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自分の気持ちに正直に生きる事を試された日の話

「自分の気持ちに正直に生きる。」

誰もがそうありたいと思うのに、周りの人の目が気になって、つい自分の気持ちを押し殺してしまう・・・・。

大人あるあるです。

本当は誰だって、自分の心の声が聞こえている。

その証拠に、少しでも自分にピッタリじゃない物事に対しては、なんとなく違和感を感じるようになっている。

でも大人になると、そんな小さな心の声を振り切って、周りの人に合わせることを選んでしまいがち。

かつての私もそうだった。

本当はこうしたいと思っていても、周りが気になってなかなかできなかった。

人に合わせて調和を乱さないことが、周りと自分にとって最良だと思い込んでいたのだ。

他人が良いと言ったことを、自分にも良いものと信じ、そう感じるように努めた。

するといつの間にか、自分の正直な気持ちが全くわからなくなってしまった。

自分がどうしたいのかがわからずに、周りに流され続けた先にあったのは、人生の行き止まり。

とにかく不安で苦しかった記憶がある。

行き止まりで立ち止まった私がまずしたことは、自分の心の声を聞くことだった。

「どうしたいの?何がしたいの?」と自分に問いかける。

すると聞こえてきたのは、「やりたくない」と言う声。

当時の私はやりたくない事に埋れて、窒息寸前だった。

そこで私は「やりたくない事」を1つずつやめえることにした。

職場を変え、住む場所を変え、少しでも自分の気持ちが楽になるように、あらゆるものを選択し直した。

そして「やりたくない事はしない」が上手になったとき、ようやく「やりたい事」がわかるようになった。

そんな若かりし日から10年以上経った今日、私は自分に正直であるかを試された。

誰に試されたのか?

それは、もちろん自分にだ。

今日は久しぶりに1人でランチを食べることになった。

「そうだ!ハンバーグが食べたい!!」

しかし、私は大いに悩んでいる自分に気がついた。

なぜなら、ハンバーグを食べたいと思ったお店が焼肉屋さんだったのだ。

座席は全個室でお一人様ランチには向いていないお店。

広い個室で一人でハンバーグ定食を食べるのを、申し訳ないと思っている自分がいたのだ。

ふと、私は思った。

「誰に迷惑がかかるのか?」

よくよく考えてみると、お客さんが1人でハンバーグ定食を食べに来たからって、お店の人は迷惑だと思わないだろう。

「よし!行ってみよう。」

私は一人で焼肉屋さんの広い個室で、ハンバーグ定食を食べる事を実行した。

そして心ゆくまでハンバーグを味わい尽くした。

心の声に正直に従ったことで、私は今日のランチに大満足した。

簡単なようで意外に難しい、「自分の気持ちに正直に生きる」を今日は久しぶりに試された。

危うくチャンポンに変更しそうになったけど、ちゃんと自分の心の声をキャッチできたことを誇りに思った出来事だった。

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