盗まれないGT-Rの作り方ーその2

やる気があるところを見せる


その1ではGT-Rを見えないように隠せと書きました。
今度は見せていく方法方法です。

結論から言いますと、防犯意識があることを見せていきます。
カーセキュリティのLED点滅も、それをアピールするためのアイテムです。最近では純正でもLEDが点滅するようになって来ましたね。メーカーの装備はリモコンを使わずに解錠するとホーンが鳴る、キーにイモビライザーが組み込まれている。そんな程度の盗難対策ですが、無いよりはましです。
ハンドルロックやホイールロックも、見える部分に設置してあることで、このクルマのオーナーは守ろうとしている、という事が窃盗犯に伝わります。

ハンドルロックやホイールロックを付けていても、ぶっ壊して盗まれてるじゃないか!と思われるかも知れません。その通りです。色々な防犯グッズやカーセキュリティを付けていても盗まれるケースは多々あります。しかし、何も対策をしていないクルマより明らかに盗まれにくくなる効果があります。

ゼロかイチか。この理論です。防犯対策をしているか、いないか。
盗む側の立場になってみると、防犯対策をしているクルマと未対策のクルマ、どちらから手を付けますか? もちろん未対策です。
対策をしている側であれば、それがダミーのセキュリティステッカーであったり、ロック式のホイールナットひとつでも効果はあります。実際に盗みにくくなっているか、時間稼ぎができるのか、そこは関係ありません。
防犯意識があると相手に知らせることで、明らかに盗まれる順番が後ろに回されるのです。防犯ステッカーが貼ってあった場合、ひょっとしたらカーセキュリティが組んであるかも知れない、GPS追跡装置が付いているかも知れない…色々な可能性が出てきます。近隣に未対策と思われるクルマがあるなら、対策されてる可能性が高いこちらを先にやる必要はありません。後回しです。
まず、この防犯意識をアピールすることから始めてください。

繰り返しますが、いざ盗み始めたら、どんなセキュリティ対策でもパスされてしまいます。しかし、盗み始めなければ被害には遭いません。ターゲットになることを避ける、遅くさせる、諦めさせることが肝心です。

ダミーステッカーひとつであっても「この先にも何か仕掛けてあるかも知れない」と想像させる効果があるのです。

ガレージ内保管が絶対ですが、そのガレージのシャッターに「警報装置設置」や「防犯カメラ監視中」というステッカーを貼るのもいいでしょう。嘘でも構いません、警戒しているということが伝わればOKです。

ガレージ内に保管することで、見つかる機会を減らします。それでもいずれは見つかります。その際に防犯意識を見せることで、相手を心理的に遠ざけておく。ここが肝心です。他のGT-Rが盗まれている間は、あなたの愛車に手を付けられません。言い方は悪いですが、無警戒なGT-Rがあなたのために時間稼ぎをしてくれていると考えてもいいでしょう。

まず「クルマの持ち主は盗まれることを警戒してる」という事をアピールしておく。
それから「セキュリティ対策の方法や種類を検討していく」という段階に入ります。







かつて自分の血を沸騰させたスポーツカーと界隈の人間。その思い出を共有していただきたい、知らない方に伝えたいと、頑張って書いております。ご支援いただければ幸いです。