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自信がないとは② ~46歳。ひとり暮らし、はじめました。

46歳になって、始めて一人暮らしをした私の話。これまでの話は以下のURLから読めます。

https://note.com/happyfamilyplan/m/me72bdc1fc941

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私なんかとか、私なんてとか、いつも思ってきた。私なんかにできない。そう思って私は何もしなかった。

子どもの頃は、私なんかと言って恥ずかしがっていた。私なんかと言って、誰かの「そんなことないよ」を待っていた事もあった。
しかし成長するにつれ、恥ずかしがって、私なんかと言うのではなく「上手くできないから」私なんかと言っていた。また、私なんかと言っていれば、それは謙遜で、控えめな良い人と見られるとも思っていた。

だけど本当は、私なんかと言い続けずっと逃げてきた。何もしなければ、誰かと比べられたり、失敗して恥をかいたりしない。不特定多数の謎の誰かに私を評価されなくて済む。だから不特定多数の謎の誰かから「高評価」を得られないなら、やらない方がマシと思っていた。
それなのに私は、何もしないけど、私なんかと言い続けるけれど、私にだってきっとできるとも思っていた。

ある日、ふとどこかの企業の採用情報を見ていたら、採用情報の文面はキラキラしていて、素晴らしい能力の持ち主を探している様に書かれていた。それを読み、私にこんなことできないと怖気付いていた。
そこで気がついた。私なんかと思い続けた結果、私の中には恐怖ばかりがたくさんあり、前に進む力がほとんどないと。私は私なんかと言い続け、自分で自分の自信をすり減らしてしまっていたのだった。

ただ恥ずかしかっただけなのに、悪目立ちしたくなかっただけなのに、良い人と思われると思ったのに、きっとできると思っていたのに、なのに、私の中には何も無い、何も見つけられない。本当の「私なんか」になってしまっていた。

自分に自信がない。だから何もできない。自信がない私は、もうどこにも行けない。私に新しい世界なんかない。自信が無いと自覚した私は、自分の中から恐怖が湧き上がるのを感じていた。

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