとかだったらちょっと首を傾げていたかも。

他にも、被弾でリングが0になるようになって、多少雑プレイが許されなくなった点、レベルデザインが良くなったことも相まってステージが大幅に短くなり、遊びやすくなった点、マップが未踏破のエリアもしっかり表示され、縮小率も改善し、周囲を見渡しやすくなった点など、アイランドアドベンチャーでの度し難ポイントが徹底的に改善されているのも素晴らしいね。

と、褒めポイントはこんな感じだけど、気になった点。
潜水艦のミニゲームはアイランドアドベンチャーの方が面白かった。
アイランドアドベンチャーは目的地がマップに表示されないため、探索している感があったのだが、ファイア&アイスの潜水艦はゴールが表示されてしまっているので、ただのレースゲームだなぁと感じた。レースゲームならレースゲームとして楽しいデザインにして欲しかったかな。

ホバークラフトのミニゲームも、あまりにも簡単すぎて首を傾げながらプレイしていたよ。
被弾回数に応じて評価が減算されても良かったんじゃないかなぁ。
なんか、体力が無くなる前にゴールまで行ければ最高評価!は雑すぎるなぁと。

UI周りの雑さや説明のなさはアイランドアドベンチャーから大きくは変わらず。
お店に並んでるアイテムの効果が確認できないのとか結構気が狂ってると思うよ!

レベルデザインは全体的には良かったんだけど、肝心のファイアとアイスの能力の使い分けはアッサリ目だったかな。
水を凍らせるのと、氷を溶かすだけに終始していたし、能力で干渉できるステージギミック自体も、ゲーム全編を通して3種類くらいしかない。
最後までコレだけで押し通すのか?と思ってたら最後まで押し通されてしまったよ。

シナリオは何も記憶に残ってないけど、別にシナリオを求めてないのでおっけー。

ソニックシリーズが持つ演出的な魅力とスピード感は大幅にスポイルされてしまっているけれど、そういうのは置いといて、遊びやすさやに全振りしたようなソニック。
でも、外伝作品なのでソニックらしさが足りないことには全然目を瞑れるし、瞑るべきだと思う。
悪魔城で言うところの面クリア型と探索型のように、こういう方向性のソニックシリーズが続いていても良かったのでは?と思ってしまうほどには出来が良かった。
ただ、同時に秀作の域を出ず、よくできてはいるけれど、人に勧めたくなるほどの魅力がない作品であるのも事実。
売れるのは魅力のない秀作より、荒々しくとも魅力ある作品だとも思うので、物作りとプロデュースの難しさを感じるよ。

ソニックマニア

ファンメイドのハイクオリティ2Dソニック。
メガドライブシリーズの延長線にある作品ということで、モダン以降に追加された新アクションは一切なしの男らしいゲーム。

まずタイトル画面のアニメーションパターンがエグい。手段はなんであれ、ゲーム開始前にその作品の本気度をユーザーに伝えるのは大事。
タイトル画面を見ただけで不安になるアイランドなんとかとは違うのですよ。

コンセプトを否定するのはナンセンスだと思うけど、ブーストを初め、ソニックシリーズが進化の過程で獲得してきた様々なキモチイイアクションがないという時点でかなり苦しい。
でも、同時にクラシックソニックの限界を引き上げた作品でもあると思ったよ。
ここまで読んでくれた方ならわかると思うけど、自分はシリーズに思い入れがないので、古い作品は相応に不出来で面白くない(もちろん古いのだからそれは当たり前であり、悪いことだとは思っていない)と思っているんだけど、それゆえにクラシックソニックに対する期待値が全くなかったんだ。でも、それを思い切り裏切ってくれた作品。

難易度は高いけれど、メガドラシリーズに比べれば圧倒的に遊びやすく、メガドラ特有の唐突にトゲ!死ぬが良い!みたいな初見殺しはほとんどないのは素晴らしい…気がするけど、現代基準で見ればそんなの当たり前と言えば当たり前ではある…。
一方で、死因の9割が圧死というのはいかがなものかと。圧死ってアクションゲームの構造上ある程度仕方ない部分ではあるんだけど、ほぼ100%「作り手の都合で申し訳ないけど…死んでください!」という物なので、意図的に用意された脅威でない分、作り手が想定してない死に方をした気がして腹が立つんだよね。「え?なんでそんな死に方したんですか?」と言われているような気分になるよ。

