寺橋佳央/Happy Family Planning

コンドーム自販機を巡っている人

寺橋佳央/Happy Family Planning

コンドーム自販機を巡っている人

マガジン

  • しりとり手帖

    • 23本

    しりとりをしながら、最後の音節で始まる言葉をテーマにした何かを担当メンバーが発信します。

  • その他のエッセイ

    コンドーム自販機とは全く関係ない話はこちらにまとめます。

  • なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない

    コンドーム自販機の写真がヘッダーのエッセイ。読んでもコンドーム自販機の事は分かりません。

  • コンドーム自販機と社会と私

    コンドーム自販機を追いかけ続ける私は、社会と繋がっている。コンドーム自販機やコンドームを通じて私が社会に見ているものを書いていきます。

  • デヴィッド・ボウイとの個人的な関係

    世界的なロックスター デヴィッド・ボウイとの話です。

最近の記事

酒瓶のミニチュア : 担当 だまだま

 昔からミニチュアが、特に食べ物のミニチュアが好きだった。中でも覚えているのが、某お人形が某ハンバーガーショップ店員になって働くセットだ。  精巧なメニュー表に小さなビッグマックの箱、ツヤツヤしたバーガーのバンズに赤い箱のポテト……ハンバーガーショップなんて生活圏にない田舎住まいだったので、それらのメニューを私はミニチュアで先に知った。  中でも不思議だったのは長方形の箱に入ったアップルパイ。アップルパイといえば、あの絵本やアニメで観る円形で格子状のパイ生地でフタがされている

    • 磯遊び 担当:中村文

      愛してやまない磯遊び。その面白さに目覚めた日を、今でもはっきりと覚えている。 小学二年生の時、遠足で真鶴の三ツ石海岸に行った。潮の引いた磯場に降りると、足元の潮だまりの中でなにかが動いている。キラキラ光る水面の下で、巻貝がサーッと移動していた。その素早さに違和感を感じて恐る恐る手に取ってみると、細いカニのような足が出ている。ヤドカリだ。それまで図鑑でしか見たことのなかった生き物が今自分の掌に乗っている。無性にドキドキした。 目が慣れてくると、深さ10センチもないような潮だま

      • プレゼント 担当:寺橋佳央

        プレゼントを貰うのが苦手だ。 そもそも私は自分の気持ちを口や表情に出すのが苦手だ。もう大人だけど。そしてプレゼントを貰うということは、当然だが感謝の気持ちを表明する機会。それはすごくよく分かっている。 更に女性へのプレゼントには、バスグッズかボディケアグッズを贈られる事が多い。わかる。これで疲れを癒してねとの気持ちがとても良く分かる。 しかし残念ながら、バスグッズもボディケアグッズも私にとっては割と香りが強いものが多く、使うのが辛かったりする。とは言え、プレゼントを下さった

        • ショッピングモール 担当:寺橋佳央

          改札口へ向かうと、甘い香りが漂ってきた。美味しそうな甘い香り。何の香りだろう。 甘い香りを嗅ぎながら改札を抜け、出口へ向かうと朝の光に照らされたショッピングモールが見えてくる。ショッピングモールの広場には消防車が停まっている。少し不安な気持ちで広場を覗き込むと、どうやら防災訓練の準備をしているようだった。消防車の周りではしゃぐ子供たち。そして甘い香り。私はこの街は良い街だなと思った。 これは、私がショッピングモールを駅前の風景として受け入れた瞬間だった。 私はコンドーム自

        酒瓶のミニチュア : 担当 だまだま

        マガジン

        • しりとり手帖
          23本
        • その他のエッセイ
          7本
        • なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない
          12本
        • コンドーム自販機と社会と私
          5本
        • デヴィッド・ボウイとの個人的な関係
          3本
        • 46歳。一人暮らし、はじめました。
          22本

