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佐渡の島海を見晴らし朱鷺渡る

 新潟港から佐渡の両津港まで約67㎞です。フェリーで2時間半かかります。時速60kmで飛ぶ朱鷺なら、1時間ほどです。

 佐渡へ「天空ツアー」で行ってきました。6月10日に滋賀を出発。その日に新潟港から両津港へ渡り、泊りました。翌日に佐渡をまわり、12日の朝のフェリーに乗って帰ってくる二泊三日のツアーでした。

 参加したのは、MOTHERMIWAさんと女性二人と私と。地元のQちゃん。彼とは20年来の友人です。若い男性のカメラマンも。撮影して、MOTHERMIWAさんのホームページやYouTubeに使います。二台の車に分乗しての島まわりでした。

 最初は「相川(あいかわ)金山」で、坑道には入りませんでした。江戸時代の手掘りの跡「道遊の割戸(どうゆうのわれと)」が見える駐車場で、金山で亡くなった方のご冥福を祈りしました。こたえるように、たくさんの白い蝶蝶が舞い、鶯の声が大きく聞こえて。カメラマンはドローンでも撮影していました。

「佐渡金山」と書いたら、Qちゃんからコメントがきました。
〔佐渡金山ではなく「相川金銀山」。佐渡金山は、佐渡の金山の総称。相川金山とも呼びますが、金以上に銀も産出しているので、相川金銀山のほうがいいでしょう。相川金銀山は、鶴子銀山の山師たちが新しい鉱脈を求めて相川の山に分け入って発見したといわれています。 江戸時代を通じて金はおよそ40トン、銀はおよそ1,800トン採れ、日本最大の金銀山でした。
昭和までの総産出量は、金82.9トン、銀約2300トンです〕

手掘りの跡「道遊の割戸(どうゆうのわれと)」と書いたら、
〔「われと」ではなく「わりと」です。割れたのではなく、人間の手で割ったのです。私も再認識しました〕

 次は標高900m級の「ドンデン山」です。険しい道を、車で一気に登ります。途中のドンデン山荘まで。高原が広がり、はるか港や海まで見わたすことができました。

 昼は「長三郎鮨」で。ラーメンも。もともとはラーメン屋だったということです。うす味で地元の魚を使った寿司にもよく合います。佐渡で人気のお店と聞きました。

 「牛尾神社」に着いたときには、ちょうど女性の宮司さんが掃除中でした。次の12日は「宵宮」で、薪能や佐渡伝統芸能の「鬼太鼓」が。13日は「巫女舞」「大黒舞」が奉納されるとのこと。コロナ禍の関係で三年ぶりなので、せっかくですから見ていかれたらと勧められましが。まだ途中なので次へ。

 「トキの森公園」では、飼育中の朱鷺をまじかに何羽も見ることができました。もともとは淡いピンクの「朱鷺色」ですが、この時期は黒色の「婚姻色」に変わっていました。Qちゃんが家を出るときに頭の上を飛んでいきました。幸運の印のように。

Qちゃんからの朱鷺の最新の情報です。
〔野生下トキの総個体数を更新しました。(環境省佐渡自然保護事務所) 野生下トキの総個体数 (2021年12月31日時点) 推定個体数 478羽(佐渡島内478羽/本州0羽)

本州で確認された朱鷺が2022年5月24日に佐渡島内で確認されました。

〈放鳥トキ個体数〉
放鳥数    429
うち生存扱い 153

〈野生下生まれトキ推定個体数〉
野生下で誕生し、生存しているトキの推定個体数 325~325羽〕

2022年5月23日~5月29日に佐渡島内で確認されたトキで、本州で確認されていたNo.455が、5月24日(火)に佐渡に戻ってきていることが確認されました!〕

 日蓮上人ゆかりの「根本寺」は、大きなお寺でした。もともと死人の捨て場所の塚原でした。流罪されてきた日蓮上人を、阿仏房夫妻がここで秘かにのお世話をしたと伝えられています。

 順徳天皇は承久の乱で敗れ、配流された佐渡暮らしは24歳から46歳までの22年間でした。「真野御陵」とよぶ「順徳天皇火葬塚」にお参りしました。

 「度津(わたつ)神社」が最後となりました。「佐渡一の宮」でもあり、風格のある静かな神社でした。ぶじに「天空ツアー」で佐渡をまわることができて、深くお礼を申し上げました。

写真は、飛島萱草(とびしまかんぞう)で、山形県の飛島と佐渡にのみに布する多年草です。

佐渡の海見下ろす丘にカンゾウの
 20年ぶり友と語らふ

遠くから見ていたMOTHERMIWAさんから「まるで修学旅行の学生のようね。楽しそうに仲よく歩いていたわ」と言われました。


「天空ツアー」から帰って二日後の14日に、気象庁から「近畿と中国、東海、北陸地方が梅雨入りしたとみられる」と発表がありました。

ついり(梅雨入り)まえ風はみどりの佐渡島

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖を望む草庵にて
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