日本は育児に追われて働き方を変えるのが当たり前の国なのか?

昨日、夫が厚生労働省のHPが印刷された冊子を持って帰ってきた。
2才未満の子どもを抱えるスタッフから渡されたらしい。

未就学児がいる場合の深夜労働を制限する旨が書かれていた。

育児・介護休業法では、小学校就学前までの子を養育する労働者及び要介護状態にある対象家族の介護を行う労働者が育児や介護のために申し出があれば、事業の正常な運営を妨げる場合を除き、その労働者を深夜(午後10時から午前5時まで)において労働させてはならないこととされている。

ただし、勤続年数1年未満の労働者や深夜においてその子をあるいは対象家族を常態として保育・介護できる同居の家族がいる労働者など、一定の労働者については対象外となっている(育児・介護休業法第19条、第20条)

細かい字でたくさん書かれていたけれど、その冊子を渡してくれた人は深夜労働を免除して欲しいのだろう。

それはそうだ。幼い子がいれば夜に家を空けるのは心配だ。
だが病院や施設は24時間労働だ。夜勤が出来るスタッフの確保が必須となる。

夜勤ありきでの職種ということも分かっている。
夜勤が無い部署への配置転換になるのかもしれない。

夫が他の病棟のベテラン域の師長に相談したら、夜勤がないパートに勤務形態を変更を促すように言われたらしい。

私は長年勤めてくれているスタッフを大切にできない職場の未来は暗いとも思う。出産を機に退職や働き方を職場側から制限するのは変だ。

働き方は家庭とのバランスを考えてその人自身が希望している場合を除いて強制出来るものではないとも思う。

職場側から言われるや暗にプレッシャーをかけられるなどの、事情から昼間だけの勤務を求めて転職することが一般的とされているのも分かっている。

家庭の事情の帳尻を合わせるのは母親側が圧倒的に多い。

以前私が勤めていた施設でも同じようなことを言われた。私の場合は妊娠したらパートになれということだったけれど、その理不尽さに怒っている間に体調を崩して退職した。情けない。

自分が管理職にパートに変更するように言われた時は腸が煮えくりかえるほど悔しかった。今までの努力をすべて認めないと言われているような錯覚に陥った。どんな思いをして国家資格をとったのかすら揺らいだ。

それと同じことを今、夫は職場のスタッフにしようとしている。
それだけは嫌だった。
私の夫にはそんな理不尽を押し付ける人になって欲しくはない。

日本看護協会のホームページに労働問題のQ&Aが出ていた。
昨日の夜中に夫婦で熟読して一緒に考えた。
すごく分かりやすかった。

日本中に同じ思いを抱えて考えて働いている人が多いことを実感させられる。

私は夫に子育て中のスタッフはパートになれなんて言ってほしくはない。
結果的にはそうなってしまうかもしれないとしてもだ。

だけど人事を管理する部署に、幼い子を抱えて働くスタッフの声を上長として親身になって伝えて欲しいとは思う。

どうなるか分からないけれど見守っていきたい。



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