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コンペのあり方を考え続ける。swimmy2024結果。


こちらも随分日がたってしまいました。

第二回目となったアトリエ三月小作品コンペswimmy 2024無事終了しました。今回は50名100点の作品。無審査コンペなのですが非常に見応えのある展示になったと思います。

以下は無謀な7時間生配信動画と結果発表配信動画です。


動画でしかご案内できておりませんでしたがswimmy2024の大賞は稲葉海斗さんでした。アトリエ三月のコンペには3度目?の出展となり今回は来場者&遠隔投票により1位となりました。




(原さんなんか最近コンペばっかりやってんなぁ)

と思っている方も多いと思います。

はい、それは意識的にやっています。


年間通してアトリエ三月にてアートコンペFLAG、小作品コンペswimmy、TRI-FOLD OSAKAにてEmerging Artists Osakaを開催しています。


それぞれに差別化を図りつつ色々と試行錯誤を繰り返しながらです。


FLAGは僕が信用できるアトリエ三月の作家+友人の作家のアーティストたちだけで作るアートコンペ。

swimmyは小作品展との名の通り。出展者の中に招待作家を招いて展示として成立するように全体的なクオリティを上げつつ、こちらは来場者+遠隔投票の票数で大賞を決めます。

TRI-FOLDのコンペは自店では叶わないサイズ感でチャレンジできる場所として、かつ、チームでしかできないような沢山の方々を巻き込んでご協賛もいただきつつより多くのチャンスが得れる舞台を作れるように皆んなで考えています。


僕も20年ほど作家活動を続けてきて「コンペ」と名のつくイベントのあり方も随分変わりました。


近年はコンペも乱立し、規模もコロナの影響によって大小様々です。


そもそも本来美術やアートシーンにおけるコンペの役割って新たなアーティストの発掘などがほとんどだったと思います。そしてそこで一番になること、結果を残すこと、誰かに認められたいと大きな声を上げる場所でした。


僕も20代の頃は大阪のアートストリームや東京のGEISAIなどに何度も何度も出展し、そこでさまざまなチャンスを得ることはできたと思うんですが、それより何より良かったのは人との出会いでした。特に作家同士の出会いです。


村上隆が一度GEISAIを辞めた要因の中で「常連作家の存在」を挙げていたように思います。つまり常連作家がいることでなんとなく「ヌルい」イベントになってしまうことへの危惧があったと、どこかで言っていたように思います。

僕も彼世代なので「ヌルい」のは正直あまり好きではないのですが、捉え方によってはそうした人たちはそのイベントを居場所として捉えていたのだろうと思います。そして今の時代こうしたコンペやイベントを通じて居場所を見つけることは悪くないことだと思います。


僕はアトリエ三月をはじめてからよく思うようになったのですが村上隆のように世界のトップアーティストを目指すわけではなくても、僕より下の若い世代には志の高いアーティストは沢山存在するということです。つまり目指すところが多様になったって事ですね。世界を目指す作家もいれば地方で細々とでいいから続けたい作家もいます。


「コンペに群がる出会い厨」みたいな人は積極的にお断りさせていただきますが、志を持って、自分の人生の中で表現すること、絵を描き続けることを芯に持っている人であれば昨日始めた人でも参加してもらえます。


僕が思うコンペというイベント作りは結果が残ったかどうか、認められたかどうかの判断だけで終わらない機会にしていきたいと思っています。

なのでyoutube配信やイベント開催などなど、何かを得た実感を得ていただく為に僕の方も必死こいて続けます。


しかし何分にも飽き性なので形は色々変えつつ僕自身もチャレンジになるように、精進します。


大阪で絵画制作や美術活動をしつつ、ARTspace&BARアトリエ三月を運営しています。サポート頂いた分は活動費やスペース運営費として使用させて頂きます。全ての人がより良く生きていける為に 美術や表現活動を発信し続けます。