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2つのりーだー L⇆R

『Leader』と『Reader』

チームには、この2つの『りーだー』が必要だ。
・Leader・・・チームの未来・価値観・求心力を作る人(具体的には7Sの中心を作っていく人)
・Reader・・・チームの流れや時代の流れを読み組織を動かしていく、進めていく人(具体的には7Sを整えていく人)

“7Sとは”
組織の要素を7つのSに分解した考え方。
【HARD】
Strategy(戦略)・System(システム・制度)・Structure(組織構造)
【SOFT】
Shared Value(価値観)・Skill(能力)・Staff(人材)・Style(文化)
組織の全体像を把握し、7つのSの整合性を取ることでパフォーマンスを発揮しやすくなるというフレーム。いくら良い戦略を考えても、整合が取れてなければうまくいかないし、組織は動かない。(もしくは心が動きずらい)

・Leader・・・チームの未来・価値観・求心力を作る人(具体的には7Sの中心を作っていく人)
この『りーだー』はイメージしやすい人も多いかもしれない。
私が思うLeadershipは常にチームのShared Valueを作っていく(もしくは書き換えていく)人だ。チームの価値観を作っていくのはとても重要。なぜなら価値観はチームの善悪や美醜を作っていくものだから。そしてその価値観に求心力が生まれる。決してマネジメントと同義語ではないし、マネージャーと呼ばれる人たちに求めてはいけないモノだと考える。価値観を形成すると同時に未来を作り引っ張っていく、求心力となるべき存在である。『Ship』はスキルではなく、あり方だ。

・Reader・・・チームの流れや時代の流れを読み組織を動かしていく、進めていく人(具体的には7Sを整えていく人)
チームの読者。チームで今なにが起こっているのか、どういった文脈(カルチャー)が流れているのか、チームの行間で語られていることは何か、時代はどこに向かっているのか流れを読む。Leaderが作り出す未来や求心力に具体的な力を与える人だ。求心力を最大化させるための仕組みや仕掛けを作り、未来に向けた戦略を作り、チームカルチャーを作りだす(7Sを整える)。Readerは常に自分の立ち位置を把握しチームを俯瞰的に見て、行動していく必要がある。マネジメントではない、チームに物語を与える人なのだ。

この2つの『りーだー』は機能するのは、LとR、その関係性に尽きる。
よくビジネスを始めるとき、Mission,Vision,Valueが一致していて、ビジネスモデルが良ければ仲が悪くても大丈夫。みたいに語られるときもあるが、今の時代ではもうそれは古い。MVVが一致してビジネスモデルがいいだけでチームが成功するのは、高度経済成長のときのみだ。もう時代遅れなのである。高度経済成長のときは、事業性さえよければ上手くいったかもしれない。しかし、今はそうではない。未来は不確かで何がいい事業でビジネスモデルなのかすらわからない。
そんなときに大事なのは、MVVじゃない。関係性だ。

LとR。この2つの『りーだー』がお互いを尊重し、認めあい、この人とだから何かをしてみたい。そんな関係性が新しい価値を生み出すのだ。
「何をしたいか」じゃない「誰とやりたいか」だ。
やりたい人と出会ったとき、お互いがそう感じられたとき、お互いがお互いのことを決して諦めない。何があってもお互いを諦めず、苦難をともに歩める。カオスをともに歩けるのだ。もちろん喜びは数万倍だ。

LとRが出会ったとき、世界は動きだす。
そう、世界はFounderに期待していない。
Founder”s"に期待しているのだ。

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