その4 スタイルチェンジの特性が弱い

一見すると欠点のようだが、これが良い。
ソウルユニゾンやクロスは、特定のチップを強化する効果を持っていることが多いが、それにより、強化に対応したチップ以外を使う価値が薄れてしまっており、とり得る戦略の幅が狭められていると思う。

例えばアクアソウルなら水属性のチップの攻撃力を2倍にできるが、当然ながら2倍で使ってもゲームバランスが破綻しない攻撃力に設定されている。結果、アクアソウル以外で水属性のチップを使うと弱すぎて使い物にならない。だから使わない。結果的に選択肢が狭まっている、ということだ。

このソウルならこのチップかこのチップで戦え!というふうに、使うべきチップが定められてしまっており、選択肢が少ない。作り手が用意した遊び方以外で遊ぶなと言われているようで窮屈に感じるのだ。6は比較的各クロスに適したチップがまだ多い方だが(クロスを5種類に減らしたのは英断)エグゼ3はスタイルの特性が弱い事で、そういう制限がほぼない。
せいぜいサラマンダーやガイアソードなどの類がスタイル限定チップが選択肢を狭めていると言えなくもないが、該当チップが少な過ぎてどちらかというとスタイルの個性として機能している。

自分は先述の通り、チップ同士を組み合わせて遊ぶのがエグゼの面白さのキモだと思っているのだが、4以降のエグゼはチップの組み合わせの遊びは控えめにして、代わりにロックマンの変身フォーム(赤ロックマンを含む)で遊ぶゲームに舵を切ってしまったと認識している。
戦い方の個性はフォルダで出すのではなく、フォームで出すゲームになった。
それはそれで面白いとも思う。
だが、自分はチップ同士を組み合わせて、フォルダで個性を出して戦うエグゼがどうしようもなく好きなのだ。

だから、スタイルの特性は強すぎない方が良いと思う。


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