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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~681


もう、そんなこと考えたくないのに。

もう、そんなこと忘れていたいのに。

私は、頭がおかしくなりそうだった。

いや、もう既に頭はおかしいのかもしれない。

マグカップの中は、空だった。

私の心もまた、空だった。

何も主体的なことは考えられず、ただ摂食障害という病気に支配され、痩せることと食べることに支配され、振り回されるだけの空っぽの心。

それでいいのだろうか。

そのままでいいのだろうか。

そんなことは決してなかった。

何とかして自分を変えたかった。

何とかしてここから抜け出したかった。

そのためにはどうしたらいいのだろう。

そのためには何が足りないのだろう。

そのためにはどこに行けばいいのだろう。

そのためには、そのためには、そのためには……

窓の外は曇っていた。私の心は何時だってどしゃ降りだった。

もう、今までの自分を捨てて何もかもをやり直したかった。


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