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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~674


何とかして『普通』に、何も気にせず食べられるようになりたかった。

思えば、摂食障害のために今までたくさんのものを費やしてきた。

食べ物を買うためにお金を大量に使ってきたし、過食嘔吐のためにたくさんの時間もかけてきた。

考えたくもないのに、食べ物のことが頭から離れなくて頭がおかしくなりそうだったし、過食嘔吐を完遂するために多くのエネルギーも費やしてきた。

病気なんだから仕方がないとは思うけれど、それでも振り返ってみるとたくさんのものを失ってきた気がする。

それに引き換え、得たものなんてほとんど何もなかった。

痩せること?

今となっては、そこまでして手に入れるものでもない、とも思うし。

もしかしたら、一番の代償は『痩せていなければならない』という信仰にも似た考え方が染み付いてしまって抜けなくなってしまったことなのかもしれない。


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