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優しい世界を自分自身で作る

私には、自分に課したルールがある。
それは、人の価値観や考えを否定したり、悪く言わないことだ。
その考えが定着したのは父親に言われた事を必死で守り続けてきたからかもしれない。

幼い頃、難聴で補聴器というものをつける人が周りにいない環境で育ってきた事で、幼い頃の自分は周りの人がとても冷たく感じていた。
なぜなら、物珍しそうに補聴器を眺めては耳に入れてみても良い?これって本当に音が聞こえるの?なんでこんなアンテナみたいなのついてるの?…など言われてきたから。
その人達の疑問が、私にとっては当たり前の事だったので、物珍しそうに話しかけてくる事がとても辛かった。

そうやって話しかけてくる人と、なるべく話さない、怖い等自分で勝手に決めつけて、自分自身を守った。そうするしかなかったのかもしれない。

父親はそんな私をみて、私の辛い気持ちを汲みつつ、自分にとっての普通を知らない人にとっては普通じゃないから、期待するな。そして、あまり悪く言うんでない。良いとこだけ見なさい。と言った。
その時の私は、その意味を全く理解できなかった。
むしろ、何それと思った。

どうして良い子でいなきゃいけないの?人の良いとこだけ?自分だけ損してない?と。

でも、今ならわかる。
社会に出て色々アルバイト、ボランティア等を通じて色んな人に会ってきた。
その人の何気ない言葉ひとつひとつで相手を決めつけてはダメだなと思う機会が増えた。
人によってその人の見方が違う。
だから、色んな価値観が生まれている。

どうやって人と接しようと考えた結果、長所、実はこんな凄いところがある、強みなど沢山見た!!
悪い面を良い面に捉えるとしたらどう考える?とか工夫したりして。
そう考えたら、案外優しい世界だなと思えた(*´-`)

人の事を悪く言うのは簡単だけど、良い所は探したりその人を見ることで知らなかった一面がわかる。
粗探しよりもどんな生き方をしてきたからこんな考えになったんだろうとか考えたり。

そう言う風に考えて相手と向き合った方がいい人生だよ。って幼い頃から父親が教えてくれた事を今の私は気づけた。成長したね。自分。(自分で褒めるスタイル)

時には、そう考えるのが辛くなる時もある。そういう時は、考えない。そんなに知る必要ないから知れた良いとこだけ大事にしよう。
あとは、普通に関わる。それで十分。

案外、自分で優しい世界を作るのも悪くないよ。って幼い頃の自分に教えてあげたいなと思うこの頃。

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