ラスボス周りの物足りなさこそあるものの、ギミックが多彩でステージは飽きさせない作り。
一方で、そもそもアクションゲームとしてのボリュームがありすぎてとても重い…。
飽きないけど、続きは明日にしよう…とコントローラーを一旦置いてしまうことも多かった。
ステージも全体的に長く、多分ソニックを好きな人が作ったから、好きな人が遊んでちょうど良い長さと難易度にしてしまったんだろうな…というのを感じたよ。

とはいえ、総評としてはクラシックソニックの最高傑作の一つと言える作品だと思うよ。
同時に、それゆえにクラシックソニックの限界も感じてしまったかもしれないなぁ。

ソニックアドバンス

アドバンスソニック1作目。
とにかく遊びやすい。
後半のステージがちょっとどうかしている長さと難易度をしているけれど。
スペシャルステージも頑張ればなんとかなるレベルで、自力でトゥルーエンドまで辿り着くことができた。
条件次第ではアドバンス2よりも評価が高くなっていたかもしれない1作。

ソニックカラーズ(DS版)

ソニックラッシュの系譜の横スクロールソニック。
ソニックラッシュアドベンチャーが、期待していたのとは違う方向に進化してしまったのに対して、こちらはかなり期待に近い進化を遂げた印象。

カラーパワーは新鮮と言えば聞こえはいいが、面白いパワーばかりとは言えず、評価が難しい。とは言え、嫌味な要素や意地悪な要素がほとんどなく、カラーパワーが加点要素になっているかは疑わしいが、少なくともない方がいいと思うような減点要因にはなっていないと思ったよ。
シリーズを長く続けていくなら、こういう変化もあっていいと思う。

ソニック・ザ・ヘッジホッグ4エピソード2

PS3でプレイ。
エピソード1と打って変わってかなり面白かった。
ラスボス戦の演出などは見事の一言で、セリフやシナリオなんてなくても盛り上げることはできるのだと感心させられた。

ボリュームも控えめで遊びやすい上、コンパクトな分ステージの個性が強く出ていて、ギミックもしっかり遊ばせる内容になっている。良い意味でまるでソニックではないみたいだった。

いつかまた遊びたいと思える快作。

ソニックフォース

ソニックが負けた!世界がエッグマンの手に落ちた!どうなっちゃうのー!?から始まる衝撃の新シリーズ。
導入良し。雰囲気良し。
UIも露骨にペルソナの影響を受けてる感じはするけどよし。
作品の雰囲気はアメリカ独立戦争のような雰囲気がありつつ、帝国軍と戦う一般人視点のスターウォーズローグワン的でもあるように感じたよ。

開発者が気に入ったのか、特に理由もなく続投するウィスプシステムには正直呆れてしまったんだけど、ゲームとしては大変遊びやすいと感じたよ。
過去最高レベルに1つ1つのステージが短いのでステージを覚えやすく、上達を感じやすい。
正直ちょっと短すぎるとは思うけれど、今までの全てのソニック作品に対してステージが長すぎると思っていたので、ここへきて初めてもう少し長くても良いと思える作品が出てきたことには大いに価値を感じるよ。
ここから少しずつちょうど良い長さを模索していけば良いじゃない。

普段はあまりシナリオを気にしないんだけど、フォースのシナリオはかなり好みだったよ。
ただ、様々な部分にチグハグな要素が多く見受けられ、眼鏡を外して見れば素晴らしいシナリオなんだけど、眼鏡をかけると粗が気になってしまう。そんなシナリオ。実に惜しい。
大ピンチからスタートするのは良いけど、大逆転で終わるのではなく、じわじわと逆転していくせいで途中から消化試合みたいな雰囲気になってしまうのとか、とても勿体無い。
折角ソニックが死んだ!?でスタートしたのにアッサリ復帰してしまうのとかも、そりゃあみんなはソニックを操作したいだろうことはわかるけど…雰囲気は台無しだなぁと思ったよ。
個人的には折角作ったアバターくんで終始頑張るけど、多勢に無勢。どんどん追い込まれていく。そして最後の最後にソニックが復活して勢力が1%からいきなり200%に覆るくらいの大逆転劇が見たかったなぁ。ソニックをヒーローとして描ききれていない感じ。ドラゴンボールの孫悟空くらい、アイツがいれば…アイツさえ来てくれればこんな状況あっという間に覆してくれるのに…!って思わせて欲しかった。圧倒的にロマンが足りない。
クラシックソニックも何のために出てきたんだろう?と思ってしまうし。
やりたい事は凄く解るしアイデアも良かったのに、料理でやらかしてしまった感じ。ロックマンX5みたい。でもこういうシナリオ、大好きです。
妄想の余地がたくさんある。もっとこうしたら良いのにって語り合える作品は価値があると思うよ。次への糧にして欲しい。
あとナックルズのポジションが美味しくてナックルズファンとしてはたまらない。