        記事

          ユニーク 担当:寺橋佳央

          家の近くに、60代以上の女性向け服を多く揃える洋品店がある。この洋品店… 超楽しい。 どんなアパレルショップよりも、この店が 1番楽しい。 店内を歩くと「なんでだよ」と「どうして」で頭の中がいっぱいになる。並ぶ服は一応黒を基調にしているものの服のモチーフがユニーク、いや、ユニークが過ぎるのだ。 サングラスをかけ、コーヒー片手にショッピングする女性が前身ごろの下半分以上を占める大きさで描かれたピンクのシャツ。ウインクするデカめの猫が身ごろの左側にパッチワークされたジャケッ

          ユニーク 担当:寺橋佳央

          私的No.1クッキー決定戦 - 最終回

          ※以下は全て個人の感想で、全て私の好みの話です。 私が美味しいと思うクッキーを探す「私的No.1クッキー決定戦」。今回でやっと最終回。前回からこの最終回までの間も私は色々なクッキーを食べた。以下に画像を並べよう。 ギリギリまで私が美味しいと思うクッキーを探したつもりだが、 結局美味しいクッキーは 無かった。だがこの決定戦中は、私が生まれてはじめて食べ物に向き合った期間だった。向き合い続けて発見出来た事がいくつもあったので、最終回はそれらを報告したいと思う。 1.クッキ

          私的No.1クッキー決定戦 - 最終回

          私的No.1クッキー決定戦 - カフェチェーン店編②

          ※以下に記載する内容は個人の感想で、私の好みの話です。 私が美味いと思うクッキーを探す旅をカフェチェーン店でも繰り広げてしまった。黙々とクッキーを食べてはレビューする、カフェチェーン店編。前回は日本企業が運営するカフェチェーン店をほぼ網羅した。今回はみんな大好きなあのカフェチェーン店からスタートします。 ◾︎スターバックスコーヒー ※チョコチャンククッキーとホワイトチョコレートチャンク&マカダミアクッキー 美味い。どちらも美味い。さすがスタバと言うべきか。スタバのクッ

          私的No.1クッキー決定戦 - カフェチェーン店編②

          興味と関心 - なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない⑫

          もし今「コンドーム自販機をあげるよ!」と誰かに言われたら、即「いらない!」と答える。理由はじゃまだから。そして単純に欲しくない。本当にいらない。 多分私のような人はマニアと呼ばれ、そんなマニアなら対象物を欲しがって当たり前と私も思うのだが、心の底からコンドーム自販機はいらない。 コンドーム自販機は路上で見てると大きさがよく分からないが、一般家庭の中にあったなら、結構デカくて、かなりじゃまだと思う。そんなことを冷静に思う程にコンドーム自販機はいらない。 また機械系のマニアが何

          興味と関心 - なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない⑫

          私的No.1クッキー決定戦-カフェチェーン店編

          カフェチェーン店でランチするのが好きだ。ご飯を食べた後すぐにコーヒーをすすってぼんやりするのが大好きなのだ。 ランチにはいつもサンドイッチかホットドッグを食べている。しかし私は具を挟んだパン1個で満足する様なcuteな胃袋を持っていない。そのため私はいつもレジ横の焼き菓子を1つ購入する。焼き菓子の選択基準は大きさと腹持ちが良さそうなもの。その基準で選ぶと毎回バウムクーヘンを購入することなってしまう。 その日のランチもホットドッグと、もう1つは…結局バウムクーヘンかよと思ってい

          私的No.1クッキー決定戦-カフェチェーン店編

          詰合せ - なんでコンドーム自販機を巡ってるのかわからない⑪

          改めて自販機の写真を見返してみたら、色々珍しい自販機も撮影していたなと思ったので、今回は写真を続々とUpしてゆきます。 まずは同じ機種でも仕様が異なる自販機をご紹介。 ◾︎Safety for Youシリーズ 「Safety for You」とショーケースに記載がある自販機は酒屋で良く見かけます。ショーケースは2段で1列につき商品は3つ並んでいますが、これ以外のもありました。 3段の自販機は、なぜか山田うどんの店先にありました。 ◾︎Happy Family Lifeシ

