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お鍋のお供に! つるつるもちもち、びろびろの春雨、ラーピーにハマる。

ラーメンじゃないよ、ラーピーだよ。

いろいろ雑事にかまけてなかなか記事の更新もできぬままに、気がつけばこのnoteのフォロワー様が2,000人を突破していてびっくり。嬉しいやら面映いやら。これからもなるべく皆様の食生活にバラエティを提供できるような、よそんちのおっさんの食卓をさらけ出していければと思っておりますので、せいぜいご笑覧ください。

さて、記録的な台風も過ぎ去り、急に肌寒くなったこの頃。またちょっと蒸し暑さがぶり返すみたいな予報ではあるけれど、こうなると俄然温かい料理が恋しくなるってもの。長期予報によればこの冬もどうやらめっっちゃさぶいみたいなので、鍋がヘビロテすることは必至。そこでまだ知らない方がいればぜひオススメしたいのが、マンネリがちなお鍋をちょっと気分転換できる中華食材「ラーピー」。タイトルに書いたとおり、中国産の幅広春雨である。これを通常の細〜い春雨と入れ替えるだけでちょっと目先が変わって楽しいのだ。

華僑系の食料品店でだいたい200円ぐらいで購入。

拉皮(ラーピー)、または粉皮(フェンピー)ともいい、中国でも東北地方の特産品で、通常の細い春雨と同じくジャガイモや緑豆のデンプンを原料にしている。どうやら緑豆使用のもののほうがコシが強くグニグニして煮崩れしにくいようで、そのへんも春雨の特性と共通している。これはジャガイモが原料のもの。

モノサシみたい。
製造工程でできるのか、謎のスジが入っている。

開封するとこんな感じ。パッキパキに固い。これを戻して使うのである。

ちょっと下ごしらえにひと手間。

放っとくと重なってるところがくっつき始めてやや焦ります。

いろいろ製品によって戻し方の指示は違っていて、すぐさまお湯でゆがけ、というものもあれば、30〜60分水に浸して戻してから6〜12分ゆでろというものもあり、これは後者だったので素直に従う。ていうか時間がアバウトすぎませんか、悠久の歴史を誇る国の皆さん。30〜60分って。

60分後。わかりやすいように波打たせてます。
この時点ではちょっと白濁している。これを茹でると透明になります。

水を吸うと少し大きくなって、やわらかくなる。途中で様子を見たとき、重なっている部分がくっついちゃっていて、何かイヤな予感しかしなかったので、全部おそるおそる剥がした。たぶん剥がしたほうがいい。

これを熱湯で6〜12分ゆでる。要はゆでる時間が長いほどやわらかくなるのでそこはお好みで。たぶんやりすぎると製品によっては煮崩れます。

透明すぎてピントが合わない。

で、これをザルに開けて、水洗いして、調理するのである。ザルにあけて時間が経つと互いにくっつくので注意。意外と面倒なやつなのである。

もしかしたらそういうむやみやたらとくっつく系のトラブルを回避するうちに春雨は糸のように細くなっていったという試行錯誤の歴史があって、こちらの幅広は古いカタチなのかもしれないとぼんやり想像したり。

これで下ごしらえ終了。

お鍋にも、冷菜にも。

要は味としては春雨であるからして、春雨同様の楽しみ方ができる。ある日はピリ辛中華風お鍋にどーん。ぶりゅんぶりゅんした愉快な食感と喉越しには、何か難しいことを考えさせる余地がない。子どものように無邪気に箸を進めさせる不思議な力がある。本能的な快感とでも言おうか。

無印良品の「火鍋」ペーストを使用。
他の具は蓮根入り鶏団子と豆苗、えのき、しめじ。

またある日は冷菜として、きゅうりやハムなんかとピリ辛甘酢和えにしてみたり。

写真の日付は7月でした。緑豆の「粉皮」を使用。

温かい鍋料理と較べると、温度が低いこっちのほうが食感が際立つ気がしたけど、実は違う商品なので一概に較べられない。そのへんは今後さらなる検証が必要かなあ。

インスタントのダイエット食品として麺料理のような捉え方の「スープ春雨」が人気を博しているように、このラーピーも具材のひとつではなく麺料理として食べるという方向性もあるようで、たしかにこの幅広春雨をビャンビャン麺や刀削麺のように束でずるずる啜ったらそれはそれで満足感があって楽しいと思う。

お値段もお手頃なので、これからの季節。鍋料理がマンネリに陥ったりしたときにはぜひお試しあれ。

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