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決めつけないで!できなかったこともまた出来るようになることがある~認知症への理解

毒親に育てられた夫と暮らす妻
幸せパンダです。
私の父親は認知症です、寝たきりに
なりかけて、本人の気持ちが強かった
おかげで無事に杖をついてなら歩く
ことができるまで回復しました。
一時的に寝たきりになった時は
急すぎて私の気持ちも追いつかず
さまざまな事を考えました。
介護をしている母が疲れたのか
父が寝たきりの方が楽だみたいな
事をいうのでその言葉が私の心の
スイッチを押し、絶対また父を
外に連れ出して以前の様にでかけ
られるようにしたいと強く決意
しました。
どんなに決意しても本人にやる気が
ないと無理なことなのですが、夫
や子供も協力してくれて、母も
献身的に父の回復を支えてくれま
した。
いつもいう父の口癖は病気には
なったらあかん!
歩かなあかん!
と自分に言い聞かせるようにいいます。

年はとりたくないなといった時は
年はとるよ!仕方ない!といい
私も頑張って運動しているから
と励まします。

母は父にいろいろ声をかけても
すぐ忘れている事に腹がたって仕方
がないようです。
さっきご飯を食べたことも、ノンアル
コール飲料を飲んだことも、あかん
といってもすぐアルコールを買って
くることも、明日の予定を伝えても
覚えることができない!

でも私からすれば寝たきりになって
いる時に私や兄、親戚のことも忘れて
いくのかなとか母を1番先に忘れたら
どうしようとかいろいろ心配したのに
今はそんな不安はまだ先になった
と思えるくらいに話をしていて感じる
ようになりました。

寝たきりになったら本人も大変だろう
し、暗い未来しか想像できなくて
介護って自分に折り合いをつけて
いくことなんだ、子供に戻っていく
親を見届けることなんだとあきらめ
かけていました。
なんでも自分でせなあかんなと
いいながらできる事はしようと
している父ですが、トイレに入って
いる時に失敗したのか、ドア越しに
声を聞いていると、かあちゃんに
また怒られるなといっている時も
あって、母が怒るからちゃんと
しないとあかんなと思えているのかな
と思うこともあるのですが、怒ら
れている父を見ているとかわい
そうになります。
母のストレスをなんとかしたくて
実家にいった時は父のおでかけに
付き添ったり、母が気兼ねなく
出かけられるようにするので
母との時間がとれないことが今は
悩みです。

また外出できるようになった父
ですが、母は私に何時になったら
トイレに行かせてとかこれはこう
してなど父をみるときに注意する
ことを私に伝えます。
母が外出し、父にえらい子供に
みられているやんと父にいうと
そうや!かあちゃんはいつも
怒るからなと父の口癖はかあちゃん
はいつも怒るというのです。

昔から母は変わらないのですが
すっかり自律神経がみだれて
いる父は感受性豊かになって
しまってなんでも深くうけとめて
しまう私のようになっています。
呼吸が楽になるやり方とかもある
けれどやらないし、耳マッサージも
やってといってもやらないし本人
が自覚して整えようとしなければ
結局のところ無理です。

現状維持が精一杯で回復など
あきらめたくなる介護ですが
筋肉は年をとっても一時的に
衰えてもまた運動すれば回復
します。
下向きになった気持ちをどうやって
前を向いていく気持ちになって
もらうか、人の気持ちを動かす
ことは本当に難しいです。

今私にできることは父と話をして
くすんだ目から光を感じ強い瞳に
戻すことです。
実家に帰って父の目を見るとぼーっ
としていますが、帰る頃には眼力が
少し戻っているような気がします。

人はどん底からでも自分の強い意志
と家族の献身的なケアがあれば
また元の生活様式に戻って楽しい
毎日を送ることができることを
両親から映画ような話を見せて
もらいました。

父の行方不明事件からこんな未来が
あるなんてあの時は思えなかった
ですが、今父が元気を取り戻し
家族がまた集まるようになった
事に感謝します。






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