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試みの納豆トースト、中東スパイス「デュカ」でカフェ風味に。

うん、ほぼタイトルで言いたいことは書ききった。

「納豆ってトーストにも合うんだよ」って主張する人いますよね。個人的に(関西人らしくないけど)大の納豆好きではあるんだけど、今まで「ぬう、別にあえてパンに乗せてまで食べずともよいわ!」と、北斗の拳のラオウのようににべもなく切り捨てていた。だって白ごはんで食べたらそれでじゅうぶんおいしいんだもの。

しかし家にある葉物野菜を消費するために特売の4枚切り食パンを買ったらそれが今度は一枚余っちゃった、という状況の朝。毎朝パン食の妻は最近自前でパンを焼いているのでこれを食べない、ということがわかっていた。そこで、まあ、じゃあトーストして食べよって思っていろいろ準備しているうちに、気がつけば納豆も載せる方向にシフトしていった次第。

最初はパズーのパンみたく、目玉焼きだけ載っけよって思ってた。

納豆トースト02

鉄フライパンに油を敷き、油膜が踊って膨らみ、煙が薄く上がるまで強火でじゅうぶん熱する。そこへ卵をオーン。火を弱めず、アルミの蓋をして上からも輻射熱を回し、黄身の膜が白く不透明になってきたら火を止め、軽く塩コショウ。ずっとこのフライパンで焼いているから絶妙の半熟加減にするのはお手の物だ。まさにこれを朝飯前という。大事なことなので太字で書いた。

気がつけばトーストにチーズと大葉。

納豆トースト03

もらいもののトリュフバターをトーストに塗り、リッチな匂いが立ち上がったところで、気がつけばとろけるチーズと刻んだ大葉をトッピングしていた。冷蔵庫にあるもので、加えてもおいしくなりそうだなと思うものは脊髄反射でチョイスしてしまう。このあたりから「そうだ、毎朝食べている納豆、何もトーストだから食べないって固定観念に囚われることないよな」とぼーっと思い始める。霧の向こう、水平線を納豆パックの船が汽笛を鳴らしながら近づいてくるイメージ。

ラオウを倒して納豆を載せた。

納豆トースト04

「納豆など要らぬ!」とラオウが涙ながらに立ちはだかるところを北斗神拳究極奥義・無想転生で倒し、覚悟を決め納豆を混ぜまぜしてオーン(もちろん付属のタレとカラシで味つけしている)。

チーズと大葉は納豆に懐いてくれるだろう。しかしトーストはどうか、というのはなにぶん初めてなもので計算ができない。そこで思いついたのが、かけるとだいたいのサンドイッチがお店の味(カフェの味)になるという魔法の中東系ミックススパイス「デュカ」である。写真に映ってないけど、納豆のネバネバの上にデュカをパラパラ。クミンとコリアンダー、ナッツの風味が納豆に合うことは実証済みで、うまくトーストとの間を取り持ってくれる気がした。

そしてまた、新たな地平が広がる。

納豆トースト06

完成、納豆トースト。初めて食べるけどどうかなー。

むっ! やはりこれは……なんてこった、相当おいしいぞー!

デュカのエキゾチックな香りが、目論見通り全ての食材を調和させている。納豆をトーストに載せるなんて家庭料理の極みだと思うけど、それを何段階も高級にして、カフェで出してもおかしくない(自画自賛入ってます)味わいに昇華している。ラオウも報われるというものだ。

もちろん、とろける黄身の半熟目玉焼きゾーンに到達するとおいしさはさらにブースト。うまく傾けて黄身が落っこちないようにバランスを取るのも抜かりない。

納豆トースト05

いや、これはアリです。どこの国の味でもないけど、なんかまとまってる。デュカをお持ちの方は是非ともお試しを!

朝イチの試みがうまくいくと、それだけでステキな一日のスタートを切れた気がしてウキウキする。


なんて思ってたら、写真撮った直後、カフェオレを盛大にランチョンマットにこぼした。
でも大丈夫。自分自身に過度に期待していないので、その程度の失敗はとっくの昔に織り込み済みです。

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