ステージが短くて遊びやすいのは良いんだけど、地味に操作不可能な時間が多かったり、操作してもしなくても結果が変わらないような場面が多くて、あまり遊んでる感がなかったのは気になったかな。リザルトの評価も甘めだし、ステージを繰り返し遊ばせる導線も弱いので、こんなに繰り返し遊びやすい作りなのに、繰り返し遊ぼうという気持ちにはあまりならなかったかなぁ。
やはり強制的にある程度クエストをこなさせるくらいのことはしてしまって良いと思うよ。

あと若干気になったのは、3Dパートの横方向の入力が重くて、軸移動が遅く感じたのと、2Dパートの制動性が従来作品より悪く、細かい足場に飛び乗るのに苦労した気がするな。原因はわからないけど、思ったように動けないと感じることが多かったよ。

全体的に物足りなさはあるものの、ストレスとなる欠点があまり無いため高評価。
でも思い返してみるとアッサリし過ぎていて、これよりも下位のタイトルと比べてもあまり内容を思い出せない…。
やはりゲームは多少苦労してクリアした方が記憶に残るということか…。

ソニックフロンティア

ソニック初のオープンワールド。
xbox シリーズsでプレイ。
まず、オープンワールドなのにロード時間がとても短いのが好印象。

オープンワールドという事で、マップ内の遊びの密度が高く、寄り道しまくって100時間かかるようなゲームを覚悟していたんだけど、実際には良い意味でマップがスカスカで遊びやすかったよ。
マップはそれなりに広いんだけど、ソニックの移動速度がとても速いので、体感的にはかなり狭く感じる。でも、それ故に遊びがスカスカなのがちょうど良かったんだ。
これが良くある普通のオープンワールドゲームみたいに、サブクエストを依頼してくるキャラクターがそこら中にいたり、拠点があって村人が沢山いて話しかけて回らなければいけなかったりして、遊びの密度が高かったら、ソニックの持つ魅力が台無しになっていたと思うんだよね。

シナリオは雰囲気良し。
所々翻訳の都合か、どう考えても流れが不自然なところがあったり、攻略の順番によっては話が破綻したりするけど、心の目で見れば問題ないレベル。

各地にある電脳世界という体裁のアクションステージのクオリティはシリーズの中でもトップクラスの出来。
演出の派手さはそんなにないんだけど、ステージの長さが個人的にはシリーズで最もちょうど良く、気持ちよく駆け抜けられるステージが多かった印象。

作中のミニゲームである釣りがかなりバランスブレイカーな救済要素となっていたのは賛否が分かれそうではあるけれど、個人的にはアリかなと思ったよ。
釣り自体は別に何も面白くはないんだけど、面白くないミニゲームを頑張ったらソニックが強化されて冒険が楽になる、と考えれば釣り合いは取れている…気がする。
元々かなり難易度は低めなゲームなので、これで救済処置が必要な人には、釣りもこれくらい簡単な方が良い気もする。

ソニックシリーズがずっと抱えていた問題として、深いことを考えずに気持ちよく走るのが楽しいのに、ステージをクリアするのがゲームの目的であるため、クリアを阻止しようとする敵や意地悪なギミックを置かざるを得ないという問題があったと思うんだけど、オープンワールドにする事で、別にクリアとかゴールといった概念がない、いわば目的のない移動が生まれたことによって、無目的でただ走る気持ちよさを、シリーズ一享受できる作品になっていると思うよ。
敵やトゲや穴が無いだけでこんなに気持ちよく走れるんだなぁ。

