『何歳からでも結果が出る 本当の勉強法』を読んでの感想。
みなさんは著者の問いかけの2文字が分かりましたか?
それは「完璧」だそうです。
著者は自身の借金を完済した経験から、完璧主義を手放し「完成」主義を目指すことを提案しています。
・自分のできることは最大限に認め、活かしていく
・自分のできないことを素直に認め、学んでいく
・自分のできることを相手の期待する水準まで、淡々と広げていく
この本は、65歳の著者が30年以上もかけて行った「勉強法」研究の集大成の本であり、「完成」主義の勉強法を体系立てた内容となっています。
私なりに解釈すると、完成主義の勉強法とは、つまり、「全部じゃなくていいから、今の自分に必要な部分だけに絞って勉強する方法」という所でしょうか。学習する上での断捨離力という事なのかもしれません。
本の中では様々な研究や論文をエビデンスにして勉強法の紹介がされていますが、かなり量が多い為、今回は私が大事だと思った部分と、本書を読んで心に残った内容をメモという形でご紹介するに留めておきます。
<読書メモ>
「勉強」は、人勢のあらゆる問題のマスター・キー
勉強法の極意とは、「素早く、たくさんの間違いに気づくこと」
1日に少しずつ進めて、できるだけ学習量を分散する。十分な睡眠を取る
毎日の「勉強を開始する時刻」をきちんと守る。強い習慣が定着しやすい人は「時間的一貫性」がある
毎日の学習目安の分量を出す(学習計画をしっかり立てる)
「期限」を定める
短いスキマ時間を活用することは1つの優れた勉強法(通勤・通学電車のなかは最高の学習空間)
事前に問題を解くことで、教材に対する仮説が生まれ、その部分に関して集中的に学ぶようになり、学びの定着が強化される
コンセプトマッピング、思い出しテスト
ラクガキ程度でもいいから、手書きイラストで覚える、自分で覚えたい事項をイラスト化してみる
エンタメにあって教科書になりものは「物語性」
チャンキング、語呂合わせ、頭文字を使う
新しく覚えたいことを、今持っている知識に結びつける
ベストを尽くすとは、ベストを数値化すること、課題の分析力を上げる
数値と事実を計測し続けることは、確実な改善を生む
学習の質は、フィードバック環境の質で決まる。一流の先生からのフィードバックはすぐに自分の弱点がわかり、上達の速さがケタ違い
自分の生活空間に「勉強広告」を出す、教材を生活空間に広げる
フィードバック環境に投資する
正しいイメトレには「困難の壁」の想像が不可欠
<感想>
勉強する上でも仮設と検証が大事だと気づかされた内容でした。また、私自身もUdemyというオンライン学習教材や技術書をつい買いあさり、「あれ?自分は何を極めようとしているのだろう?どこを目指してるんだっけ?」と考える瞬間が多い為、今の自分の状況を一度振り返り、本当に必要なものだけに絞って勉強していこうと思いました。
過去を振り返ると、ただ書籍を参考にプログラミングの学習を進めている時には身につかなかったスキルでも、業務で必要性に迫られて「こういう処理ができれば、効率化できるはずだか、どうプログラムを組めばいいのか?」という視点で勉強した事で、吸収力がグンと高まったという実体験があるので、目標からの逆算をした上で学習するのが一番力がつくのでしょうね。
今、勉強で行き詰っている人、これから新しい事にチャレンジしようと思っている人は、ぜひこの本に書かれている勉強法を取り入れてみると良いのではないでしょうか。
<今回の参考書籍>
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?