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♯06 子供が自分で考える力を育もう。指示待ち君にしない、ダメ出ししない事。

こんな子に育って欲しい、どの親も我が子に願うもの。
性格は、持って生まれた気質にあらゆる環境が影響して、少しずつ形成されていく気がする。
私流子育てで大事にしてきた事が、結果良しとなった事を、お話ししたいと思う。
あくまでも、個人の感想なので、そこをふまえてお読み下さいね。

※ ※ ※ ※

○主体的に考え、行動する子に

大人になると、全ての選択権は自分にあり、
一日の中で常に色々な選択をしなければならない。
人生、選択の連続。
疲れるけど、私は、ワガママな人なので、
自分で決めるという行為は嫌いではない。
まずは、自分の頭でよく考える、主観的な時もあるし、とことん考えて考え抜く時も。
この習慣が身に付いたのは、自分自身、10代の頃、割と親に放任というか、うるさく言われずに好きにさせてもらえたからだと思う。両親は共働きで忙しかったのもある。
そのおかげか、いつも選択権は自分にあり、自分で考えて決める習慣が自ずと身に付いた。親や友人に相談も勿論するけど、最終的には自分で決める。
自分の選択や行動に失敗も沢山経験してきて、それなりのダメージを受けた事も数知れずだが、そんなにへこたれずに生きてこられた。
メンタル、弱くはない、強くもないけど。
そう、良くも悪くも、自分の選択の全ては、よく考え決めた上でのことなのだから、
自分で責任を取るのは当たり前という考え方である。

こんな母なので、息子達にも、何がなくても

主体的に考え行動する子になって欲しい、親の指示を待って頭を使わず思考しない子にはしたくない。

これは譲れないなと思った。
頭の良さとは別次元のこと。
生きていくために、必要な、考える力。
どんな状況下に置かれても、まず、どうすれば良いのか考える思考力。

結果が良くても悪くても、子育てに正解はないから、親は悩むし、難しいなと感じる。
勿論、楽しい事も喜びも笑いも沢山ある。
子育てに正解がないから、どんな育て方でも、子供は、それなりには育つと思う。
でも、子育てにもその親なりの、オリジナリティは出すべきだし、
親に一定の信念というか軸があると、親の言動に一貫性があり、結果、子供は、親に振り回される事が少なくなる。
成人した息子達を目の前にして思うのは、子育ては、本当に毎日の小さな小さな積み重ね作業であると言う事。丁寧に丁寧に、自分の出来る範囲で心を込めて、形なるものを造る意識があれば、それは、やがて大きな実りになって、型になるものだと実感している。抽象的だけど、これが本音です。

そんな訳で、中学受験が終わり、中高一貫校に進学が決まった位から、
少しずつ手を離すというか、子供の好きなようにさせて、口を挟む事を減らしていった。放任ギリギリまで。
中学生になって、ゲーム漬けになり成績がどん底になった時期もあった。
心配でしょうがなかったが、特に何もせずゲームをさせていた。
バスケ部に所属していて友人関係も良好だったし、何か楽しそうに中学生活を送っていたので。
中学受験で、彼らが失った小学生らしい生活。
ストレスフリーで過ごして欲しかったし、しばし羽休めが必要だと感じていたから。
そんな息子に喝を入れて下さったのは担任の先生の面談での一言。
「ゲーム三昧で勉強をおろそかにするなら、進学校に進学した意味がないのではないか。勉強を取るのか、ゲーム三昧を続けるのか、どちらを取るか、今、決めてごらん。」もう少し厳しいお言葉を頂きましたが、ここでは割愛します。
これには息子も、ちょっとまずいかも、俺、と自分を客観視出来たようで、
面談後は、少しずつ勉強時間も増えて、成績も少しずつ上がっていきました。

気づく

つまり、自分が今、周りからどういう風に見られているのか、この状況は、どうなのか、良し?悪し?どちらなのか、変えるべきか否か、全部自分で決めて、将来の自分像も想像力を働かせて描く必要性があるのです。
考える延長線上に想像力を働かせる訓練。

自分はどうありたいのか。

これを意識すると、今の行動パターンも意識しやすくなる。

担任の先生の、あのタイミングでの一言。
それも、息子本人に考えて決めさせる、決定権は息子に。立会人の母も居ました。
担任の先生には、今でも感謝の言葉しか思い付きません。
息子を救ってくれて、ありがとうございました。

後になって、息子が、あの時は、受験が終わって、目標もなくなり、何もやる気が起きずに、ただゲームに逃げていた、と話してくれました。
うん、そうだよね、やっぱり、子供には子供なりの理屈や理由があるよね、実感した瞬間でした。
それと、後日、ゲームは、もうやり尽くしたから、いいやとの息子発言も。
これ大事ですよ、とことんやらせて、飽きるまで待つ。(笑)

これはほんの一例に過ぎず、男子育児は、母VS息子の心意気でバトル戦も数多くあり、心配と冷や冷やの連続の日々ですが、基本は、手は出さず、口を挟まず、好きなようにさせて、
よほどこれはという事以外は、ダメ出ししない、ひたすら容認の姿勢でいるのが、良いのではないでしょうか。
親が口出ししなくとも、子供の周りには学校のコミュニティ(クラスメイト、部活の友人、先生等々)があり、子供は色々な刺激や影響を受けて思考も感情も働かせ続けています。多感な日々を過ごしている。

自然と自発的に考え行動する力をどの子も持っている。

母は、手出ししない、ひたすら見守る、成長を待つ。口出ししたくなるのをグッと我慢。
それだけだと思います。
勿論、生活面での、小さな、どうでも良いダメ出しは別物で、そこの区別は、母の判断で。

こんな母に育てられた息子達は、今のところ、主体的に考え行動する力があるようです。
あまり、人のせいにしないし、周りに流されない、自尊心の高い男の子に育っています。
放任ギリギリのラインを攻めて、私は良かったと思います。

おしまい。


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