気になった点としては、まず壁捕まりアクション周りの挙動の安定しなさ。
走っている時と壁に捕まっている時で、スティックを上に傾けた時の移動方向が違ったりするので、走っている時に壁に張り付くと、途端にあらぬ方向にぶっ飛んでいってしまう、みたいなことが多かったよ。
かなり意識して気をつけて操作すればそういう暴発もかなり防げはするんだけど、意識してプレイしないと暴発する時点であまりよくないとは思ったかな。

あとはクライマックスの盛り上がらなさもちょっと気になったかな。
あまりにもネタバレになるので詳細は伏せるけど、最後の展開はシナリオ的には嫌いじゃないけど、ゲームとしては物足りなかった。

他にも細かい粗は結構あったし、説明不足だったり、状況が不可解だったりする点も多かったけど、良くも悪くもいつものソニックって感じで、安心感があったといえなくもないかな。

発売時期的にゼルダのブレスオブザワイルドと比較されるのを避けられないタイトルだと思うけど、個人的にはフロンティアの方が好き。

ソニックロストワールド(wiiU版)

3DS版に比べるとかなりちゃんとしている。

3DS版よりもステージは短く、適正な長さだと言えるけれど、難易度は3DS版よりもかなり高い。
残機制ではあるけれど、ステージが短いのと、初期残機が9機なのと、ポンポン1upするので割りと許せる。
何より、正しく難易度が高くて、いつものソニックのような理不尽要素がほとんどないため、死んだ時は自分の腕が未熟なせいだと納得できる。
公正なアクションゲームならば、残機制は全然アリだと思う。
とは言え、難易度は高すぎると思うし、初期残機9が適正なバランスとして設定されている時点で時点で疑問は持って欲しかったかな。

従来の3Dソニックと大きく異なり、スピード感はそれほど重視していないゲームデザイン。
3DS版同様アスレチックアクションが主体となっているよ。
見た目はマリオギャラクシー。遊び心地はドンキーコングリターンズ。
ドンキーコングリターンズが好きな人なら多分楽しく遊べると思うよ。

従来のソニックと雰囲気が全く違い、スピード感もないため、シリーズのファンからは評判が悪そうな印象は受けたけれど、特にファンでも何でもなく、純粋にアクションゲームとして面白いものを期待していた自分にとっては、高品質高難易度アクションとして、普通に名作であるように思えたよ。

でもこれを人に勧めるならその前にドンキーコングリターンズを勧めるかな…。

ソニックカラーズアルティメット

本当はwii版をプレイするはずだったんだけど、リメイク版のアルティメットと大きな差がないので、アルティメット版だけ遊べば良いというアドバイスをいただき、発売順的にはwii版のタイミングで遊んだよ。

3Dソニックとしてはこの時点では破格の遊びやすさ。
ワールドアドベンチャーも一皮剥けた感じはあったけど、よくない部分もしっかり残っていたのに対して、カラーズは欠点らしい欠点がほとんどないレベルまで磨き上げられているように感じたよ。

ステージの雰囲気も素晴らしく、特にプラネットウィスプが曲、雰囲気共に最高で、ここまでシリーズ作品を発売順にプレイしてきて、ようやく初めて自発的にステージを周回して最高ランクを取る所まで遊び込んだよ。

wii版では残機制だったらしいけど、アルティメット版では残機制じゃなかった。
個人的にはアクションゲームは残機制の方が好きだけど、ソニックシリーズのゲーム性には残機制は合わないと思っているので、残機制撤廃は正しい判断だと思ったよ。
というか、ちょっとでもミスしたら走り直したくなるソニックに、残機制は合わないってもっと早く気づいて欲しかった。
何十年残機制続けてるのよ…。

カラーパワーは、こういうのもあっても良いかなって感じではあるけれど、3DS版と同様に、とても面白いかと言われると難しい所。

ステージが短いのもかなり高評価。
ワールドアドベンチャーなんかは、明確にステージの長さが足を引っ張っていたけれど、ソニックシリーズはそもそも全体的にステージが長すぎる傾向にあると思っていたんだよね。
短いステージを繰り返し遊ぶ方が上達しやすいし、上達を実感しやすいので、ソニックには向いていると思うんだよね。

