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『赤富士さんとサーファー犬          ~素敵な錯覚~』⑪


「だから『ウミ』は赤富士様の庭ということになりますワン」
シーズー犬は、サーフボードを差し出しました。
「赤富士様も、これで立派なサーファーになれるワン」
太陽さんは目をつぶったまま微動だにしません。
なぜなら、自分がしてしまったことにより、
一層赤富士さんの『ウミ』への情熱が強くなったことが分かったからです。

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