          詰合せ - なんでコンドーム自販機を巡ってるのかわからない⑪

          私的No.1クッキー決定戦④

          ※以下の内容は全て個人の感想で、私の好みの話です。梅雨が明け、いよいよ夏本番。春から始まった私的No.1クッキー決定戦は、まだ終わらず、今もクッキーを食べている。 美味いクッキーがあまりに見つからなくて、ついにGoogleで「クッキー 市販 ランキング」を検索してしまった。今までは自分が行く範囲のスーパーで買えるものを買って食べており、それで見つかると思っていたのだ。 色々なランキングを見たが、どれも1位はムーンライト。 まぁ、美味しいよね。美味しいけど、口の中に残る

          私的No.1クッキー決定戦④

          例の自販機② - なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない10

          秋葉原の万世橋の近くにある異様な自販機コーナーの話、第2回目です。 私が秋葉原の自販機コーナーに引き付けられるのは、オーナーの老いを感じるからだ。それはそのまま、私が老いを恐れているのを意味する。 7年前に訪れた時は気づかなかったが、訪問を重ねる度に、社会情勢への怒りもお菓子に貼り付けられるようになった。この間行った際には下ネタよりも怒りの方が多かった様に思う。この怒りも年齢を重ねた男性によく見られる。年々頑なさだけを多く感じるようになった。 またオーナーは「楽しんでも

          例の自販機② - なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない10

          リカバリ 担当:寺橋佳央

          リカバリと言う言葉を認知したのは、大学生の時。初めて買ったパソコンに付属していたCD-ROMに「リカバリCD-ROM」と書かれていた。私はこのCD-ROMを全てを無に還すCD-ROMと認識していた。 ====・====・==== 「しりとり手帖とは」に、この手帖の説明は書いたが、ここでは、なぜ始めようと思ったか個人的な背景を書いていこうと思う。 私は普段1人でコンドーム自販機を巡り、気ままに1人でZineをつくったりしている。1人で行動するのも好きだし、気楽でいいとも思

          リカバリ 担当:寺橋佳央

          しりとり手帖とは 担当:寺橋佳央

          しりとり 【尻取り】 言葉遊びの一つ。前の人の言った語の最後の音節をとって、それで始まる新しい語を言い、順々に続けて行く。 Oxford Languagesより こんにちは。 しりとり手帖、言い出しっぺの寺橋佳央です。 しりとりをちゃんと説明すると何と言うのだろうと検索してみたら、上記のように表示されました。しりとりは言葉遊びだったんですね。 このしりとり手帖では言葉遊びもしつつ、最後の音節で始まる言葉をテーマにした何かを担当メンバーが発信していきます。 例えば「りんご」

          しりとり手帖とは 担当:寺橋佳央

          私的クッキーNo.1決定戦③

          ※以下は個人の感想です。ただの私の好みの話です。 私が美味いと思うクッキーをフランスの「パレ」(あるいはパレット)に絞った第2回。パレを求めて今度はドンキに行きます。 ========== 私が手軽に輸入菓子を買える店舗は、成城石井とKALDIとドンキ。KALDIでほぼ優勝候補を手に入れた私は、もはや消化試合としてドンキに向かった。 ドンキで買ったのはこの⤵︎ ︎パレ。 そして優勝を確かな物にするため、KALDIにも立ち寄り、優勝候補のパレも購入した。 ドンキで購入し

          私的クッキーNo.1決定戦③

          例の自販機 ① - なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない 9

          秋葉原の万世橋の近くに異様な雰囲気の自販機コーナーがあるのをご存知だろうか。この自販機コーナーにはコンドーム自販機も2台あり、私がコンドーム自販機巡りとして最初に行った場所だ。 異様な雰囲気が故にブログやYouTubeで取り上げる人もいる。 何が異様かって、もう全部。私はこの自販機コーナーが苦手なので褒める言葉は見つけられない。ニュース番組などで見るゴミ屋敷と同じような雰囲気があると思う。自販機コーナーがゴミ屋敷の様だと言わないが、清潔さは無い。 飲料のメーカーはバラバラで

          例の自販機 ① - なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない 9