ラスボス戦は派手さこそそれほどないものの、ソニックシリーズとしてはかなりしっかりした作りになっているし、ボスへのダメージが蓄積していくにつれて曲が盛り上がっていくのが最高だったよ。
ストーリー的にはあってないようなものだけど、個人的にはストーリーよりも演出の方を重視しているので、こういう演出には結構弱いね。

ソニックアドバンス2

この辺までのソニック作品の中では圧倒的に遊びやすい。
新キャラのクリームが圧倒的に高性能でゲームを破壊している。まさにバトルモンスター。いいぞ。

ボス戦が常時走りながら展開されるのが素晴らしい。この1点において他のアドバンスタイトルを引き離して高評価になっていると言っても過言ではないよ。

カオスエメラルド集めはあまりにもしんどそうだったので早々に諦めたよ。
ノーマルエンドまでクリアして満足。
無理してカオスエメラルドを集めていたらこのゲームを嫌いになっていた可能性があるし、もっと評価が下がっていた可能性もあるよ。

アドバンスシリーズはセガの開発ではなく、ディンプスが下請け開発していると聞いて、あれ?セガよりディンプスの方がソニック作るの上手くなぁい?と思ってしまった程には快作。

グラインドレールに乗るのが理不尽に難しい(乗れる場所が決まっていて、見た目で判別がつきにくい)のだけがちょっと気になった。
アドバンス3ではそこは改善されていたのだけど、そこ以外がなぁ…。

ソニックラッシュ

ソニックアドバンス2とどっちが上かは悩ましい。
ディンプスの脂が一番乗っていた時期。
3Dソニックがしんどい感じだった頃のソニックブランドをクオリティ面で支えていたのではないだろうか。
ブーストが気持ちよく、ステージ構成や敵配置も優しく、とにかく気持ちよく遊べる。
ボス戦の難易度が妙に高いが、理不尽な要素や説明不足で何をしたらいいかわからないというような状況がほとんどなく、まるでソニックではないかのような印象を受ける。
2Dソニックの一旦の完成を見た作品。
ブレイズがかなり良いキャラしてる。
シリーズでもトップクラスに好きなキャラになった。
加点要素しかないので書くことがほとんどない。

ソニックジェネレーションズ白の時空

こちらも20周年記念タイトル。
クラシックソニックとモダンソニックを使って過去作のリメイクステージを攻略していく。

青の冒険とは打って変わって、非常に豪華な作り。
過去の人気ステージが、原作を圧倒的に上回るクオリティでリメイクされている上に、操作のしやすさも現代ソニックの基準で作られていて快適そのもの。
過去と現代の良いとこ取りといった感触。

旧作ファンには申し訳ないけれど、これ一本あれば旧作タイトルはもう遊ぶ必要がないなと思ってしまう最高の一本だったよ。

ステージチョイスも見事。

ステージをクリアした後、各ステージ10個ずつクエスト形式のミニステージが開放されて、その内最低1つはクリアしないと先に進めないようになっているんだけど、そもそもステージが面白いこともあり、全く苦にならない。
クエスト自体も数が少ない分一つ一つが凝っていて面白い。面白くないものもあるけれど、長くないのと、似たようなクエストがあまりないので、たまたま一つが自分に合わなかったとしても、全然気にならない。
10個の内一つだけクリアすれば先に進めるが、10個しかない内の一つだけ埋まっていると、穴埋めしたくなってついつい他のクエストもクリアしてしまいたくなる絶妙なバランスに仕上がっている。
そうしてクエストをクリアしているうちにステージの地形を覚えて、いつの間にか上手くなっている。素晴らしい。ソニックの完成形をここに見た。

唯一欠点があるとすれば、ラスボス戦がいつものソニックだったことかな。
特に説明もなく、使い道も示されない新アクションが出てきて、わかるよね?っ無言で言われる感じ。解らないです。何をすれば良いんでしょうか?
よく解らないけど勝てたからよし!これぞソニック!

これからソニックシリーズを始めたいけどどれから遊んだら良いか解りらないという人には全力でおすすめのタイトル。
ただし、これを最初にプレイしてしまうと、他のソニックが楽しく遊べなくなる危険性がある。

大傑作です。

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