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同窓会で(140字小説)

先日、小学校の同窓会にはじめて参加してきた。卒業以来、三十年がたっていた。少し酔いが回ってきた頃、小学校の隣の公園に皆で行くことにした。すべり台がひとつある。田中くんだ。田中くんは先月、夢を叶えてすべり台になったのだ。僕たちは思い出を語りながら、ひとりづつ田中くんをすべり降りた。

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